
MV「かえさない春」の制作記録
はじめに
「AIは布の記憶の夢を見るか」に、3作品目を応募しました。
1作品目は「ひとひらの藍」、2作品目は「布の記憶は あなたが持ってる」です。
今回の内容は、いつか返すであろうパーカーのお話です。けして借りパクではないです。
あらすじ
卒業式の帰り道に借りたままの、緑のパーカー。
引っ越しの前日、持っていこうか、返そうか、悩んでいます。
主人公は、「返さなきゃ」という言い訳をして、電車に乗り、海辺の町へ向かいます。
けれど、家の前で足が止まり、言えなかった言葉…、
「返せないんじゃなくて、返さないんだ」
布に残る記憶を、返す代わりに、自分のものにしていく話です。
きっかけ
1作品目は、顔を不自然に隠したところと、真面目に作りすぎたところが気になっていました。
そこで、いくつか案を出し、Claudeに作詞をしてもらい、Sunoで曲を作りました。
当初は、「ひょっこり現れる(返すのを忘れていた)パーカー」という設定でした。
でも、作っているうちにおかしいことに気づき、修正しました。
決まりを先に作ったが、崩壊した
先に、次のような決まりを作っていました。
パーカーの袖口は、少しだけ擦れている
卒業式の日は、くもり
パーカーを返しに行く日は、晴れ
最後は、快晴
ところが、映像にしてみると、ほつれ具合や天気(明るさ)が、画に引っ張られてしまいました。
見栄えの良いカットを採用していった結果、コントロール不能に。
最終的には、気になるところだけ修正しました。
明るさは、Claudeにチェックしてもらい、差が大きいカットを調整してもらいました。
最初に大きなミス
最初にイメージ画像を作ったとき、GPT Image 2.5のほうが見栄えが良かったので、採用しました。これが大きな誤りでした。
リアル路線で行くなら、Nano Bananaで行くべきでした。ただ、あまりにも暗かったので、そのときは不採用にしました。
ここで適当に進めた結果、最初にできた映像は、とてもひどい出来でした。
カット割りも、同じ坂を何回も下るシーンばかり。
後で気づいたのですが、絵になるのは、坂を下る構図です。
パーカーを主役に撮るため、顔はなるべく映さず、背中が中心になります。なおさらでした。
カット割り通りには作らない選択
カット割り通りに作ることは諦めて、メインの画像モデルも、Nano Bananaに切り替えました。
卒業式や過去のストーリーを作り、一連の映像にしました。
返しに行く日も同じように、男の子の家の周り、帰り道、ラストの海辺と、使うかどうか分からない動画を作っていきました。
あとは、曲に合わせて、感覚でカットを埋めていきます。とはいえ、都合の良い素材がなければ、そのつど作るの連続でした。
最近はClaudeに依頼して作ってもらうのが当たり前だったので、久々の手作業でした。
どうにか仮編集を終えて、あとは「助けてドラえもん」ならぬ「Claudeまかせた」のはずでした。
ところが、思ったとおり、修正作業ははかどりません。少しずつ直すことになりました。
私は、行き詰まると別の作品に取りかかるクセがあります。2作品目の「布の記憶は あなたが持ってる」の制作を始めたため、公開の順番が逆転しました。
Kling 4.0 で動画の一部を直す
Higgsfieldのキャンペーン中で、720pのKling 4.0が1秒0.5クレジットだったので、使ってみました。
ただ、救世主とはならず、大半は、スタート画像を修正して作り直す形になりました。
現在は1秒2.25クレジットなので、今後は積極的には使いません。ほかのモデルでも、安価で修正ができますし。
時間はかかりましたが、どうにかエントリーが間に合って、よかったです。
使ったツール
音楽:Suno V6
画像:GPT Image 2.5、Nano Banana 2.1
動画:Wan 3.0、Kling 4.0(修正)
作業補助:Claude
おわりに
リアルの実写は難しい。当面は、実写のファンタジー系やアニメ作品を作る予定です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。