
【英国・ロンドン】世界有数のラジオ天国?
こんにちは、ラジオと地理です。
ロンドンのラジオ受信について書く前に、地域の特徴とラジオ事情について深掘りしてみたいと思います。
1. 国際色豊かなロンドン
ロンドンの街中を歩いていると、特に黒人とアジア系とみられる人々が多いことに気づきますね。
これはパリなど他の欧州大都市、そして北米にも共通していますが、調べてみるとロンドンでの「非英国出身者」は都市圏人口の約37%、「非英国籍者」は約21%(2021年国勢調査)とあり、確かに高い数値に達しています。
都市圏人口(定義により多少異なる)はざっくり1千万人ですので、非英国出身者は300万人以上になりますね。
出身国別ではインド、ルーマニア、ポーランドが特に多く、地域別ではアジアが最多(それもインド周辺の南アジア)、次いでヨーロッパ(特に東欧)とアフリカ(旧英国領が主体)と続いています。
更に観光客や短期滞在者を加えると、相当の数が上乗せされるでしょう。
このように国際色豊かな地域性が、ラジオ事情にも色濃く反映されそうな雰囲気ですね。
2. ロンドンはDABの「本家本元」
日本では(地上波)ラジオと言えば中波(AMまたはMW)とFMが主体ですが、英国はこれに加えて長波とデジタル地上波ラジオ(DAB)の地元局を聴取することが出来ます。
日本では馴染みがないですが「長波」は世界的に減っており、短波と似て衰退傾向なのですが、DABは公営局のBBCが30年も前の1995年に、世界で初めて正式放送を開始した経緯があり、いわば英国は「DABの本家本元」「お膝元」ですので、今では多くの局がオンエアし「成熟化」していますね。


中には「Not in Service」も有ったので、実際はもっと少ないでしょうが
DABがこれだけ普及したのは様々な理由があるでしょうが、思いつく範囲では・・・従来のFM/中波では周波数帯が限られ、新規参入局を増やしにくかった点が一番だと思います。
また、デジタル技術の進化によって圧縮した信号を使えるようになり、ノイズが少なく、音質が安定した点もあるでしょう。
同時に、1つの周波数帯で複数局(マルチプレックス)の番組を載せることが可能となり、地域やジャンルごとに多様な局が展開できるになったことでしょうね。
あとは、政府やBBCが積極的に普及を進めた点も大きいでしょう。
普及を後押しする団体「World DAB」が設立され、今では英国に限らず主に北欧、西欧、一部のアジア各国や豪州でも導入が進んでいます。
ノルウェーやスイスのように、アナログFMからDAB(後期型DAB+)への移行に踏み切る国も出ていますね。
個人的な意見ではありますが、そもそも論として欧州はラジオの社会的地位が高い背景もあるでしょう。
次回はロンドンのラジオ局について書いて参ります。