メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

調垃垂議䌚は機胜しおいるのか。

    前回、調垃垂の絊付金の事務費を調べお「5,000円を配るのに734円」ずいう蚘事を曞きたした。

    曞き終わっおから読み返しお、ひず぀さらっず曞きすぎたずころがあるのに気づきたした。「垂が決めた」。

    正確には、違いたす。

    垂長が予算を提案しおも、それだけでは1円も䜿えたせん。垂議䌚が議決しお初めお動きたす。あの5,000円も、その事務費734円も、垂議䌚が賛成倚数で可決したから配られた。

    このたちで掻動しおいるず、垂議䌚議員の知り合いは自然ず増えたす。顔も名前もわかるし、話したこずもある。

    それなのに、その人たちが議䌚で䜕をしおいるのかを、私はほずんど知りたせんでした。䌚議録を開いたこずがなかった。

    遞挙のずきの䞻匵は芋おいたす。でも、圓遞したあずに、あの人たちがどんな質問をしお、䜕に賛成しお䜕に反察しおいるのかを、远ったこずがなかったんです。

    議䌚で決たった予算の負担は、私たちに返っおくるのに。

    じゃあ、自分のたちの議䌚は、実際に䜕をしおいるのか。

    調べ始めおすぐに手が止たりたした。その前に、議員は䜕をするこずになっおいるのかを、私は知らなかった。「機胜しおいるか」を考えるには、先に「機胜する」ずは䜕かを知らないずいけたせん。

    この蚘事は、次の順番で進みたす。

    1. 議員の仕事は、そもそも䜕だず決められおいるのか ── 調垃垂には、議䌚自身が定めた条䟋がありたした

    2. 今の垂議䌚は、この3幎で䜕をしおきたのか ── 2023幎6月以降の党議案を数えたした

    3. その䞭の1件を、䌚議録たで降りお远う ── 前回曞いた5,000円の絊付金です

    5,000円の話は、議䌚の働きを具䜓的に芋るためのケヌススタディです。調べおいくうちに、前回私が蚈算した「事務費」の数字が、議䌚の質疑にも出おくるこずがわかりたした。

    先に蚀っおおくず、「議䌚は機胜しおいる」ずも「しおいない」ずも、私は曞きたせん。それを決めるのは読んだ方だず思うので、数字ず事実を䞊べたす。


    第1ç«  そもそも、垂議䌚議員は䜕をする人なのか

    調べお驚いたんですが、調垃垂には、議䌚が自分で自分の仕事を定矩した条䟋がありたした。

    調垃垂議䌚基本条䟋。平成25幎3月制定。しかも文末が「です・たす」調で、法什の文章にしおはめずらしく読みやすいです。

    条䟋が曞いおいる「䜿呜」

    たず議䌚自䜓の䜿呜。第5条第1項。

    議䌚は、垂長その他の執行機関以䞋「垂長等」ずいいたす。の監芖及び評䟡をするずずもに、垂民の倚様な意芋を把握し、垂政に適切に反映させるこずを䜿呜ずしたす。

    次に議員個人の䜿呜。第6条第1項。

    議員は、盎接遞挙によっお遞ばれた垂民の代衚ずしお、公益性の芋地から、垂民の倚様な意芋を垂政に反映させるこずを䜿呜ずしたす。

    同じ第6条は、議員の掻動原則も挙げおいたす。研さんするこず。垂民の意芋を的確に把握するこず。そしお、

    議䌚掻動に぀いお、垂民に察する説明責任を果たすこず。

    敎理するず、条䟋が蚀う議員の仕事は2぀です。

    1. 垂長を監芖し、評䟡する

    2. 垂民の意芋を垂政に反映させる

    倧事なのは、ここに「垂長の案を吊決するこず」ずは曞かれおいないこずです。監芖や評䟡には、質問するこずも、議論するこずも、賛吊を衚明するこずも含たれたす。だからこの蚘事では、吊決や修正の数だけでなく、質問や議論の䞭身も芋たす。

    第9条の芋出しは「緊匵関係の保持」。垂長ずは立堎も暩胜も違うのだから、緊匵感のある関係を保お、ず曞いおありたす。

    䜿える道具は䜕か

    垂のホヌムペヌゞの「垂議䌚のしごず」には、議䌚の暩限が6぀䞊んでいたす。議決、遞挙ず同意、調査ず怜査、請願ず陳情、意芋曞、決議。

    䞀番重いのが議決です。地方自治法第96条は、条䟋の制定・改廃、予算、決算、䞀定額以䞊の契玄、財産の取埗や凊分など、議䌚が決めなければならないこずを15項目䞊べおいたす。垂の倧きな買い物ず玄束事は、議䌚を通らないず成立したせん。

    議員個人ず、議䌚の違い

    調べおいお䞀番「なるほど」ず思ったのはここです。これらの暩限は、ほずんどが「議䌚」のものであっお、「議員」個人のものではない。

    • 䞀般質問で垂に問う1人質問・答匁含めお45分以内

    • 動議を出す本人賛成1人以䞊

    • 議案条䟋案・意芋曞案を出す本人賛成2人以䞊の連眲

    • 臚時䌚を開けず芁求する7人定数28人の4分の1

    • 実際に議決する本䌚議の過半数

    議員が䞀人でできるのは、質問するこずたで。䜕かを動かすには、他の議員を説埗する必芁がある。

    「質問するこず」ず「議䌚ずしお決めるこず」は別物です。これは埌半で効いおきたす。

    䞀般質問は、議員が䞀人で䜿える唯䞀の道具です。什和7幎以降の定䟋䌚で、これに立った議員は、代衚質問のない通垞の回で18〜22人定数28人、代衚質問がある回で9〜17人でした。

    報酬に぀いおも、䞀応

    報酬も調べたした。調垃垂は議員報酬の「幎額」を公衚しおいたせん。公開されおいるのは月額ず、期末手圓の支絊割合だけです。

    什和8幎4月1日からの月額は、条䟋改正議案第13号、今幎3月26日可決で議員555,000円議長650,000円、副議長585,000円。期末手圓は6月・12月にそれぞれ「100分の245」で、幎間4.90月分です。

    555,000円 ×12か月4.90か月 箄938䞇円

    ※ これは私の蚈算倀であっお、垂の公衚倀ではありたせん。期末手圓の算定基瀎に圹職加算が乗るかどうかを瀺す資料を芋぀けられなかったので、加算なしで蚈算しおいたす。実額はこれより倧きい可胜性がありたす。

    このほか政務掻動費がありたす。これは議員個人ではなく䌚掟に亀付されるお金で、報酬ではないので幎収には足したせん。議員䞀人あたり月額2侇5千円所属人数に応じお䌚掟に亀付だったものが、今幎4月から3䞇円に䞊がりたした議案第11号。領収曞たで垂のホヌムペヌゞで公開されおいたす。

    報酬の額だけでは、議員の働きの良し悪しは䜕も蚀えたせん。ここでは「これだけの公費がかかる仕事だ」ずいう事実ずしお眮いおおきたす。

    第2ç«  たず、3幎分を数えおみた

    調垃垂は、定䟋䌚ごずに「䌚議結果」を公開しおいたす。各回のペヌゞには「案件等に察する各議員の態床」ずいうファむルがあり、最初にこう曞いおありたす。

    態床の分かれた垂長提出議案

    垂が自分で「党員賛成ではなかった議案」を抜き出しお公開しおいる。これはかなり芪切です。今の垂議䌚になった2023幎6月から2026幎8月たでの16䌚議分を、党郚数えたした。

    画像

    ● 垂長が出した議案は、3幎間、1件も吊決・修正されおいない

    334件すべおが原案のたた通っおいたす。「議䌚は垂長案を党郚通しおいるだけでは」ず思うのは自然です。

    ただ、これだけで「議䌚が機胜しおいない」ずは蚀えたせん。銖長の議案がほずんどそのたた可決されるのは、党囜の垂区町村でよくあるこずだず蚀われおいたす。事前の調敎を経お、通る圢に敎えおから提出される堎合もあるからです。垂長の議案が議䌚で曞き換えられたこずは3幎間䞀床もない、ずいうずころたでが事実です。

    ● ただし「党郚、党員䞀臎」でもない

    態床ファむルが公開されおいる317件のうち、党員賛成ではなかったのは43件です。囜民健康保険皎の改正、介護保険条䟋の改正、幎床予算、議員報酬の条䟋改正などで分かれおいたす。

    この数字で「十分に議論しおいる」ずも蚀えたせん。蚀えるのは、党郚が無条件に党䌚䞀臎だったわけではないずいうずころたでです。

    ● 議員が出した議案は、93件のうち15件が吊決されおいる

    15件なら、党郚茉せられたす。

    • 2023.12.19脱炭玠ず再生可胜゚ネルギヌぞの転換の加速を求める意芋曞提出に぀いお

    • 2023.12.192025幎倧阪・関西䞇博に぀いお責任を持った察凊を求める意芋曞提出に぀いお

    • 2024.3.25「囜の補充的指瀺」を含む地方自治法改正に反察する意芋曞提出に぀いお

    • 2024.3.25鹿島JVによる盗撮・監芖行為の䞭止を匷く指導するよう求める意芋曞提出に぀いお

    • 2024.9.25米䞍足・販売䟡栌高隰ぞの察応を求める意芋曞提出に぀いお

    • 2024.12.18心身障害者医療費助成制床の察象拡倧を求める意芋曞提出に぀いお

    • 2025.3.27囜民健康保険財政ぞの囜庫負担の増額を求める意芋曞提出に぀いお

    • 2025.3.27遞択的倫婊別姓制床の導入を求める意芋曞提出に぀いお

    • 2025.9.29パレスチナ囜家承認を盎ちに行うよう日本政府ぞ求める意芋曞提出に぀いお

    • 2025.9.29次䞖代研究者挑戊的研究プログラム(SPRING)の生掻支揎における囜籍芁件の導入の撀回を求める意芋曞提出に぀いお

    • 2025.12.17衆議院議員の定数削枛に反察する意芋曞提出に぀いお

    • 2025.12.17劎働時間の芏制緩和に反察する意芋曞提出に぀いお

    • 2026.3.26高額療逊費制床の自己負担䞊限額匕䞊げの撀回を求める意芋曞提出に぀いお

    • 2026.6.18囜家情報䌚議蚭眮法の廃止を求める意芋曞提出に぀いお

    • 2026.6.18憲法ず囜民総意に基づいた皇宀兞範議論を行うこずを求める意芋曞提出に぀いお

    䞊べおみお、事実ずしお蚀えるのは次の2぀です。

    䞀぀。15件はすべお「意芋曞」で、囜政に関するテヌマでした。議員が出した条䟋案や決議で、吊決されたものはありたせん。ただし、なぜ15件の意芋曞が吊決されたのかは、䌚議録を読たないず断定できたせん。ここでは事実の指摘にずどめたす。

    二぀。賛成した議員は、内容を確認できた13件では、5〜12人の少数でした。賛成したのは䞻に、日本共産党、2人の䌚掟、䞀人䌚掟などの議員です。䟋倖が1件あり、䞇博の意芋曞2023幎12月では、最倧䌚掟のチャレンゞ調垃7人が賛成に回り、日本共産党が反察しおいたす。残る2件2024幎9月ず12月は、態床ファむルが読み取れず確認できおいたせん。

    334件も43件も15件も、結論ではなく入口です

    ここたでの数字は、「議䌚の実態を芋る入口」にすぎたせん。原案が通ったかどうかだけでは、議䌚が䜕をしたのかは芋えたせん。

    そこで、1件を遞んで、䌚議録たで降りおみたす。


    第3ç«  あの5,000円は、二段階で決たっおいた

    最初にひず぀。この絊付金は、7月に亀代した新垂長の斜策ではありたせん。前垂長の時代什和7幎〔2025幎〕12月ず什和8幎〔2026幎〕3月に決たったもので、9月に新垂長が出した補正予算議案第59号ずは別の予算です。新垂長の補正予算は、前々回の蚘事で曞きたした。今回は、その前の話です。

    この絊付金は、䜕のためだったのか

    正匏な名前は「什和7幎床食料品䟡栌高隰察策支揎絊付金」。党垂民に䞀人5,000円。基準日は什和7幎12月17日で、口座がわかっおいる䞖垯には什和8幎4月6日に振蟌が完了しおいたす。

    これは、囜の経枈察策の亀付金に乗った、単発の事業です。垂は「物䟡高隰の圱響を受けおいる垂民生掻ぞの䞋支え」ず説明しおいたす。囜が瀺した重点支揎地方創生臚時亀付金の「掚奚事業メニュヌ」に沿ったもので、囜は食料品の支揎ずしお「1人あたり3,000円皋床」ずいう目安を瀺しおいたした。

    毎幎やっおいる事業ではありたせん。調垃垂は什和5幎床から物䟡高隰察応の絊付金を䜕床も実斜しおきたしたが、どれも非課皎䞖垯や子育お䞖垯など、察象を絞ったものでした。党垂民に䞀埋で配ったのは、確認できた範囲では、コロナ期の10䞇円絊付什和2幎以来です。

    財源は、3,000円の分が囜の亀付金玄9億円ず垂の䞀般財源わずか355䞇円。䞊乗せの2,000円の分は、半分が亀付金、半分が䞀般財源です。9月の補正予算のような繰越金䞭心の予算ではありたせん。

    䞀床目昚幎12月、「3,000円」

    議案第120号 什和7幎床䞀般䌚蚈補正予算第3号。党垂民に䞀埋3,000円。内蚳はこうでした。

    • 負担金補助及び亀付金絊付金本䜓726,000千円

    • 委蚗料130,000千円

    • 圹務費39,904千円

    • 報酬3,889千円

    • 職員手圓等3,362千円

    • 旅費196千円

    • 需甚費200千円

    • 蚈903,551千円

    絊付金本䜓が7億2,600䞇円。それ以倖の1億7,755侇1千円が事務費です。726,000千円を3,000円で割るず24侇2,000人。

    177,551,000円 ÷ 242,000人  733.68円

    前回の734円は、この蚈算です。この議案は12月17日に可決されたしたが、反察が5人いたした。

    二床目今幎3月、「もう2,000円」

    亀付金の額が確定しおみるず、想定より玄3億4,000䞇円倚かった。そこで議案第2号補正予算第5号で、2,000円を䞊乗せしお5,000円にしたした。増額分は4億8,400䞇円で、党額が絊付金本䜓です。事務費の远加はれロでした。

    なお、䞊振れした亀付金は玄3億4,000䞇円です。このうち、この絊付金の䞊乗せ分に䜿うのは玄2億4,200䞇円1,000円×24侇2,000人で、残りはほかの事業にも充おられおいるず、垂は説明しおいたす3月2日の厚生委員䌚。

    ぀たり、734円は最初の3,000円の段階で蚈䞊された事務費を、24侇2,000人で割った数字です。増額しおも事務費は増えなかったので、最終的な5,000円の絊付でも、䞀人あたりの事務費は734円のたたです。絊付費に察する事務費の割合は、3,000円の段階では玄24.5%、5,000円になっお玄14.7%です。

    なぜ远加の事務費がかからなかったのか。これは第4章で芋たす。

    画像

    増額を決めたのは、議䌚ではない

    3,000円から5,000円ぞの増額は、垂長が出した原案に最初から入っおいたした。議䌚が審議の䞭で匕き䞊げたのではありたせん。議䌚がしたのは、その原案を審査しお、賛吊を決めるこずです。

    では、その審査で䜕が話されたのか。

    第4ç«  議員は、䜕を聞いたのか

    調垃垂議䌚の䌚議録怜玢システムには、本䌚議だけでなく、垞任委員䌚のやりずりも䞞ごず入っおいたす。誰が䜕を蚀っお、垂がどう答えたかが読めたす。

    私が知りたかったのは、こういうこずです。

    なぜ「党垂民に䞀埋」だったのか。察象を絞る案ずは、比べられたのか。

    12月3,000円を決めたずき

    たず驚いたのは、前回私が蚈算した事務費ずほが同じ数字が、議堎に出おいたこずです。12月17日の総務委員䌚で、田䞭謙二委員がこう蚀っおいたす。

    3,000円お枡しするのに、人圓たり731円のコストがかかっおいる

    これは垂が瀺した数字ではなく、委員が自分で割り算したものです。垂の答匁は、おこめ刞は郵送料に盞圓なお金がかかるこずや、なかなか入手できないこず、「コスト面だけではなく、いち早くお届けするためには」珟金絊付が最適ず刀断した、ずいうものでした。

    同じ日の本䌚議では、井䞊耕志議員が䞊皋時質問でこう求めおいたす。

    珟金絊付ずデゞタル商品刞事業、それぞれのメリット、デメリットをどのようにおんびんにかけお今回の刀断に至ったのか。その比范考量プロセスを明らかにしおいただきたい

    さらに、事務経費の積算根拠ず、経費率をどこたで圧瞮する努力をしたのかも聞いおいたす。行政経営郚長の答匁は、「有効性や迅速性、実斜に圓たっおの課題など様々な芳点から 総合的に怜蚎したした」ずいうもので、数字は瀺されたせんでした。

    なお、井䞊議員が比范を求めたのは「珟金絊付かデゞタル商品刞か」です。「䞀埋か、察象を絞るか」ではありたせん。

    「なぜ絞らなかったのか」に垂が䞀番螏み蟌んで答えたのは、同じ日の厚生委員䌚です。保田参事が、田村ゆう子委員の質問にこう答えおいたす。

    今回3,000円を党垂民向けに絊付するずいう結論に至るに圓たっおも、様々な怜蚎の䞭では、䟋えば察象を絞るずいうのは、今回の絊付に限らずにこれたでも非課皎の絊付金をやる䞭でも、毎回やっぱりどうしおも察象を蚭けるず、そこの察象に至らない方から様々な意芋ずいうのはこの間もいただいおきた䞭略正盎なかなか合理的な察象を蚭ける基準ずいうのを芋いだせずに来たのがこの間の状況でした。

    調垃垂は、これたでも非課皎䞖垯などに絞った絊付を䜕床も実斜しおきたした。だから「絞る仕組みがない」わけではありたせん。垂の説明は、察象を絞るず線の倖偎になる人から意芋が出るため、合理的な線匕きの基準が芋぀からなかった、ずいうものです。

    䞀方、反察蚎論に立った鈎朚ほの銙議員は、こう察案を述べおいたす。

    生掻に䜙裕のある䞖垯には所埗制限をかけお察象を絞れば、非課皎䞖垯にはその分䞊乗せしお手厚く支揎をするこずが可胜ずなりたす

    3,000円ずいう金額を党垂民に絊付するために1億7,700䞇円もの事務費をかけるこずには疑問が残りたす

    蚎論は賛吊の理由を述べる堎で、垂の答匁は返っおきたせん。

    3月2,000円を䞊乗せしたずき

    3月2日の厚生委員䌚。鈎朚ほの銙委員が、はっきりずこう聞いおいたす。

    より生掻に厳しい圱響を受けおいる䞖垯ぞの重点的な支揎ずいうずころは怜蚎されたんでしょうか。

    緒方生掻犏祉課䞻幹の答匁です。

    䜎所埗䞖垯ぞの支揎ずいうずころももちろん怜蚎はさせおいただいたずころです。䞭略今3,000円の実際の絊付に぀きたしお、前回お認めいただきたした以降、事務が進んでいるずいうずころがございたした。これは垂民党員ずいうこずになりたすので、この察象から非課皎の方をもう䞀回抜出しお、システムをもう䞀぀぀くるようなむメヌゞにはなるんですけれども、その䜜業をしおおりたすず、やはりたた事務経費がかかっおくるずころですずか、実際に絊付が遅れおしたうずいうずころがございたしお、今回に぀きたしおは、垂民党員に5,000円ずいう結果になった

    同じ日の総務委員䌚では、䜐々朚行政経営郚副参事が、こう述べおいたす。

    やはり䜎所埗者ぞの支揎であったり、子育お䞖垯ぞの支揎ずいったずころに぀いおも議論を行いたしたけれども、これたで我々が怜蚎しおおりたした䞭で、たずは事務費の問題であったり即効性の課題、そういった芳点を螏たえお、たず垂民生掻支揎に぀いおは3,000円を増額するずいうこずを考えたした。

    これが、前回の蚘事ず぀ながる「事務費の問題」です。なお、この発蚀は質問に答えたものではなく、岞本盎子委員の「䞊乗せの刀断は前向き」ずいう趣旚の発蚀を受けお、副参事が自分から付け加えたものでした。

    「事務費の問題」ずは、䜕のこずか

    この2぀の答匁から読み取れる意味は、こうです。

    • 事務費の問題すでに3,000円の絊付事務が進んでいる。そこから非課皎䞖垯などを抜出し盎すには、別のシステムが芁り、远加の事務経費がかかる。

    • 即効性の課題その䜜業をするず、絊付が遅れる。

    ぀たり、これは「远加の2,000円」をどう配るかの説明です。远加の事務費がれロだったのは、すでに3,000円を党員に配る仕組みを䜜っおいたからです。

    ここで、倧事なこずを敎理したす。

    最初に3,000円を「党員に配る」ず決めた12月の時点で、他の方法ず比べたのか。3月の答匁は、この問いには答えおいたせん。12月の説明は「合理的な察象を蚭ける基準を芋いだせなかった」で、党員絊付のほうが総額で安い、ずいう比范は出おきたせん。

    数字で䞊べおみるず

    「事務費が安いから党員に」ずいう説明が数字で成り立぀のか、前回の蚘事で集めた数字で䞊べ盎したした。

    画像

    物差しを倉えるず、結論が逆になりたす。

    • 1件あたりの事務費で芋るず過去の絞った絊付は、䞖垯あたり2,370〜2,784円。今回の䞀埋絊付は、䞀人あたり734円。1件あたりの金額だけを芋れば、今回の䞀埋絊付のほうが小さい数字になっおいたす。

    • 絊付額に察する比率で芋るず絞った絊付は2.50〜8.32%。今回の䞀埋絊付は14.67%。比率で芋れば、䞀埋のほうが高い。

    前回曞いたずおり、事務費は絊付額の倧小にかかわらず䞀定皋床かかるので、絊付額が小さいほど比率が䞊がりたす。ただ、分母が「䞖垯」ず「人」で違うので、この2぀を単玔に䞊べるこずはできたせん。

    「事務費の問題」ずいう説明は、1件あたりの金額で芋れば、数字で支えられる面がありたす。比率で芋れば、支えられたせん。どちらを芋るかで、結論が倉わりたす。

    さらに、こういう点がありたす。

    • 察象を絞れば、刀定のための事務は増える

    • 䞀方、絞れば䞀人あたりの絊付額を倧きくできる

    • 「絊付額事務費」の総額ず、実際に届く額は、方法によっお倉わる

    「事務費が安い高い」だけでは、どちらが良かったかは決たりたせん。比べるべきは、絊付額ず事務費を合わせた総コストず、誰にいくら届くかのはずです。

    そのような比范は、瀺されたのか

    私が公開資料で確認できた範囲では、䞀埋絊付ず察象を絞った絊付を、絊付額事務費の総額で比べた資料は、出おいたせんでした。

    • 議案に添付されおいたのは、予算曞だけ。今回の絊付金そのものに぀いお、垂が委員䌚に出した説明資料はれロ。同じ12月の定䟋䌚で、プレミアム付デゞタル商品刞に぀いおは「事業案」の資料が出おいるのに、24䞇人を察象にした9億円の絊付金には出おいたせん。

    • 井䞊議員が求めた比范は「珟金かデゞタル商品刞か」で、数字は返っおきたせんでした。

    • 「䞀埋ず絞った絊付を、積算しお比べた資料を出しおほしい」ず明確に求めた議員は、確認できた範囲では䞀人もいたせんでした。

    • 「即効性」に぀いおも、「䜕週間遅れるか」ずいった数字は、確認できた範囲では瀺されおいたせん。

    画像

    「比范しおいなかった」ず蚀う぀もりはありたせん。庁内の怜蚎資料は公開されおおらず、私には確認できたせん情報公開請求ずいう手段はありたす。たた、䌚議録は䌚議単䜍で読んだので、党文怜玢で「䞀床も出おいない」ず機械的に確かめたわけでもありたせん。

    私に蚀えるのは、「そこたでの比范を、私は確認できなかった」ずいうこずたでです。

    「誰が䞀番困っおいるのか」も

    もうひず぀、私が確認できなかったのが、物䟡高で誰の負担がどれだけ増えたのか、ずいう定量的な資料です。「様々な方が物䟡高で圱響を受けおいる」ずいう説明はありたした。ただ、どの䞖垯にどれだけの支揎が必芁なのかずいう数字は、公開された範囲では芋぀かりたせんでした。

    䞀埋にしお幅広く分かりやすく届けるか、絞っお手厚くするか。これは、垂がどんな街を目指すのかずいう話でもありたす。この蚘事では、そこたで広げたせん。ただ、議䌚が機胜するずは、垂長案を吊決するこずだけではなく、予算を通じおそういう遞択を議論するこずでもある、ずは蚀えるず思いたす。

    第5ç«  質問はあった。議論もあった。でも原案は倉わらなかった

    第2章で、垂長提出議案は3幎間1件も吊決・修正されおいないず曞きたした。この絊付金も、二回ずも原案のたた可決されおいたす。

    でも、賛吊の䞭身は動いおいたした。

    • 12月議案第120号、3,000円可決。反察は5人

    • 3月議案第2号、5,000円ぞ可決。反察は2人

    同じ絊付金なのに、3か月で反察が5人から2人に枛っおいたす。日本共産党は12月には反察したしたが、3月には同党の岞本盎子議員が賛成蚎論に立っおいたす。議案の䞭身も違う新芏の絊付ず、その増額ので、理由をここで掚枬するこずはしたせん。

    3月4日の本䌚議では、反察蚎論が1人、賛成蚎論が6人でした。

    反察蚎論鈎朚ほの銙議員

    今回はより厳しい圱響を受けおいる垂民に重点的に支揎すべきであるず考えたす。

    賛成蚎論には、理由の違いがありたした。

    • 山根掋平議員「所埗制限なしに䞀埋絊付をするこずは、所埗制限の境界線䞊で支揎から挏れる䞖垯を救枈するこずにも぀ながりたす」

    • 䜐藀尭圊議員「堅調に掚移する垂皎収入等の増収分も掻甚するこずで玍皎者ぞの還元が図られおいるこずに぀いお評䟡いたしたす」

    • 阿郚草倪議員「スピヌド感を重芖し、察象を制限せず、党垂民を包括的に支える」

    事実を分けお眮いおみたす

    • 質問はあった。異なる意芋もあった。反察蚎論もあった。

    • 䞀埋か、重点支揎かずいう論点は、委員䌚でも本䌚議でも、正面から話されおいた。

    • でも、原案は二回ずも䞀字も倉わらなかった。

    • そしお、賛吊は3か月で倉わった。

    「質問した」こずは「政策を倉えた」こずではありたせん。䞀方で、「政策が倉わらなかった」こずは「議論しなかった」こずでもありたせん。

    これを「機胜しおいる」ず芋るか、「結局、原案のたたじゃないか」ず芋るか。ここは、読んだ方にお任せしたす。

    「可決率100%」ずいう数字だけを芋おいたら、この議論の䞭身は芋えたせんでした。


    第6ç«  では、垂民は䜕を芋ればいいのか

    今回の䞀番の収穫は、垂民が䜿える窓口が、思っおいたより揃っおいたこずです。党郚、無料で、登録もいりたせん。

    • 本䌚議・委員䌚の映像議䌚䞭継。生䞭継で、録画は䌚議の4営業日埌

    • どの議案がどうなったか垂HPの「䌚議結果」。定䟋䌚埌、数週間

    • 議員䞀人ひずりの賛吊同じペヌゞの「各議員の態床」。同䞊

    • 芁点ず䌚掟別の賛吊衚垂議䌚だより。定䟋䌚の玄1か月埌、幎4回

    • 誰が䜕を質問し、垂がどう答えたか䌚議録怜玢システム。玄2〜3か月埌

    䞀番早いのは映像で、䞀番遅いのが䌚議録です。今幎9月の議䌚を文字で読むには、ただ時間がかかりたす。逆に、半幎前の3月議䌚なら、今日、党文が読めたす。読めるのは本䌚議だけではありたせん。委員䌚のやりずりが䞞ごず入っおいたす。第4章の答匁も、ここから出おきたした。

    もう䞀぀。第1章で芋た議䌚基本条䟋第6条は、議員の掻動原則の䞀぀ずしお「垂民に察する説明責任を果たすこず」を挙げおいたした。これは、説明する偎だけの話ではないず思いたす。説明を受け取る偎がいお、初めお成立する。


    最埌に。

    冒頭に曞いたずおり、掻動する䞭で、垂議䌚議員の知り合いが䜕人もできたした。でも、その人たちが議䌚で䜕を質問しおいるかを、私は読んだこずがなかった。

    今回、初めお自分のたちの䌚議録を通しで読んでみたした。正盎、思っおいたより難しくはなかった。そしお、前回の蚘事で私が蚈算した数字ず、ほが同じ数字が、議堎で語られおいたした。

    334件のうち1件も吊決されおいないこずを、どう芋るか。43件の賛吊が分かれた議案を、どう芋るか。5,000円の絊付で、あの議論があったこずを、どう芋るか。

    「議員を評䟡しおください」ずは蚀いたせん。ただ、

    䞀床、自分が知っおいる議員の質問を読んでみたせんか。

    顔を知っおいる人が、議堎で䜕を蚀っおいるか。それを読むず、たちの芋え方が少し倉わるず思いたす。

    そしお、私の䞭には、ただ答えの出おいない問いが残っおいたす。「事務費の問題」ずいう説明は出おきたした。では、それは、党員に薄く配る方法ず、察象を絞っお厚く配る方法を、絊付額ず事務費の総額たで比べたうえでの刀断だったのか。

    前垂長は、党垂民に䞀埋で配りたした。新垂長は、9月の補正予算で、䜎所埗䞖垯に絞った絊付を提案しおいたす。次回は、同じ問いを持っお、前々回も取り䞊げた新垂長の補正予算議案第59号を、改めお芋おみたす。


    出兞什和8幎第1回定䟋䌚䌚議結果什和7幎第4回定䟋䌚䌚議結果議案第120号補正予算曞議案第2号補正予算曞これたで実斜した非課皎䞖垯等ぞの絊付金事業に぀いお厚生委員䌚資料什和7幎床食料品䟡栌高隰察策支揎絊付金調垃垂議䌚䌚議録怜玢システム調垃垂議䌚基本条䟋調垃垂の絊䞎・定員管理等に぀いお

    この連茉の関連蚘事

     
     
    調垃垂を拠点に掻動する地域団䜓「調垃withgrow」代衚。調垃垂政・垂議䌚の動きを垂民目線で読み解き、たちをよくする考えをここに曞いおいたす。毎週曎新。

    あなたぞのおすすめ