
『不確実な世界において唯一確実なのは、自らの選択と行動の記録である』|会社を1%マシにする教訓 #015
『不確実な世界において唯一確実なのは、自らの選択と行動の記録である』
■ 意味
先が読めず思い通りにならない環境であっても、自分が何を選び、どう動いたかという日々の記録だけは、誰にも奪われない確かな道しるべになるということ。
■ こんなとき
会社の組織改編、突然の方針転換、先行きが見えない景気や市場。
「どれだけ頑張っても、上の鶴の一声で白紙に戻されるかもしれない」
「努力しても報われないのではないか」
先の読めない不安に足元が揺らぎ、何を信じて仕事に向き合えばいいのか分からなくなってしまうシーン。
■ なぜ?
人は、未来が不透明になると「結果」や「周囲の評価」といった、自分ではコントロールできないものにすがりつきたくなる。しかし、外側の世界は天候のように常に移り変わるため、そこに確実さを求めると余計に不安が膨らんでしまう。
それは、濃い霧に包まれた「海の上」を手漕ぎボートで進んでいる状態に似ている。
遠くの島影は見えず、波の向きも風の強さも自分の力では変えられない。霧の向こうに向かって「晴れてくれ」と叫んでも無意味だ。けれど、どんなに視界がゼロであっても、足元にある「航海日誌」にペンを走らせることはできる。
今日、自分がどの星を目指して舵を切ったのか。どんな波が来て、どうオールを漕いだのか。
結果が成功に終わるか失敗に終わるかは、時の運や環境の変数に左右される。しかし、「自分はあの瞬間に何を考え、どの道を選び、どう足を動かしたのか」という記録だけは、霧に流されることのない絶対的な事実として船底に残る。不安を消し去るものは、遠くの希望ではなく、自分が刻んできた確かな航跡なのだ。
■ どうする?
先が見えずに立ちすくみそうになったら、遠くの霧を睨みつけるのをやめてみる。今日自分が選んだ判断と、実際に動かした行動を、手元のノートに静かにひとつだけ書き残してみる。
未来は不確かでも、自分が刻んだ記録は嘘をつかない。
書かれた航跡の積み重ねこそが、荒れた海を渡り切るための唯一の灯台になる。
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