
『後回しにした課題は利息がついて肥大化する。嫌なタスクほど最初に処理せよ。』|会社を1%マシにする教訓 #018
『後回しにした課題は利息がついて肥大化する。嫌なタスクほど最初に処理せよ。』
■ 意味
気が進まない問題ほど放置する時間が長くなるにつれて関係者の不安や言い訳がくっつき、元の何倍もの重荷に膨れ上がってしまうということ。
■ こんなとき
少し言いにくい相手への連絡、ミスのお詫び、複雑で面倒な確認作業。
「今日は忙しいから、明日の朝一番でやろう」
そうやって机の引き出しにそっとしまい込む。しかし翌朝、相手から「あの件どうなりましたか?」と催促が入り、さらに上の上司まで巻き込まれ、昨日なら「すみません」の一言で済んだはずの仕事が、何時間もかかる大問題に変わってしまうシーン。
■ なぜ?
人はなぜ、嫌なタスクを後回しにしてしまうのか。それは怠けているのではなく、「今この瞬間の気まずさ」という痛みを脳が全力で避けようとするからだ。
けれどそれは、雪山の斜面に「小さな雪玉」をそっと置き去りにする行為に似ている。
置いた瞬間は、手のひらに乗るほどの小さな塊にすぎない。しかし、時間が経つにつれて、その雪玉は坂道を勝手に転がり落ちていく。「連絡が遅い」という相手の不信感を巻き込み、「まだ手をつけていないのか」という周囲の焦りを雪だるま式にくっつけながら、どんどん巨大化していくのだ。
タスクの重さが増しているのではない。
放置した時間が生み出す「言い訳を考えるエネルギー」や「催促への対応」という余計な雪が、勝手に周りにへばりついているだけなのだ。嫌な仕事ほど、雪玉が小さいうちに手の中で握りつぶしてしまったほうが、後から巨大な雪だるまを受け止めるよりずっと軽くて済む。
■ どうする?
朝、パソコンを開いたときに「気が重いな」と胸がざわつく案件を見つけたら、他の作業をすべて止めてみる。きれいな言い回しを作ろうとせず、最初の1行のメール、1本の電話を、深呼吸のあとにそのまま放り投げてみる。
嫌なタスクを朝一番に処理するのは、真面目だからではない。
雪玉が坂道を転がり始める前に、一番小さな労力で片付けてしまうための、最も賢い防衛策なのだ。
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