
メサベルデ国立公園で崖に遺跡がある不思議な光景を見る グランドサークル旅行記#3
前回のアンテロープキャニオンとモニュメントバレーからさらに東へ進み,4日目はメサベルデ国立公園とキャニオンランズ国立公園を訪問した。
Mesa Verde National Park
この日最初に訪れたのは,コロラド州の南西端にあるメサベルデ国立公園である。アメリカの国立公園の多くが大自然の保護を目的とする中,この場所は先住民の遺跡を保護する国立公園であり,世界文化遺産にも登録されている。

メサベルデ国立公園は積雪も多い場所であるため,冬は閉鎖となっている場所がある。そこで,まずはビジターセンターに立ち寄り情報収集をした。
特に,この国立公園でいちばんの見どころである Cliff Palace に近づける場所は冬は雪解けまで閉鎖となるそうで,まだ閉鎖されているかどうか心配であった。来る前に国立公園のWebサイトで閉鎖情報が消えているのは確認していたが,念の為ビジターセンターで聞いてみたら,オープンしているとの事で一安心である。


Cliff Palace
ビジターセンターを発ったら早速この国立公園でいちばんの見どころである Cliff Palace へと向かった。Cliff Palace には夏季にしか開催されないガイドツアーでないと入れないが,崖の下に遺跡がある不思議な光景を見るには,遺跡に入るのではなく外側から眺めるのがいちばんである。
Cliff Palace は国立公園の南側の周遊道路沿いにあり,Cliff Palace 以外の遺跡も見ながらまわることができる。


分かりづらいが赤い丸で囲んだところに遺跡がある
窓が複数あるように見えるが実際はドアであるそう

どこにあるのかは分からなかった

展望所から見えるのかと思いきや真下にあるそう
Mesa Top Loop Road
Cliff Palace のある周遊道路の隣には Mesa Top Loop Road というもう一つの周遊道路があり,そちらも展望所などに立ち寄りながらまわった。


メサベルデで最も高い住居の跡だそう

Mesa Top Loop Road 沿いでは,展望所から遺跡を眺めるだけでなく,道路脇にある遺跡を間近で見ることもできる。いずれも1200年代の住居跡が殆どであり,遠景だけでなく近くでも遺跡を楽しめるのが面白い。

崖にある住居跡だけでなく崖の上(道路脇)にある遺跡も見られる


1200年代にあった村の中心部の遺跡だそう

複数の住居跡を一度に見られる





ガイドツアーは開催されていない時期だが人が居た 何か特別なツアーでもあったのだろうか

Park Point
メサベルデ国立公園の見どころである遺跡は国立公園の南側に多いが,国立公園の北側には複数の展望スポットがある。特に,国立公園の最高地点である Park Point の標高は 8572 ft (2613 m) であり,遺跡だけでなくその標高の高い場所からの絶景も愉しめた。

建物で囲われていない状態で見られてこれぞ遺跡という感じである




Canyonlands National Park
昼にはメサベルデ国立公園を離れて東へ進んでユタ州へと入り,キャニオンランズ国立公園へと向かった。
Newspaper Rock
キャニオンランズ国立公園は,南東にある Maze, 南西の Needles, 北側の Island in the Sky の3つのエリアに分かれている。そのうちの Maze は4WDだけが通行できる未舗装路しか無いため訪問していない。今回はキャニオンランズの南西にあるメサベルデから向かったため,まずは Needles 地区を訪れた。
Needles に向かう途中には,Newspaper Rock と呼ばれるペトログリフの描かれた岩がある。こちらは国立公園の外にあるが,先日ニューメキシコを訪れて以来アメリカ先住民のペトログリフを見ることに面白さを感じていたので立ち寄ってみた。名前から新聞紙みたいな形でもしているのかと思ったら,1枚の岩にたくさんのペトログリフが描かれており,情報量が新聞紙であった。


これは確かに新聞みたいな情報量である
Needles
渓谷のありそうな名前の国立公園であるが,Needles 地区の見どころは渓谷ではなく奇岩である。道路は Big Spring Canyon と呼ばれる場所まで繋がっており,そこから先はトレイルを楽しめる。今回はそこまで往復しながら奇岩を見ようと思っていたが,ビジターセンターに寄って情報収集をしたところ,普通車でも走れる未舗装路を1マイルほど走ると Needles が見られる展望スポットがあるとの事で,そこにも寄りながら奇岩の聳える景色を愉しんだ。





名前の通り針のような岩がたくさん生えている


Needles 地区の道路の終点で,ここからはトレイルがある。
Island in the Sky
日没まではまだ時間もあったため,北側の Island in the Sky にも向かった。この地区では国立公園の名前の通りまさに「渓谷の大地」な景色を展望所から眺めることができた。広大な大地に不思議な形で存在する,White Rim と呼ばれるように縁が白色になっている渓谷の景色は,ほかでは見られない景色である。



Island in the Sky 地区の中央部には,Mesa Arch と呼ばれるアーチ状の奇岩がある。岩がごつごつしている中にアーチがあるのだろうと思いつつ向かってみると,アーチの穴の先には絶景が見えたのである。アーチは断崖の上に佇んでおり,アーチの下からはキャニオンランズの壮大な渓谷の景色を堪能できた。


Island in the Sky には他にも見どころがあるが,日没も近づいていたのでこの日はここまでにして宿へと向かった。翌日も引き続きキャニオンランズ国立公園から観光を始めたが,その様子はまた次回。