
九州の歴史を辿る旅 日本最長片道きっぷの旅#3
最も経路が長い片道きっぷで日本全国を巡る「日本最長片道きっぷの旅」。今回は、九州の歴史を辿りながら九州島内を南下した、2日目の記録をお届けする。
佐賀▷吉野ケ里公園
この日の始まりは佐賀駅から。昨日に引き続き長崎本線の列車に乗って東へ進み、3駅先の吉野ケ里公園駅で降りた。

長崎本線 2832M
811系 クモハ810-7609
佐賀駅周辺は住宅街が続くが、伊賀屋駅に近づくにつれ建物が減り、車窓にはのどかな田園風景が広がる。神埼駅を出るとこれから行く吉野ヶ里歴史公園が見えてきて、吉野ケ里公園駅に到着した。


吉野ケ里公園
吉野ケ里公園駅から歩いて10分ほどで、学校の教科書にも載る弥生時代の遺跡、吉野ヶ里遺跡のある吉野ヶ里歴史公園に着く。

入口にはガイドさんがいらっしゃり、無料で案内していただけるとの事だったのでお願いした。
入口ゲートを通ってすぐの橋の上から、小高い丘の上に遺跡があるのが見える。そこが「北内郭」で、最も身分の高い人が集まる場所だそう。

その先で堀の上を通る。横には先の尖った杭(逆茂木)が連なる。堀は遺跡を一周するように作られているが、逆茂木はこの場所にしかなかったらしく、ここがこのムラのメインの入口だったと考えられているそう。

その先で、さらに堀と柵で守られている内側が南内郭である。南内郭にはムラの王の住居があったと考えられているが、竪穴住居はすべて同じ大きさで、住居に関しては身分による差が無かったのだとか。



奥にはうっすらと雲仙普賢岳も見える


住居自体は身分に関わらず同じだそう



南内郭ともうひとつ、北側には二重の堀と柵で囲まれた北内郭がある。その守りの強さから、このムラで最も重要な場所だとわかる。しかも、南内郭は入口が2箇所あったのに対し、こちらは南内郭のよりも狭い入口が1つあっただけだそう。北のほうが身分が高いものの場所とされていることからも、ここが身分の高い人々が集まる場所だとわかる。
3階建ての主祭殿は政治の中心とされていて、2階には重要人物が集まって会議を行い、結論に行き詰まったときには3階にいた最高司祭者から神のお告げを聞いて決めたと考えられているそう。
なお、南内郭に王の住居があるのは、北内郭にはムラの王よりも偉い、クニの王や最高司祭者が集まるからだそう。





北内郭の先には北墳丘墓がある。この遺跡では死体を埋葬したとされる甕棺が多く発掘されているが、殆どが小さい子供サイズのものだったそう。それに対し、この北墳丘墓では成人用のものが14基発掘され、その中の多くに銅剣などがあったことから、身分の高い人々が葬られた墓だと考えられているそう。


北墳丘墓のさらに先には神社があり、最近そこを調査したところ石棺が出てきたそう。石棺には装飾品や朱色の装飾があったことから、クニの王に相当する身分の高い人の墓だと考えられているそう。石棺の蓋には線刻があり、現在はその意味を調査中だとか。南内郭の横にある展示室には、そのレプリカが展示されていた。


最後に庶民が生活していた場所とされる南のムラを通り、吉野ヶ里歴史公園を後にした。

吉野ケ里公園▷博多
吉野ケ里公園駅から引き続き長崎本線の列車に乗り、新鳥栖駅で九州新幹線に乗り換えて博多駅まで行った。

長崎本線 2840M
817系 クモハ817-524

九州新幹線 314A つばめ314号
800系 821-1009

博多
ちょうどお昼時だったので、まずは博多といえばのとんこつラーメンを食べに博多一幸舎へ行った。泡系豚骨ラーメンというのでどんなものかと思ったが、泡の部分の味が濃く美味しかった。

博多らしいとんこつラーメンでお腹を満たした後は櫛田神社を訪れた。博多の総鎮守として博多の街中に立派に佇む神社で、境内には有名な博多祇園山笠の祭りで使われる山笠が置かれている。





その後は五重塔で有名な東長寺へ行った。このお寺には福岡大仏なる大仏様も居た。大仏といえば金属製のイメージがあるがこちらは木造で、撮影禁止だったので写真は無いが、木造とは思わない立派な佇まいだった。




東長寺からは博多旧市街と呼ばれるエリアを歩き、博多駅へと戻った。



博多▷熊本
博多駅からはD&S列車と呼ばれる九州の観光列車のひとつであるゆふいんの森に乗った。車両はハイデッカになっていて、少し高い位置から景色を愉しめる。
ゆふいんの森は九州を横断する久大本線を走って由布院へ行く列車である。久大本線は最長片道経路に含まれていないが、途中の久留米までは最長片道経路にある鹿児島本線を走るので、せっかくだからと久留米まで乗車した。短い区間だったが、九州ならではの観光列車に乗れて良かった。

鹿児島本線 8005D 特急ゆふいんの森5号
キハ72系 キハ72-1




先ほど通った新鳥栖の隣駅なので戻ってきた感じである

久留米駅では後続の普通列車に乗り換え、一気に熊本駅まで進んだ。
長洲付近の車窓からはうっすらと雲仙普賢岳が見えた。昨日も見たのがここでも見えるんかいっ!
有明海の先に島原半島がある訳だが、ここからでもはっきり見えるとは意外だった。

鹿児島本線 5355M
821系 クハ821-8

熊本
熊本駅で途中下車し、路面電車に乗って熊本といえばの観光地である熊本城へ行った。と言っても熊本城の営業時間は17時までで間に合わないので、熊本城の向かいにある熊本市役所の展望ロビーから城を眺めた。下からは見えなかった天守閣もここからはよく見えた。
先日の熊本地震で熊本城も堀の一部が崩れるなど大きな被害があり、その影響か囲いのある場所も多かったが、天守閣は凛々しく立っていた。2016年の地震からの復旧作業中に起こった今回の地震だが、負けずに復旧した姿が見られるのが楽しみである。







熊本駅では駅ナカのお店で名物のいきなり団子を購入した。いくつか種類があるようだが、黒以外は売り切れだった。

熊本▷鹿児島中央
熊本駅からは九州新幹線に乗り鹿児島県へと向かった。
熊本駅から新八代駅までは同一線扱いの在来線と新幹線が並行しているが、在来線は先日の熊本地震で不通となっている。今回の旅では新在同一の区間はできるだけ在来線を使いたいと考えているが、熊本駅から新八代駅までは新幹線での振替輸送を実施しているとの事だったので、今回は熊本駅から新幹線に乗車した。

九州新幹線 411A さくら411号
800系 826-3

黒いきなり団子とあって確かに生地は黒糖の味がした

川内駅から鹿児島中央駅の間も新在同一線扱いだが、前述の通り新在同一区間では在来線に乗りたいので、川内駅で新幹線を降りて在来線に乗り換えた。特に、この区間は新幹線も在来線も同じ営業キロなのに、地図を見ると明らかに在来線のほうが長い。せっかくなら長いほうに乗りたいもんだ。
外は既に暗くなっているが、この日はさらに鹿児島中央駅まで進んだ。

鹿児島本線 2469M
817系 クモハ817-514

鹿児島中央
鹿児島中央駅に到着し、駅を出たら路面電車に乗り天文館へ行った。ここの黒福多という店で鹿児島らしい黒豚料理を食べようと思っていたが、Googleマップに記載の営業終了時間までまだ40分程あったのにすでに営業終了していた。他にも良さそうな店は全部閉まっていたので、この日の夕食はコンビニ飯である。



2日目のまとめ

列車乗車本数: 7 本
乗車営業キロ: 339.6 km
費用: 12,713 円
訪れた観光スポット
吉野ヶ里歴史公園
博多一幸舎 総本店
櫛田神社
東長寺
博多千年門
熊本市役所 展望ロビー
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