
遺書 漫画家アシスタント物語 第2章 5
《 写真上:1975年、万年布団の上に座卓とコタツとゴミ屑をのせる 》
まだ、「第1章〈1〉」をお読みでない方は、先に「第1章〈1〉」をお読みいただく事をお薦めいたします。
まとめてお読みになりたい方は、去年編集した、改編前のマガジン「第1章、第2章」をどうぞ!
〚 前回のあらすじ 〛
怪奇漫画のアシスタントを怠惰につづけるも、ついに撤退。気楽なフリーター稼業に戻るが‥‥
5 フリーターも楽じゃない!
楽して稼げるバイトを探す・・・・ まずビル掃除。
その会社では、一つのビルを一人で任されるので、4時間かかる仕事を2時間でかたずければ、けっこう率のいいバイトになる。

この掃除会社の管理部長は、すっごい女好きで( 昨日性交した相手女性の事をよだれを垂らしそうになりながら話してくれる )、私がこの会社でバイトする女の子をなんとか口説こうとしているのを知ると‥‥
すっかり私を気に入ってくれて、仕事のヒマなビルに私を配置してくれたりしました。
しかし、この女好きの管理部長が横領でクビになると、仲の良かった私はキツイ仕事へ飛ばされ、結局、他のバイトを探す事になります。
管理部長は手錠をかけられパトカーへ、私はバイトを辞めて失業者へ‥‥(
ちなみに、このビル清掃会社で私が口説いたバイトの女の子とはその後お付き合いができ、二人は成人式の夜に彼女の部屋で・・・・・
・・・・・・と、ここから先をつづけるとアダルトサイトになってしまうので省略。
でも‥‥ ちょっと‥‥ 性生活についてですが・・・・・
漫画家志望と個人の性なんて関係ないだろう・・・・・と思われる方がおられるかも知れませんが・・・・・
実は大いに関係があります。
私が見てきたところでは・・・・・・・性的経験が豊富な人の作品には艶があり、異性のキャラクターがセクシーです。 その逆の方の作品には・・・・・・・やはり、色気やキャラクターの妖艶さが乏しいのです。
性体験や、振ったり振られたり、傷ついたり傷つけられたり・・・・・・・そうした体験はあなどれません。
さて‥‥ バイトの話に戻りますが‥‥
次に選んだのがバス添乗員。
バスに乗り運転手の隣に座っているだけでお金がもらえるいいバイト・・・・・・ってな事はありません。

吐く息も白い早朝の6時、氷のように冷たい水でバスを洗車! そのまま、運転席回りをクロスで水拭き・・・・
仕事中には、命がけの事もありました・・・・
東京某所の「 O観光バス会社 」・・・・ 添乗員は最初に笛の吹き方から教わります。 バックオーライとストップです。
バックオーライは「 ピッピッ 」で、ストップは「ピ~~ッ」です。
「 ピッピッ・・・・ピッピッ・・・・ピッピッ・・・・ 」
バスの後方で誘導する見習い中の私・・・・・・・バスが停止位置まで来ます。
そこで緊張した私は、息を強く長く吐く事が出来ず・・・・・・・
「 ピィヒ~ フィヒ~ッ 」
・・・・と吹いてしまい、バスが停止しません!
「 フィッ ピ~~ッ ピ~~~~~ッ 」( 恐怖の汗 )
危うくバス後部のウインカーにぶつかるところでバスは停止。
運転手は、窓から軽蔑するように私を見下ろしながら・・・・・・
「 あれ、まだ死んでね~じゃん 」(笑)
しかし、本当に怖かったのは、この運転手ではなく・・・・別の・・・・・酔っ払いです。 ( 注、これは、あくまで、50年も前の話です! )
「 漫画家アシスタント物語 第2章 6 」へつづく・・・・
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