
【四国一周サイクリング3日目】佐田岬は遠かった。でも、その遠さごと忘れられない日になった
3日目は、景色の良さとしんどさが、きれいに並んでいた日だった。
下灘、夕焼けこやけライン、佐田岬と、ペダルを止めたくなる場所ばかり続く。でも、絶景ってだいたい簡単にはたどり着けない。
3日目のルート
松山 → 下灘 → 夕焼けこやけライン → 伊予長浜 → 佐田岬半島 → 八幡浜
走行距離:約150km

今日はきっと楽じゃないと思っていた
この日は朝から、少し身構えていた。
距離もあるし、アップダウンもある。たぶん、楽な日にはならない。そう思って、いつもより早めにスタートした。
それでも、走り出せばちゃんと寄り道したくなる。
下灘駅に立ち寄って、海の近さとあの独特の空気を味わう。名前だけ知っていた場所に、自分の足でたどり着いている感じが、すでに少しうれしかった。







立ち止まりたくなる景色ばかりだった
夕焼けこやけラインは、午前中でも十分きれいだった。
名前のせいで夕方の景色を想像しがちだけれど、昼の光の中でも海はちゃんと魅力的で、何度も足を止めたくなる。
伊予長浜の町並みにも風情があって、先へ進みたい気持ちと、もう少しここにいたい気持ちが交互にくる。
道の駅で見た、瀬戸内海と宇和海を一望できる景色も印象的だった。
お昼のしらす丼は、その日見ていた海の延長みたいな味がして、妙にしっくりきた。





佐田岬は、本当に遠かった
佐田岬半島に入ると、道の存在感が急に増す。
伊方原発が見えたことにも「おお」となりつつ、先へ先へと進んでいく。半島の先を目指すというだけで、旅は急にストイックになる。
ようやくたどり着いた佐田岬灯台。
四国の西の端まで来たんだという達成感は、やっぱり特別だった。
でも、自転車旅は到着したら終わりじゃない。
灯台に着いても、ホテルのある八幡浜まではまだ55km戻らないといけない。これが本当にしんどかった。
絶景の余韻に浸るより先に、現実の距離がずしっと乗ってくる。
その感じまで含めて、佐田岬だった。












夜のちゃんぽんが沁みた
夜、ようやくありついた八幡浜ちゃんぽんと皮ちくわは、本当に沁みた。
疲れているときのあたたかいものって、それだけで少し救われる。






締め
この日は、しんどさと達成感がいちばんきれいに並んでいた気がする。
景色がよかったからこそ、その景色まで行くための遠さもちゃんと残っている。
3日目は、佐田岬の景色だけじゃなく、そこへ行って帰ってきた体の感覚ごと忘れられない日になった。