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【簡単あらすじ】死体埋め部の回想と再興(微ネタバレ)【斜線堂有紀/創元推理文庫】


    『 ずばり、山上霧緒は英国紳士だったのだ 』


    前作「悔恨と青春」を受けた世界線のif作品です。

    魅力溢れる部長から様々な意味で離れられない部員。

    歪な関係にある二人の結末は。




    ―

    『はじめに』
    日本各地で雪の便りが届くようになり、東北南部も外出には厚手のコートが必要な季節になりました。そうすると、必然的に家や自室で過ごす時間が増えることになり、読書も捗る季節とも言えます。
    このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    『ここから先はもう部活じゃない。
     歪んだモラトリアムは終わってしまった。
     それでも、まだ続いていく。』


    世間的に偏差値は高いと言われている英知大学には、部長・織賀善一と部員・祝部浩也の二人で成り立っている、知る人ぞ知る部活が存在する。

    その部活の名は「死体埋め部」

    新入生歓迎会の帰りの公園で通り魔に襲われ、正当防衛と言えど犯人を返り討ちにしてしまった祝部は、そこに偶然居合わせた織賀の「助けてやろうか」という言葉に縋る。

    何とか危機を回避したものの、その件で弱みを握られた?祝部は、死体埋め部に強制的に入部させられる。

    埋め部の活動内容は、その名前の通り、突発的・計画的に関わらず殺人事件により発生した死体を誰にも見つからないように埋めるものだ。

    いつものように、死体を運搬する高級車・ジャガーの車内で、織賀善一の承認を得るために、祝部は「被害者はなぜ殺されてしまったのか」という推理を披露する。


    ―

    前作の「死体埋め部の悔恨と青春」

    がとても刺さった作品なので、二作目である本作も読了しました。

    基本的には、前作の衝撃的なラストが発生しないような流れと、ラストから祝部が望む内容へと続く流れといった、if作品と呼べると思います。

    前作と同様に、本作もすっきりした読了感にはなりません。

    ただ、本作にも力強さが溢れ、さらにラストもハッピーエンドと呼べるかどうか分からない展開が、本作の世界観にとてもマッチしていてとても好きです。

    斜線堂有紀さんを知らない方にも、
    斜線堂有紀さんの今の作風が好きな方にも、
    前作を読んでいない方にも、おすすめの一作です。


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