
Vintage 30とG12T-75は、どちらも相手より弱い
種類の違うスピーカーを、一つのキャビネットに混ぜる。
2本ずつ対角に置くX配列。上の2本と下の2本を変える上下の分け方。どちらも、ギターのキャビネットでは珍しくない。
混ぜるときの注意として、よく言われることがある。
弱い方に合わせろ。
許容入力の低いスピーカーが、箱全体の上限を決める。だから強い方を混ぜても、箱が強くなるわけではない。
この注意は正しい。ただ、一つだけ曖昧なところがある。
「弱い方」とは、どちらのことなのか。
スピーカーの強さには、少なくとも二つの物差しがある。どれだけの電力に耐えられるか。同じ電力で、どれだけ大きく鳴るか。
この二つは、同じ1本を指すとは限らない。
Celestionは、混ぜることを勧めている
混載は、改造好きの裏技として扱われることがある。だがスピーカーメーカー自身が、これを正面から勧めている。
Celestionの公式サイトには、スピーカーの交換を案内するページがある。その中に「Mixing It Up」という節がある。
Celestionはそこで、異なる性格のスピーカーを組み合わせて自分だけの音を作るのは、とても現代的なやり方だと書く。そのうえで、Celestionはこの実験的なふるまいを心から支持する、と述べ、自社の組み合わせをいくつか控えめに提案している。
挙げられているのは6組である。
G12H AnniversaryとCelestion Blue。
Celestion GoldとVintage 30。
G12M GreenbackとVintage 30。
Vintage 30とG12T-75。
G12M-65 CreambackとG12H-75 Creamback。
V-TypeとA-Type。
その下に、覚えておくこととして3つの指針が並ぶ。
一つ目。同じ箱のスピーカーは、すべて同じインピーダンスにする。
二つ目。目安として、2×12なら上限は最も定格の低いスピーカーの2倍、4×12なら4倍。
三つ目。最良の結果のためには、能率の差を3dB未満にする。
なお、同じページの冒頭でCelestionは、これは厳密な規則でも、可能な組み合わせの完全な一覧でもない、と断っている。経験と意見にもとづく、いくつかのアイデアだという位置づけである。
指針は、規則ではない。それでも、メーカーが自社の製品について出している数字である。
この先は、CSL公式サイトの全文で続けている。
許容入力は、いちばん低い1本が決める
能率は、大きく鳴る1本が決める
6組を、二つの物差しで並べる
6組のうち2組は、指針の境目に立っている
Vintage 30とG12T-75だけが、どちらも相手より弱い
同じ組み合わせでも、箱の数字は揃わない
上と下に、決まった順番は無い
「弱い方に合わせる」を、二つに分ける
まとめ
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