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親が箸を落とす瞬間、テーブルではなくテレビを見ていませんか?

    食事中に親が箸を落とす。「手の力が弱くなったのかな」と思ったとしたら、少し待ってください。

    箸を落とす原因が筋力ではないケースが、現場ではよくあります。

    なぜ視線が逸れると箸を落とすのか

    目で手元を見ながらの動作と、よそ見をしながらの動作は、体への負担がまったく違います。

    テレビや会話に意識が向いた瞬間、指先の感覚だけで箸を保持し続けることが難しくなります。これは筋力の問題ではなく、注意の配分が難しくなっているサインです。

    リハビリ現場で出会った男性は、毎日のように食卓で箸を落とし「握力がなくなった」と落ち込んでいました。しかし食事の様子を観察すると、落とすのは決まってテレビのニュースに集中した瞬間でした。手元を見ているときは全く落としません。これに気づいたご家族が食事中はテレビを消すようにしただけで、箸を落とす回数が減りました。

    この変化を見過ごすリスク

    「手が弱くなった」と勘違いしたまま放置すると、歩行中や外出先でも「よそ見をしながら足を出す」という同じパターンが現れます。

    的外れな握力トレーニングを続けても状況は変わりません。原因を正しく把握することが先です。

    まずはこれだけやってください

    次の食事で、親が箸を落とした瞬間にどこを見ていたかだけ確認してください。

    テレビや会話に視線が向いていたなら、食事中だけテレビを消してみてください。それだけで変わる可能性があります。

    もし手元を見ているのに落とすなら、そのときは別の原因を考える必要があります。まずは視線から確かめてください。

    まとめ

    まずはこれだけやってください。

    次の食事で、箸を落とした瞬間に親の視線がどこを向いていたか確認してください。

    握力を心配する前に、その一点だけ見てみてください。

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    老健の副主任を務める30代の酒好き作業療法士(OT)です。自立した生活や介助が楽になる福祉用具の選び方、生活の「なぜ」を専門視点で解説します。私生活では現在、痛風のため絶賛禁酒中(笑)。皆さんと共に、心も体も「楽に生きる」ための知恵を仕組み化して発信していきます!

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