
夏を閉じて、小さな実りを抱える。【週報】
8月最後の日曜日。
カレンダーの上では夏が終わろうとしているけれど、外へ出れば、まだまだ暑さは居座っています。
それでも、朝の空気や夕暮れの早さに、少しずつ秋の気配を感じるようになりました。
夏休みの思い出をつくらなければと焦った日もあったけれど、振り返ってみれば、かき氷を食べたことも、娘と交わした何気ない言葉も、書き残した一篇の文章も。
大きくはなくても、ちゃんと実っていたように思います。
今日は、そんな8月をゆっくり閉じる週報です。
8月を振り返って
今月、noteを始めて5周年を迎えました。
5周年企画として開催した「五感で綴る、5行エッセイ」にも、たくさんの方が参加してくださいました。
自分ひとりでは思いつかなかった景色や香り、音、味、手触り。
同じ「五感」という入口から生まれた言葉が、書く人の数だけ違う世界を見せてくれました。
これまでnoteを続けてこられたのは、書く場所があったからだけではありません。
読んでくださる方がいて、言葉を交わせる方がいて、ときには企画を通して一緒に遊んでくださる方がいたからです。
5年という数字よりも、そのあいだに生まれたご縁のほうが、今の私には大きな実りに感じられます。
今月は、かき氷やきゅうり、バッタ、流れ星、喫茶店、ひまわりなど、夏らしい題材でもたくさん書きました。
娘との暮らしも、子どものころの記憶も、いつか叶えたい野望も。
ひとつずつ言葉にして並べてみると、私の8月は、思っていたより色鮮やかでした。
今週投稿した記事
今週は、7本の記事を投稿しました。
全部、無駄だとは思いたくない。
高校時代の古文の先生から聞いた言葉を手がかりに、理不尽な世界の中でも、意味を拾いながら生きていきたいという思いを綴りました。
図書館には、出席簿がない。
本が好きなのに活字を読めなくなった経験と、現在、司書として本を手渡す側になった自分をつないだ記事です。
帰る場所のような一冊を、あなたへ。|ゆ。さんとの往復書簡・第三通
ゆ。さんへお送りする、私からの最後のお手紙。
妄想のお店「テラ」の特等席へ置きたい一冊として、原点の絵本『ちいさいおうち』について書きました。
「いつもありがとうございます」と言う側になりたい。
大学時代に通った小さな喫茶店の思い出から、印税をもらいながら喫茶店を開くという野望へ。
いつか私も、誰かに「いつもありがとうございます」と言える場所をつくりたいです。
相談するころには、もう答えができている。|私の中の「汚いジャイアン」
私は、人に相談するころには、自分なりの答えまで用意してしまいます。
綺麗に整えた自分だけではなく、「わからない」「助けてほしい」と言う途中の自分にも、少しずつ出番をあげたいと思いました。
流れ星に、願いごとは間に合わない。
流れ星を見つけても、いつも「あっ」と言うだけで終わってしまう。
それでも、胸の中には、守りたいものや叶えたい願いが、ちゃんと光っているのだと思います。
ひまわりの似合う人に、なりたくて。
夏や太陽、ひまわりのような人への憧れを綴りました。
けれど、娘はもう、私の中に咲いている一輪を見つけてくれていたのかもしれません。
8月の渾身の記事
今月、特に読んでいただきたい記事は、
『図書館には、出席簿がない。』です。
本が大好きだったのに、大学3年生のころ、活字を読めなくなりました。
そんな私が最初に開けたのは、長い物語ではなく、妹が届けてくれた仏像の写真集でした。
写真を眺めるだけでもいい。
一行だけでもいい。
一冊を読み切れなくても、本のそばにいていい。
あのころの経験と、現在の司書としての思いを、ようやくひとつの文章にできました。
図書館では、何冊読んだかを競いません。
読む速さも、理解した量も問われません。
学校へ行けない日があっても、学びまで消えてしまうわけではない。
9月を迎えるのがこわい誰かへ、この言葉が届いてくれたらと思っています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
ここからは、メンバーシップ限定です。
表ではあまり書かないけれど、応援してくださっている方には話しておきたいことを、今週も置いておきます。
無料部分のみ読んでくださった方のスキも、とても嬉しいです💖