
【簡単あらすじ】レジまでの推理・本屋さんの名探偵(微ネタバレ)【似鳥鶏/光文社文庫】
『 君がいなくても平気 』
「西船橋のPOP姫」と呼ばれる、手書きのPOPを描いた本は全て完売するという能力を持つ店長と、本好きで個性的な店員で運営されている、街の本屋・トトブックス。
本屋ならではの軽めのポップなミステリーと、
業界が直面している問題を直視しなくてはいけない作品を
是非ご一読ください。
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『はじめに』
東北南部はお盆を過ぎても雨模様が続き、外出を躊躇うことが多くなっています。とはいっても、気温は30℃を超えることも多く、蒸し暑い状況が続いています。
そうすると、積極的に外出しようとする気力も失われてしまうので、部屋で過ごすことが多くなり、現在は読書が捗る時期とも言えます。
このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
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町の本屋・トトブックス西船橋店。
そこでは様々な出来事が起こり、ちょっとした相談事が持ち込まれる。
7冊で海を越えられる
「君がいなくても平気」
本屋には様々なお客さんが来る。
床のごみを拾ってくれる「始末屋」
あのお客さんは万引きではないかと店員に伝えてくれる「情報屋」
そして、陳列番号がバラバラな単行本を揃えてくれる「整理屋」
その中の「整理屋」である学生風の二十代の男性から、版元もジャンルも著者もバラバラな7冊が彼女から送られてきたが、意味が分からない。
時間が無いので何とか助けて欲しいという相談を受ける。
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全てはエアコンのために
「・・・デビュー、おめでとう」
ある男性客が、「本が盗まれたかもしれない」と相談にきた。
その男性は、店で働いているアルバイトに引っ越しの手伝いをしてもらったのだが、気づいたら大事な本が一冊無くなっていたという。
しかし、その方法がまるで分らないと話す。
本人に直接「お前が盗ったのだろう」とは聞きづらいため、バイト先に相談に来たということだ。
店員たちは、真夏なのに調子が悪くなってしまったエアコンの(迅速で格安の)修理と引き換えに、この謎に挑む。
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通常業務探偵団
「これだけ書けば、住んでいるマンションまで特定できます」
ある有名小説家が店内でサイン会を開催した。
サイン会自体は何も問題なく進行し、好評のまま終了した。
しかし、販促のためのポスターに落書きがされるという事件が発生する。
防犯カメラやログを確認すると、裏口を含めたすべての出入り口が開いた形跡はないのに、店内にあるポスターに落書きされていた・・・
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本屋さんよ永遠に
「会計がお済みでない商品があるようですが」
店内で中学生の万引き現場を押さえる。
本人に反省の色が全くないため親まで呼んで注意するものの、親も開き直る。
店長はあきらめた様子で警察にも通報はしなかった。
・・・その翌日、ある雑誌の中に
「この雑誌は子供向けでありながら大変有害な描写があります。撤去しない場合は、有害書店と見なします」というB5サイズの紙が差し込まれていた…
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以前レビューしました、叙述トリック短編集でもそうでしたが、
似鳥鶏さんの文章はこういった軽めの作品の際にとても際立ちますし、だからこそ簡単に騙されてしまいます笑
本屋さんならではのミステリーですので、人が死んだり・殺したりは無いですので、軽快なテンポで進み・どんどん読み進めることが出来ます。
そう思いきや、昨今の本屋業界の問題点も注視しなくてはいけない部分もあり、バランスが取れていてとても良い作品だと思います。
是非皆さんもご一読ください。
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