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天久鷹央の推理カルテ・悲恋のシンドローム(微ネタバレ・簡単あらすじ)【知念実希人/実業之日本社文庫】


    『 その「瞬間移動」の謎、私が解き明かしてやろう 』


    霊能者&詐欺師、ゴミ屋敷、〇〇〇〇。

    2016年刊行ですが、今の社会にも通じるテーマです。

    今の時期だからこそ、当時とは違った受け取り方が出来る作品。

    是非ご一読ください。



    ー

    『はじめに』
    東北南部は9月に入って雨模様が続き、外出を躊躇うことが多くなっています。とはいっても、気温が30℃を超えることもあり、大変蒸し暑い状況が続いています。
    そうすると、積極的に外出しようとする気力も失われてしまうので、部屋で過ごすことが多くなり、現在は読書が捗る時期とも言えます。
    このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    東久留米市の地域医療の要である、天医会総合病院。

    その病院の統括診断部外来は、病院長の娘であり部長でもある天久鷹央と、小鳥遊優で運営されている。

    鷹央は超人的な知能と膨大な知識、そして「謎」に対する無限の好奇心を持つという性質から、統括診断部には、一見すると、訳の分からない・理解の出来ない事象が持ち込まれる。

    今回、相談され&鷹央が首を突っ込む事件は以下の三つです。

    Karte.01 迷い込んだ呪い

    「浮気者は嫌いだ」

    右わき腹の痛み・胸の違和感・強い咳・喀血の症状を訴え、救急搬送された女性。

    呼吸器内科に入院し・検査をしても原因がわからず、全身状態にも大きな問題は無かったため退院したが、その後も症状が良くならなかったため、統括診断部外来を訪れる。

    診断室で女性に詳しく話を聞くと、恋人が出来、相手からプロポーズされると、必ず表われる「昔の恋人の呪い」が原因だと言う。

    その後、鷹央が興味を持ち、その呪いを払ってくれると女性に言い切った「霊能力者」と対決することになる。

    ー

    Karte.02 ゴミに眠る宝

    「待ってろよ、目にもの見せてやるからな」

    ある金曜日、小鳥遊優は勤務後、後輩・鴻ノ池にセッティングしてもらった飲み会に行く予定だった。

    しかし、その楽しみにしていた予定は、鷹央によって勝手にキャンセルされる。

    「面白そうな『謎』がやってくるかもしれないんだ。これ以上の『楽しいイベント』なんてないぞ」という理由によって…

    勤務終了後、統括診断部外来で、ある女性の診察をする(愚痴を聞いている?)と、「家の近くにゴミ屋敷があり、そこで殺人事件が起こっているはずだ」という相談を受ける。

    ー

    Karte.03 瞬間移動した女

    「無理なんだよ。もう私はこの事件に関わらない」
    「お前がこの事件を解決するんだ」

    天医会総合病院に勤務するナース・相馬若菜から

    「『看護学校の親友だった同級生・関原桜子が殺された』という殺人事件wo
    捜査する刑事から『死体が瞬間移動した』ということを聞いた。同級生に何が起こったのかを、どうしても知りたい 」

    という相談を受け、鷹央らはこのとても不思議な謎に取り組むのだが…


    ―

    今から10年前の2016年に刊行された作品ということでしたが、三作のテーマが

    Karte.01 では、霊能力者&詐欺師
    Karte.02 では、ゴミ屋敷
    Karte.03 では、瞬間移動の謎と、〇〇〇〇。

    現在であってもタイムリーな現象がテーマになっています。

    特にKarte.01、Karte.02については、社会問題としてワイドショー等でも取り上げられるような問題です。

    私も10年ほど前までは、実家近くにゴミ屋敷があり、どうしようかと悩んだ時期があります。(今は解決していますが)

    また、Karte.03については、私の本業・人事労務関連でも関わることが多いテーマであり、感情移入して読了することが出来ました。

    天久鷹央の推理カルテシリーズの五作目ですが、ミステリーの本質も・そして登場人物の人間関係も、まだまだ新鮮味を感じられる本作品。

    是非皆さんもご一読ください。


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