
「前向きでいなきゃ」が、心を苦しめるとき――“有害なポジティブ思考”について
江戸川鯉太郎です。
60代から月5万円の副収入化の仕組みを提供しています。
私自身60代の半ば。
note、kindle本を出版、ココナラ等で、昨年から月5万円を達成し、
今は月10万円の安定した収入を目指して活動中のクリエイターです。
「もっと前向きに考えよう」
「つらいことにも、きっと意味がある」
「自分より大変な人もいるよ」
落ち込んでいる人を励ますために、こうした言葉をかけたことはないでしょうか。
もちろん、前向きに考えること自体は悪くありません。希望は、困難な状況を乗り越える力になります。
しかし、悲しみや不安、怒りまで無理に消そうとすると、そのポジティブさがかえって人を傷つけることがあります。
今回紹介するのは、ライフハッカー・ジャパンの記事「過剰なポジティブシンキングは、有害な肯定感しか生まない」です。
ネガティブな感情は、なくすべきものではない
この記事が伝えている大切なポイントは、ネガティブな感情を否定しても、問題は解決しないということです。
つらいときに「気にしないようにしよう」「良いことだけを考えよう」としても、感情そのものが消えるわけではありません。表面上は明るく振る舞えても、処理されなかった不安や悲しみは、心の内側に残り続けます。
しかも、「こんなことで落ち込んではいけない」と思えば、最初のつらさに加えて、自分を責める気持ちまで抱えることになります。
必要なのは、すぐに感情をポジティブな言葉で塗り替えることではありません。
まずは、
「私は今、不安を感じている」
「これは悲しかった」
「腹が立つのも無理はない」
と、自分の中にあるものを認めることです。
感情を認めることは、ネガティブな状態に居続けることではありません。むしろ、現実と向き合い、次の一歩を考えるための出発点になります。
苦しみを比べても、共感は生まれない
記事では、人の悲しみや苦しみに優劣をつけることの危うさについても触れています。
「もっと大変な人がいる」
「その程度なら恵まれている」
「命に関わる問題ではないのだから」
こうした言葉は事実かもしれません。しかし、目の前の人が感じているつらさを軽くするとは限りません。
大人にとっては小さな出来事でも、子どもにとっては大事件かもしれません。同じ状況でも、受け止め方や心にかかる負担は一人ひとり違います。
つらさを比較して「それくらい大したことではない」と判断するよりも、まずは「それはつらかったね」と受け止める。
相手の感情を評価するのではなく、その人の立場から理解しようとすること。それが共感の始まりなのだと思います。
問題を認めることは、悲観ではない
ポジティブ思考が行き過ぎると、個人の感情だけでなく、現実に存在する問題まで見えにくくなることがあります。
「きっとうまくいく」と信じるだけでは、解決できない問題もあります。
職場の無理な働き方、人間関係の傷つき、経済的な不安、社会制度の不備。そうした問題を改善するには、まず「問題がここにある」と認識しなければなりません。
現実の厳しさを直視することは、悲観的になることではありません。
むしろ、何を変える必要があるのかを見極めるための、誠実な態度です。
本当の意味での前向きさとは、「悪いことは見ない」と決めることではなく、良い面と悪い面の両方を見たうえで、それでも自分にできることを考える姿勢ではないでしょうか。
励ます前に、ひと呼吸置いてみる
誰かがつらさを打ち明けてくれたとき、私たちはつい、すぐに元気にしてあげたくなります。
けれども、相手が求めているのは解決策や励ましではなく、「自分の気持ちをわかってもらえた」という感覚かもしれません。
そんなときは、前向きな言葉を探す前に、
「それは大変だったね」
「今、どんな気持ち?」
「私にできることはある?」
と尋ねてみる。
そして自分自身がつらいときにも、無理に「大丈夫」と言い聞かせるのではなく、「今は大丈夫ではない」と認めてみる。
悲しみや不安を感じることは、弱さではありません。人間に備わった自然な反応です。
ポジティブであることよりも、まず正直であること。
その正直さを受け止めた先に、無理のない、本当の前向きさが生まれるのだと思います。
紹介した記事:
「過剰なポジティブシンキングは、有害な肯定感しか生まない」|ライフハッカー・ジャパン
※記事は2020年5月に、新型コロナウイルスの感染拡大期を背景として公開されたものです。ただし、「感情を無理に否定しない」「苦しみを比較しない」というメッセージは、現在の日常生活や人間関係にも通じる内容です。
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