
『成功した要因と失敗した要因を必ず言語化し、再現可能な型として蓄積せよ。』|会社を1%マシにする教訓 #019
『成功した要因と失敗した要因を必ず言語化し、再現可能な型として蓄積せよ。』
■ 意味
うまくいったときも転んだときも、その理由を言葉にして残しておかなければ、経験はただの思い出で終わり、次の勝利につながらないということ。
■ こんなとき
大きな仕事が終わった打ち上げの席。
「今回はうまくいって本当によかった」「あの案件は運が悪かったね」
ビールを片手にその場の結果を喜び合ったり、愚痴を言い合ったりして盛り上がる。しかし数ヶ月後、よく似た仕事がやってきたときに「あれ、あのときどうやって乗り切ったんだっけ?」とゼロから悩み、以前と同じミスを再び踏んでしまうシーン。
■ なぜ?
人は、結果が出た瞬間に最も感情が大きく揺れ動く。嬉しさや悔しさで胸がいっぱいになると、それだけで「仕事をやり切った」と錯覚して満足してしまうからだ。
けれどそれは、偶然おいしく作れた料理の「分量や火加減」をメモせず、ただ「美味しかった」と平らげて忘れてしまうようなものだ。
料理人にとって大切なのは、今日の拍手そのものではない。「なぜ塩がこの量で味が決まったのか」「どの火加減で肉が柔らかくなったのか」という手順を、文字にして「レシピ帳」に書き留めることだ。
失敗したときも同じで、「どの調味料を入れすぎたのか」がノートに残っていなければ、次もまた同じ味付けの失敗を繰り返すことになる。
経験とは、過ぎ去った時間の長さではない。
言語化され、次に誰でも同じ味を再現できる「レシピ」に変わって初めて、経験は自分の確かな技術になる。勝敗の余韻に流されず、鍋の中身を冷静に書き残せる人だけが、いつでも同じ美味しさを生み出すプロになっていく。
■ どうする?
仕事が一段落したとき、祝杯をあげる前に手元のノートを3分だけ開いてみる。「今回の一番の当たり(または外れ)は、どの手順のどの言葉だったか」を、料理の分量を書くように1行だけメモに残してみる。
感情を味わうのはそのあとでいい。
書き残した1行のレシピこそが、次の現場であなたを確実に救う一生の型になる。
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