
葉酸は食事だけで足りる?サプリ以外で摂るおすすめメニュー7選
妊娠時によく推奨される"葉酸"。
葉酸と言えば「とりあえずサプリ飲めば良いんでしょ?」と思っている方もいると思います。
一方、調べてみると情報が多すぎて、
「葉酸って食事だけじゃ足りないの?」
「サプリと食事で合わせてどのくらいとればいいの?」
「サプリ以外でも葉酸をラクにとる方法ってないの?」
といった疑問をもつ方も少なくないと思います。
この記事では、
👉公的に推奨されている摂取量の目安
👉食事とサプリそれぞれの摂取量の考え方
👉葉酸をラクにとらる食事メニュー7選
をご紹介します。
※本記事は、一般的な栄養学・食品成分に関する情報提供を目的としたものであり、医療行為・診断・治療を目的としたものではありません。体調や妊娠状況に不安がある場合は、必ず医師・助産師などの専門家にご相談ください。
1.推奨される摂取量の目安は?
厚生労働省が推奨している摂取量の目安(*1)は、
・通常の食事からとることを前提にした推奨量(以下、食事由来と言う)
・合成葉酸(サプリ等)で追加摂取することが望ましい量
で分かれている点がポイントです。
〇成人(18歳以上)の男女の場合
➡合計摂取目安:240μg
(食事由来:240μg、合成葉酸:0μg)
〇妊娠前~初期
➡合計摂取目安:640μg
(食事由来:240μg、合成葉酸:400μg)
〇妊娠中記~後期
➡合計摂取目安:480μg
(食事由来:240μg、合成葉酸:240μg)
〇授乳期
➡合計摂取目安:340μg
(食事由来:240μg、合成葉酸:100μg)
合成葉酸のみ「耐容上限量」が決まっている
また、サプリなどの合成葉酸は、過剰摂取の懸念があるため耐容上限量が定められています。
→ 耐容上限量:900~1,000μg(成人18歳以上の男女)
→ 合成葉酸のみ に設定されている点がポイント!
2.食事由来の葉酸と、サプリの位置づけの違い
ここで誤解しやすい点を整理します。
食事(天然葉酸)
栄養摂取の基本
過剰摂取の上限は設定されていない
他のビタミン・ミネラルも同時に摂れる
👉 日常のベースの摂取
サプリ(合成葉酸)
特定の時期(妊娠計画・妊娠初期)の補助
摂取量の管理が必要(過剰摂取に注意)
”未代謝葉酸”など、議論がある点も存在
👉 補助的な面が強い
良し悪しという話ではなく、役割が違うという考え方が大切です。
天然葉酸には「耐容上限量」がない理由
よく誤解されますが、理由は明確です。
吸収が穏やか
必要量以上は排出されやすい
通常の食事で過剰摂取になる現実的リスクがほとんどない
👉食品から葉酸をとること自体を心配する必要はない
3.食品別の葉酸量(100gあたりの参考値)
葉酸は、野菜・豆類・海藻・穀物などに多く含まれます。
葉酸が多く含まれる主な食品(100gあたり)の葉酸量は次の通りです。
(※100gあたりの数値は「比較のための指標」です。)
・焼きのり 約1,900µg
・鶏レバー 約1,300µg
・乾燥わかめ 約440µg
・ゆで枝豆 約260µg
・ほうれん草 約210µg
・ブロッコリー 約220µg
・納豆 約120µg
・卵 約50µg
など
「100gあたりの数値」より「実際の食事量」で考える
葉酸について調べると、「食品100g当たりの含有量」がよく示されていますが、実際の食事では毎日100gも食べれない食品も少なくありません。
そのため、実際の食事をイメージしつつ、
日常の食卓で無理なく食べられる量
調理や準備の手間が少ないこと
継続しやすいこと
を重視した、現実的な摂り方と手軽で簡単な食事メニュー7つを紹介します。
5.葉酸をラクに摂れるおすすめの食事7選
① 卵かけご飯+焼き海苔トッピング
目安量
・卵1個:約30µg
・焼き海苔(全形1枚):約30〜40µg
合計:約60〜70µg
調理の手間がほとんどなく、日常的に取り入れやすい組み合わせです。
② 納豆+卵+ご飯
目安量
・納豆1パック:約60µg
・卵1個:約30µg
合計:約90µg
発酵食品と組み合わせることで、食事全体の栄養バランスも整えやすくなります。さらに焼き海苔も加えると風味も葉酸も増すのでオススメです。
③ レバーペーストを少量取り入れる
目安量
・豚レバーペースト 約40g:約50~60µg
レバーそのものが苦手な人でも、ペースト状であれば取り入れやすい場合があります。パンや野菜に少量添えるだけで、効率よく葉酸を補えます。
④ わかめの味噌汁
目安量
・乾燥わかめ 約4g(戻し):約15〜20µg
味噌汁に加えるだけで、無理なく葉酸をプラスできます。
乾燥わかめは保存性が高く、常備しやすい点も利点です。
⑤ ブロッコリーの副菜
目安量
・茹でブロッコリー 50g(1/5株程度):約50µg
冷凍野菜を活用すれば、調理の負担も少なく済みます。
⑥ 海苔をたっぷり使ったおにぎり
目安量
・焼き海苔 全形2枚:約60〜80µg
間食や軽食としても取り入れやすく、外出時にも便利です。
⑦ 枝豆
目安
・塩ゆで枝豆 15さや:約70μg
冷凍した枝豆は料理に使いやすいので便利。さらに、ミネラルたっぷりの天然塩を使用すれば一石二鳥です。
1日の摂取イメージ(例)
大切なのは、「1食で満たす」ことではなく「積み上げる」ことです。
朝:卵かけご飯+海苔(約60µg)
昼:ブロッコリーの副菜(約50µg)
夜:納豆卵ごはん+わかめの味噌汁(約100〜110µg)
合計:約210〜220µg
あくまで計算した参考値ですが、料理の時間をほとんどかけずに、これだけの葉酸を摂取できる可能性があると考えられます。
さらに、野菜や豆類を使ったメイン料理が加われば、より多く摂取できることになります。
まとめ
葉酸は、日常の食事からも一定量を摂取できるとされている栄養素です。
生活スタイルなどに合わせ、現実的で続けやすい方法を選び、自分や家族の生活に合った形で取り入れていくことが大切です。
※実際の必要量や効果は個人差があるため、不安な場合は専門家に相談をすることが重要です。
【関連】
・妊娠を考えてる場合、葉酸はいつとればいい?
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・天然葉酸と合成葉酸って何が違うの?
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*1) 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書
*2) 葉酸の働きと1日の摂取量(健康長寿ネット)
*3) 食品成分データベース