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猫に会いに、世界を旅する 03|ギリシャ・ミコノス島(2019年)ー風車が見守る迷路の街

    2019年のゴールデンウィークに訪れたギリシャ。エーゲ海に浮かぶ4島(サントリーニ島・パロス島・ミコノス島・イドラ島)を巡りました。
    今回は、ミコノス島での出来事を振り返ります。

    ミコノス島へ

    パロス島からフェリーでおよそ1時間あまり。ミコノス島に到着すると、乗客たちは一斉に船を降り、港は一気に活気ある雰囲気に包まれました。世界中から集まった旅人たちの中には、GWの影響もあってか日本人観光客の姿も多く見かけました。パロス島とはまた違う印象です。
    港には観光バスやホテルの送迎車がずらりと並び、次々と乗り込んでいきました。あれほど賑やかだった港も、あっという間に静けさを取り戻しました。私は、地元の人に混じってローカルバスに揺られながら、街の中心部を目指しました。

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    迷路のような街を歩く

    ミコノス島の街は、まるで迷路のようでした。白く塗られた建物がぎっしりと並び、その間を縫うように路地が続いていきます。どこを歩いても絵になる風景ですが、同じような景色の連続に、すぐに方向感覚を失ってしまいます。
    ミコノス島を象徴する風車を目指していたはずが、とっくに通り過ぎて裏手に出てしまったこともありました。当時使っていたスマートフォンのGPSはまるで頼りにならず、画面に示される現在地は現実とはまったく別の場所を指していました。
    それでも、この街をさまようのは苦ではありませんでした。ミコノスの建物には、サントリーニやパロスとは異なる鮮やかな赤のアクセントが見られ、個性を感じました。迷いながら歩く中でも、あちこちで猫の姿を見かけ、そのたびに少しだけ報われた気持ちになりました。

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    風車と猫

    かなり遠回りをしてようやく風車にたどり着きました。丘の上に並ぶ風車は写真で見ていたよりもずっと存在感がありました。
    風車のまわりには観光客が集まり、撮影を楽しんだり、景色を眺めたりと思い思いに時間を過ごしていました。その賑わいの中にも時々猫が現れます。人の多さなんてまるで気にする様子もなく、堂々としています。

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    人気観光地であるミコノス島で暮らす猫たちは、人間のざわめきを日常のBGMくらいにしか思っていないのかもしれません。観光客に囲まれてもマイペースに毛づくろいをしたり、昼寝をしたりしていました。

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    早朝の静けさの中で

    賑わいに満ちたミコノス島とは別の顔を見てみたくて、夜明け前から街の散策を始めてみました。朝、空がほんのり明るくなりはじめるころ、ほとんど人の姿がなく、静まり返っていました。
    ひんやりとした空気の中、路地を歩き、港に出ました。そこでは、猫たちが漁から戻ってくる船をじっと待っていました。

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    日が昇り始めると海の青が深さを増していきました。白い建物は光を受けて少しずつ輝き、島が目を覚ましていくのを感じます。
    観光客の多さに少し気後れしていた日中とは違う、ミコノス島の表情をゆっくり見ることができました。人が少ない時間帯だからこそ感じられる街の息づかい。そんな中に身を置けたことが、何よりも贅沢でした。

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    喧騒も、迷子も、猫たちとの出会いも、すべてが旅の思い出として深く残りました。
    次回は、これまで回った3島とはまた違った彩をもつ、イドラ島へと向かいます。

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    世界各地で出会った猫を通して、その土地の文化や空気感を写す。独特な色彩と視点による表現が特徴。41ヶ国訪問🌎パワーリフティング世界ジュニアチャンピオン🏆SONY α7RⅥ📷 ■連載:YKK AP Facebook「ねこまど」、「猫に呼ばれて世界の街へ」(緑書房)

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