メインコンテンツへスキップ
見出し画像

🌸自閉症の子育て、つらいのは私が弱いから?「私のせい」をほどく、親の心と海外研究 | 子育て | 子育ての悩み | 特別支援教育 | 療育 | 放課後デイサービス | 放デイ | 学校 | 支援級 |

    こんにちは、春乃ひかりです。

    「今日も、子どもに優しくできなかった」
    「私がもっと元気なら、この子も落ち着いて過ごせるのかな」

    一日が終わった後、そんなふうに自分を責めてしまうことはありませんか。

    子どもの気持ちを理解したい。
    安心して過ごせるように支えたい。
    そう思っているのに、自分の心が追いつかない日もあります。

    でも、つらさを感じていることと、親として十分に向き合っていないことは、同じではありません。

    今回は、自閉症のある子どもを育てる母親の心に関する海外研究を手がかりに、「私のせい」という気持ちを少しほどいてみたいと思います。

    「大変だと言ったら、子どもを否定していると思われそう」。
    そんな気持ちで本音を飲み込んでしまうことについては、こちらの無料記事でもお話ししています。

    1. 落ち込んだ自分を、さらに責めてしまう理由

    子どもが泣いたり、予定どおりに動けなかったりしたとき、保護者は自分の関わりを振り返ることがあります。

    「声のかけ方が悪かった?」
    「もっと早く気づいてあげればよかった?」

    振り返ること自体は、子どもを理解する手がかりになります。ただ、そこから「だから全部、私が悪い」と結びつけてしまうと、自分の疲れを置く場所がなくなってしまいます。

    通院や学校とのやり取り、日々の予定調整。
    目の前の対応をしながら、次に起きそうなことも考える。

    そんな負担が重なっていても、自分には「もっと頑張れるはず」と言ってしまうのかもしれません。

    自分の関わりを見直すときにも、自分がどれだけの負担を抱えているかを、一緒に見てよいのだと思います。

    2. 海外研究で見えた母親の落ち込みと子どもの行動

    米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究チームは、母親と子ども86組を18か月にわたって調べました。
    半数は、自閉症のある子どもとその母親です。

    2022年に発表されたこの研究では、母親の抑うつ症状と、子どものかんしゃくや攻撃的な行動などとの関係を調べています。
    抑うつ症状とは、気分の落ち込みなどを指し、症状があることだけで、うつ病と診断されるわけではありません。

    結果として、母親の抑うつ症状が強いことから、その後の子どもの行動上の問題が増えるとは予測できませんでした。

    一方、子どもの行動上の問題は、その後の母親の抑うつ症状の強さと関連していました。

    ただし、これは「親の心の状態は、子どもに一切影響しない」という証明ではありません。
    調査対象は限られ、子どもの行動も母親の回答で評価しています。
    また、関連が見られたことと、原因が明らかになったことは別です。

    それでも、「私が落ち込んでいるせいで、この子の状態が悪くなっている」と、自分だけを原因にする考え方を見直す手がかりになります。

    3. 研究を子どものせいにしないために

    ここで大切にしたいのは、研究結果を読んで「では、子どもが親をつらくしているのだ」と受け取らないことです。

    家庭の大変さを考えるときには、子どもの行動だけでなく、その場の環境や、周囲の支えにも目を向けたいと思います。

    例えば、音が苦手な子どもと、騒がしい場所で長く待つ場面。
    子どもは刺激に耐え、保護者は周囲に気を配りながら対応しています。

    静かな待機場所があったら。
    事情を理解して、一緒に対応してくれる人がいたら。

    同じ場面でも、親子の負担は変わるかもしれません。

    ニューロダイバーシティとは、脳の働き方や感じ方の多様性を尊重する考え方です。子どもの感じ方を大切にすると同時に、支える保護者にも無理が重ならない環境を考えていきたいですね。

    4. 子どもを大切に思う気持ちと疲れは一緒にあっていい

    子どもの好きな話を聞く時間は楽しい。
    夢中になって工夫する姿を見ると、うれしくなる。

    その一方で、何度も対応が続けば、疲れてしまうこともあります。

    うれしかった瞬間があるからといって、つらさまで消さなくてよいのです。

    子どもには、その子なりの興味や得意なことがあります。
    苦手な場面の姿だけで、その子全体を決めつけたくないですよね。

    保護者も同じです。
    余裕を持てなかった一場面だけで、自分全体を評価しなくてよいのだと思います。

    「子どもを大切にしたい」と「今日は休みたい」

    は、一緒にあってよい気持ちです。

    親自身の安心も、家族の暮らしの中で大切にしてよいものです。

    5. 今日からできる小さな一歩

    「私が弱いから」と浮かんだとき、
    一度だけ「今、どんな負担が重なっているのだろう」と問い直してみませんか。

    寝不足や予定の多さ、気を張り続けた時間など、自分の弱さだと思っていたものの後ろに、積み重なった疲れがあるかもしれません。

    すぐに答えが出なくても構いません。自分を責める言葉から、自分の状況を知る問いへ変えることも、小さな一歩です。


    子どもを大切に思っていても、疲れる日はあります。
    優しくしたかったのに、余裕が持てなかった日もあるでしょう。

    それでも、その一日だけで、これまで向き合ってきた時間まで否定しなくてよいのだと思います。

    お子さんの気持ちを大切にするように、あなたのつらさも、大切にされてよいものです。

    今は前向きになれなくても、気持ちをうまく言葉にできなくても大丈夫。
    親の心にも、安心して弱音を置ける場所があってほしいと思います。

    みなさんは、育児の中でどんな言葉をかけてもらうと、
    少し肩の力が抜けますか?
    もしよろしければ、コメントで教えてくださいね。

    春乃ひかりでした。

    画像
    #発達障害 #自閉症 #子育て #育児の悩み #育児ストレス #子育ての不安 #保護者支援 #家族支援 #メンタルヘルス #心の健康 #抑うつ #自己否定 #罪悪感 #孤独な子育て #親子関係 #母親の気持ち #ニューロダイバーシティ #海外研究 #子どものいる暮らし #自分を大切に


     
     
    \少しでも心が軽くなっていただければ幸いです/ 発達特性のある子どもを育てる二児の母。INTP 日本でまだ知られていない海外の知見や概念を元に実践できる形で"親の目線"で届けます。 ゲシュタルト言語処理、AuDHD 海外で議論されている新しい視点を。毎日更新中。

    あなたへのおすすめ