
静岡の海と山梨の渓谷を歩く 日本最長片道きっぷの旅#20
最も経路が長い片道きっぷで日本全国を巡る「日本最長片道きっぷの旅」。今回は、あいにくの雨の中で相模灘の海を見ながら静岡県を離れ、山梨の渓谷美と温泉を満喫した、19日目の記録をお届けする。
静岡▷三島
この日はあいにくの雨の中、静岡駅からスタート。まずは東海道新幹線に三島駅まで乗車した。この旅で新幹線に乗るのは12日目の北陸新幹線以来1週間ぶりである。

東海道新幹線 912A こだま912号
N700S系 746-206


三島
三島では三嶋大社に参拝した。源頼朝が源氏再興を祈願して勝利した歴史をもち、伊豆国でいちばん格式が高い、由緒正しい神社である。
そんな三嶋大社だが、本殿は工事中で、その姿を見ることはできなかった。工事は来年(2027年)末まで続くそうで、大工事である。また工事が終わったら再訪したい。






三島▷熱海
三島駅に戻り、今度は東海道本線の在来線に熱海駅まで乗った。乗ろうと思っていたのより1本早い列車に乗れたが、こちらはJR東海の区間にも関わらずJR東日本の車両で運転される列車だった。

滑らかな口当たりで美味しい

東海道本線 328M
E231系 サハE231-1060

熱海
熱海駅を出たら土砂降りだったので、荷物が濡れないようコインロッカーに預けてから熱海の街を散策した。
駅前から続く熱海平和通り商店街は朝から営業している店が多く活気があったが、温泉街の先にある熱海銀座商店街はまだ殆ど営業開始前で静かだった。


熱海銀座商店街を抜けると熱海サンビーチという海辺に出る。あいにくの天気ではあるが、温泉宿が立ち並ぶ横に広がる相模灘の景色を見ながら散策できた。


奥の山の上には熱海城も見えた

有名な割には普通の松の木である
駅に戻る途中で、ちょうど営業開始の時間になった熱海プリンの1号店に寄り、いちごのプリンを買って食べた。最近は多くの温泉地でooプリンがあり、それを見る度にまたプリンかよと感じていたが、熱海プリンは知名度もありブランドとして確立しているように思う。味もいちごミルク感があって美味しかった。

熱海▷小田原
熱海駅から再び東海道本線の列車に乗り小田原駅まで向かった。ここまではJR東海の区間だったが、ここからはJR東日本の区間に入る。

東海道本線 1584E
E231系 クハE230-6008

小田原
小田原では乗り継ぎの合間に小田原といえばの観光地である小田原城へ行った。小田原城の天守閣は復興天守で、当時から残る建物も無いのだが、なぜか知名度が高い気がする。不思議に思って調べてみると、関東には他に見映えのある城がないからと書いてある記事を見つけ、なるほどなと感じた。確かに、小田原城の復興天守は前日に訪れた浜松城と比べても立派である。

小田原▷淵野辺
小田原駅から再び新在別線の新幹線区間に入る。東海道新幹線に新横浜駅まで乗車し、横浜線に乗り換えて淵野辺駅まで進んだ。

東海道新幹線 808A こだま808号
N700A系 786-1524

横浜線 1119K
E233系 モハE233-6425

淵野辺
淵野辺には、小惑星探査機「はやぶさ2」が開発・運用された場所でもある、日本の宇宙科学研究の拠点のJAXA相模原キャンパスがある。敷地内には宇宙科学探査交流棟という博物館もあるが、火曜日のこの日は休みだったので、向かいにある相模原市立博物館へ行った。
相模原市立博物館の展示は、相模原の土地の形成に関する解説から、相模原市の遺跡の出土品、近代の相模原の解説まで、相模原の歴史や自然史がメインだったが、宇宙に関する展示もあった。JAXA内の博物館に行けなかったのは残念だが、こちらでも宇宙に関する展示を見られたうえ、大学生の頃に4年間通っていたこの地の歴史も学べて良かった。

博物館の宇宙科学探査交流棟は休みで残念


主に磁気圏観測衛星「あけぼの」の運用に使用されたそう



地学好きには面白い展示だ


淵野辺▷猿橋
淵野辺駅に戻り、引き続き横浜線の列車に終点の八王子駅まで乗車した。八王子駅で中央線の列車に乗り換え、猿橋駅で途中下車する。

横浜線 1239K
E233系 モハE233-6420

中央東線 1393T〜1393M 中央特快
E233系 モハE233-422
猿橋
猿橋駅を出て、駅名にもなっている名勝の猿橋へ行った。橋脚を使わず、両岸から張り出した四層のはね木によって橋を支えている珍しい構造をした木造の橋で、日本三奇橋のひとつともされている。猿橋の珍しい構造の起源は西暦600年頃まで遡るが、現在の橋は1851年の資料をもとに復元されたものだそう。
はね木を重ねた上に橋桁が載るその姿は、確かに不思議な見た目だった。





桂川の渓谷にかかる八ツ沢発電所施設第一号水路橋と甲州街道の橋が見える


猿橋▷勝沼ぶどう郷
猿橋駅から再び中央東線の列車に乗るが、この日は朝の三島以降ずっと考えていたよりも早く進んでいて時間があったので、寄るつもりの無かった勝沼ぶどう郷駅で途中下車した。
猿橋駅から乗った列車の車両は、今月(2026年10月)から運行開始したばかりの新型車両だった。

中央東線 445M
E131系 クハE130-208

勝沼ぶどう郷
勝沼ぶどう郷駅のすぐ横には1997年まで使用されていた旧中央本線の線路跡や遺構が残されている。
その遺構のひとつである、新大日影トンネルの開通により廃止となった大日影トンネルは遊歩道になっている。開いているのは16時までだったので入ってはいないが、トンネルの入口付近ではトンネル内からの冷気が感じられた。
他にも、主に中央本線で活躍した電気機関車である EF64 18 や、旧勝沼駅の駅ホームも保存されていて、中央本線の歴史を感じられる場所だった。




すぐ横には現役の中央東線の新大日影トンネルがある


勝沼ぶどう郷▷石和温泉
日も暮れて暗くなってきた中、後続の列車に石和温泉駅まで乗り、この日の移動は終わりである。


中央東線 539M
E131系 モハE131-206
石和温泉
石和温泉ではホテル古柏園という温泉宿に泊まった。フロントにはウェルカムドリンクならぬウェルカムマスカットが置かれていて、山梨を感じる宿だった。

チェックインして荷物を部屋に置き、山梨らしいほうとうを食べに甲州ほうとう小作という店へ行った。豚肉や野菜も多く入っていて美味しかった。


宿に戻ったらゆったり温泉に浸かった。弱アルカリ性単純温泉とあったが、アルカリ性の温泉らしいぬるぬる感はあまり無かった。温泉分析書は見つからなかったので、どんな成分なのかは不明である。


温泉から上がって部屋に戻り、石和温泉駅で買っていた、山梨らしい信玄餅を食べてこの日は終わりである。

19日目のまとめ

列車乗車本数: 9 本
乗車営業キロ: 268.3 km
費用: 15,439 円
訪れた観光スポット
三嶋大社
熱海サンビーチ
熱海プリン
小田原城址公園
相模原市立博物館
猿橋
勝沼ぶどう郷駅前広場
ホテル古柏園
甲州ほうとう小作 石和駅前通り店
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