
アンテロープキャニオンで神秘的な景色の中を歩く グランドサークル旅行記#2
前回のグランドキャニオンに引き続き,グランドサークルの旅行記をお届けする。
Lower Antelope Canyon
グランドキャニオンを訪れた翌日に最初に向かったのはアンテロープキャニオンである。
鉄砲水と風雨によって形造られた不思議な渓谷は多くの人を魅了し,グランドキャニオンと併せて訪れるのが定番となっており,私も例に漏れず訪問した。
ナバホ族の居留地内にあるため,ガイドツアーでないと訪問できないアンテロープキャニオンには, Upper Antelope Canyon と Lower Antelope Canyon の2つがある。Upper は光が射し込む光景が有名であり,ガイドツアーを開催している会社数も多いが,料金が高い。また,光が射し込むのは夏の正午だけだそうで,今は時期ではない。一方で,Lower は2社しか無いが料金が安く,Upper より渓谷が深くて階段での上り下りもあり面白そうであったので,私は Lower のガイドツアーに参加した。

チェックインを済ませた後,ツアー開始時間になると,ツアー会社のオフィスの裏からガイドツアーが始まる。参加者は30人弱であり,半分ずつに分かれてスタートした。5分ほど砂の上を歩くと,渓谷の入口に辿り着き,そこから階段を下ってアンテロープキャニオン内部へと入る。
この渓谷は一般にはアンテロープキャニオンと呼ばれているが,ナバホ族は Spiral Rock を意味する言葉で呼んでいるそう。

外側からは全然分からないが意外と深かった
渓谷内に入ったら,様々な形に見える岩を教えてもらったり,アンテロープキャニオンの成り立ちを解説してもらったり,写真を撮ってもらったりしながら進んでいく。
アンテロープキャニオンの岩はカルシウムを含んで固くなっている部分があるために,このような造形になっているそう。そして,指1個分の深さが削れるのに100年かかるそうである。



確かにドラゴンに見える

狭い渓谷の中でアーチをくぐるのが冒険みたいで面白い


光が射し込むのは Upper だけと言われているが,実際は Lower でも光が射し込むそう。


こんな細い隙間に深い渓谷が続いているとは不思議だが,それ以上に先程までこの隙間の中に居たとは驚きである。

この場所はもともとは海であり,海底から干上がった砂岩が削られてこの渓谷ができたそう。
ガイドツアーの所要時間は1時間半の予定であったが,1時間で終わってしまった。正直,もっと長くじっくりと居たかったが,ガイドツアーは渓谷内を探検しているかのようで楽しかった。
Lake Powell
Horseshoe Bend
アンテロープキャニオンの近くには Lake Powell という湖があり,その下流には急カーブを描く川が見られるホースシューベンドという名所がある。アンテロープキャニオンのツアーを終えたら次はそちらに立ち寄った。

駐車場から歩くこと約10分,目の前にホースシューベンドが見えたときに感じたのが,想像以上に大きいということであった。
写真で見るのと違って,思ったよりも落差がありスケールが大きいのである。さすがアメリカ,川のスケールもアメリカンサイズである。
Glen Canyon Dam
Lake Powell は,Glen Canyon Dam というダムによって出来たダム湖である。そのダムの横には Carl Hayden Visitor Center というビジターセンターがあるので,まずはそこへ向かった。今回はダム湖を見るためだけに行ったが,日時によってはダムの見学ツアーも開催されているそうである。








Lake Powell
ビジターセンターに寄った後は北へ進み,Lake Powell を望める展望スポットに立ち寄った。そこからの景色はまさに大パノラマであり,この湖の広さを実感させられた。


Monument Valley
Lake Powell を離脱したらさらに東へ進みモニュメントバレーへ。モニュメントバレーはアンテロープキャニオンと同じくナバホ族の居留地内にあるが,こちらは個人の車で訪れることができる。
広大な真っ赤な大地に butte と呼ばれる立派な岩が点在して聳える景色が有名なモニュメントバレーであるが,その景色はビジターセンターから見ることができる。

広大な大地に butte が聳える姿が不思議な光景である
モニュメントバレー内にはバレードライブという道路もあり,ビジターセンターから景色を愉しむほかに,butte を見ながらのドライブもできるが,その道路は未舗装路でありコンパクトカーでの運転は推奨されていない。私の車はコンパクトカーであったが,入口から1マイル先にあるスポットまでぐらいなら行けるだろうと思い行ったものの,意外と大変であった。

より近くで butte の姿が見られる

ここの景色は映画でもよく使われるそう
Goosenecks State Park
モニュメントバレーを発ちこの日最後に訪れたのが Goosenecks State Park である。この場所ではホースシューベンド同様に川が急カーブを描く景色を見られるが,こちらは大きなカーブが3つあり,実質ホースシューベンド3つ分である。ホースシューベンドに似た地形ではあるが,地層の色がこちらは黒っぽいのも場所による差を感じられて面白い。


グランドサークル旅行3日目であるこの日はグランドキャニオンの東,ナバホ族居留地にあるアンテロープキャニオンやモニュメントバレーをまわったが,国立公園でなくても他では見られない不思議な景色を愉しめた。
翌日はコロラド州に入りメサベルデ国立公園へと向かったが,その様子はまた次回。