
10年ぶり海外旅行の日本人が見た香港
先日、母親が日本から香港に遊びにきた。
母が前回、日本の外に出かけたのは10年前。10年ぶりの海外旅行者である彼女が驚いた香港の顔は、私にとってもなんだか新鮮だった。
初めて香港を訪れる方には参考になるかもしれない、ということで、「日本人が驚いた香港」を紹介してみたい。
それはぶっきらぼうすぎる…
はりきって連れて行った最初のレストランは、観光客が一人もいないような超ローカルな飲茶のお店。
英語も通じないその店で、母に自慢しようと(!)私はさっそく片言の広東語で、おかゆと飲茶をいくつか頼んだ。
注文が終わって数分。店員のおばさんが私たちのテーブルに戻ってくる。そして、なんと!注文を書いた紙を、母の前に投げつけた。
母は一瞬びくっと体を硬直させ、「今、いったい何が起こった?」という困惑の表情で私を見る。
「あ、そうだ!」
香港では、日本のようなカスタマーサービスを期待してはいけないことを母に伝えるのを忘れていた。注文の紙を、こうやって投げてテーブルに置くこと、香港では普通…。
店員に悪気はないこと、香港ではよくあることを伝えるが、腑に落ちない顔をする母で一言。「やっぱり、日本のレストランがいいわね~」

後日、今度は、観光客に人気のチャーシュー飯屋さんへ。そこは、外国人のお客さんも多く、店員さんも笑顔で対応してくれた。最初のお店の対応があまりにも強烈だったようで、ここの店員さんに感動する母。
「ここは、店員さんが優しくていいわね~!」
香港では、カスタマーサービスに期待をしないほうが、気持ちよく過ごすことができる。あちらも悪気はないのだから。
地元レストランの不愛想な対応に慣れ切っていたことを実感し、そんな自分にあきれたような関心したような不思議な気分になる。

移動が安い
香港の物価は高い。
お土産屋さんやカフェ、スーパーでの買い物で、それを実感する母親。街のいたるところに点在する不動産屋に貼られた物件情報を見て、家賃を日本円に換算して、目をまん丸にする。そうだよね、うん、わかるわかる。家賃高すぎだよ、この街。
しかし、移動コストはすこぶるお財布に優しいのが香港!
例えば、香港名物ともいえるフェリーは、なんとたったの100円!これまた名物である路面電車(トラム)は60円。タクシーは初乗り600円から。

100万ドルの夜景が見れる「ピーク」まで、バスを使うと260円。30分近くかけて、香港の街を見下ろしながら、エッチラオッチラと山道をかけあがるあの景色が私は大好きなのだが、そんな観光気分を味わえるのに、お値段は300円もかからないなんて。ありがたすぎる。
香港では、ぜひ、たくさんの乗り物に乗ってほしい。
あっちもこっちもお掃除さん
母が驚いていたことの1つには、「街の管理がものすごくいき届いている」ことがある。
香港島の住宅街の道をおさんぽしていると、1㌔、いや500メートルごとにいるのでは?と思うほど、落ち葉やごみを履いてくれるお掃除スタッフがいるのだ。街が雇っている清掃員さんだ。
公園のメインテナンスも完璧で、街全体が、観光客を歓迎してくれていると感じる。普段は急いで通り過ぎる公園や遊歩道だけれど、確かに、常にキレイでごみ一つ落ちていない。

「香港は中国である」ということくらいしか予備知識がなかった母。
実際に街を歩いて、日本との違い、日本の良さや香港の良さを体験して「また来たい」街になったようだ。
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・note: ほりとも@香港在住ライター