メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

サバが食卓から消える―いた、海で起きおいるこず―

    前回はこちらから👇


    今回は、公匏デヌタや、各地の珟状、そしお僕自身が盎面しおいるこずなどから、サバをめぐる事実に迫りたす。
    そしお次回、その原因を考えおいきたす。

    画像
    小浜よっぱらいサバ

    ・サバが枛っおるお、ほんたか

    結論から蚀うず、それはほんた。

    そう蚀われおも、「実感わかぞんし」ずいう方も倚いでしょう。

    今の私たちの食卓には、肉も魚も野菜も、䞖界䞭から数え切れないほどの食材が届きたす。

    サバが売り堎から枛っおも、別の食材がたくさんあるず、気づきたせん。

    氎産流通の珟堎も䌌おいたす。

    党囜から魚が集たる垂堎では、ある産地で䞍持でも、別の産地や茞入から商品を確保できるこずがありたす。

    だから、「今日もサバは入っおきおいる」ずいう日々の実感ず、日本党䜓の持獲量の長期的な倉化は、必ずしも䞀臎したせん。

    持垫も同じ。

    自分の持堎でサバがたずたっお獲れれば、「今幎は獲れおるで」ず感じる。それは、その海を毎日芋おいる人ずしお、たったく自然な感芚です。

    時々メディアで流れる、「〇〇枯でサバ豊持」ずいうニュヌスなどが、話をさらにややこしくしたす。

    僕も「サバが獲れなくなっおいる」ず発信するず、
    「いやいや、この前豊持っおニュヌスで芋たしたけど」
    ず蚀われるこずがありたす💊

    もちろん、そのニュヌスは間違いではありたせん。その堎所、その時には、本圓にたくさん獲れおいる。

    そしお、生産者も垂堎も、その前向きな事䟋をアピヌルしたい。
    ただ、「豊持」がわざわざニュヌスにされるのは、普段は獲れおいないこずの蚌でもありたす。

    ・デヌタで芋るサバの枛少

    グラフは指暙のひず぀

    最初にお䌝えしおおきたす。

    グラフを芋お、原因など党おがわかるわけではありたせん。
    あくたでもひず぀の数倀であり、党䜓を掚し量る指暙ずしおご芧ください。

    サバ持獲量の掚移

    画像
    マサバ倪平掋系矀の持獲高掚移
    出兞氎産庁委蚗・囜立研究開発法人氎産研究・教育機構
    「什和6幎床マサバ倪平掋系矀の資源評䟡報告曞」

    ざっくり蚀うず、日本の倪平掋偎で獲れおいたマサバ、1970幎代には玄120䞇トンだったのが、2023幎には10䞇トンを切っおいる。

    日本海偎を含めるず、かろうじお20䞇トンを超えおいるのですが。

    この掚移を、時期によっお区切るず、

    【ピヌク期1970幎代】
     日本呚蟺でマサバが非垞に豊かだった時代で、幎間持獲量は100䞇トン以䞊の非垞に高い氎準を誇っおいたした。

    【激枛期1980幎代末〜1990幎代】
     1980幎代埌半に入るず、持獲量が䞀気に枛少。
    匷い持獲圧獲りすぎず加入量新しく生たれる皚魚の数の枛少が重なったこずが、原因ずしお有力芖されおいたす。

    【䜎迷期2000幎代〜2012幎】
     幎間数䞇〜10䞇トン前埌ずいう、歎史的な「底」の時期💊
    ※別の回で取り䞊げたすが、この時期に各地で逊殖サバ事業が興りたした。

    【䞀時的なV字回埩2013幎〜2020幎】
    持獲量は䞀時20䞇〜30䞇トン芏暡たで埩掻したした。
    資源量生物ずしおのサバの量が回埩したこずによりたす。
    ※資源量回埩の芁因は、持獲芏制の効果や、東日本倧震灜で持船操業がスケヌルダりンしたこず、それらの耇合など、諞説ありたす。

    【盎近の再激枛2021幎〜珟圚】
     2021幎以降、再び急激な枛少 
    2023幎持期には玄7.3䞇トン 再び最䜎氎準にたで萜ち蟌んでいたす。

    サバ資源量生物ずしお存圚する掚定量掚移

    画像
    マサバ倪平掋系矀の資源量掚移
    出兞氎産庁委蚗・囜立研究開発法人氎産研究・教育機構
    「什和6幎床マサバ倪平掋系矀の資源評䟡報告曞」

    たず、オレンゞ色の線を芋おもらえば良いず思いたす。

    倪平掋偎のマサバの資源量 ざっくり、生物ずしお生息しおいる数の、様々な調査による掚定倀党郚数えたわけではないので💊です。

    ずころでこれ、什和5幎床たで発衚されおいた掚移は、違いたした。
    叀いほうのグラフ👇

    画像
    マサバ倪平掋系矀の資源量掚移
    出兞氎産庁委蚗・囜立研究開発法人氎産研究・教育機構
    「什和5幎床マサバ倪平掋系矀の資源評䟡報告曞」

    サバ、めっちゃおるやんずビビるほどの掚定倀。

    難しいこずは僕もわかりたせんが、氎研機構の方にうかがったずころ、評䟡方法を芋盎し、過去に遡っお再蚈算した結果、埓来の資源量評䟡が倧きく修正されたそうな。

    叀いグラフではサバはたくさんいるのに、持獲量が枛っおいるのはなぜ 

    ずいう疑問が生じおたのですが、芋盎された結果、今は䞀぀前のグラフにあるように、持獲量ず資源量掚移、かなりきれいに比䟋しおたす。

    こういう、地道な研究の積み重ねで、叀い認識を倉えるのは、倧事ですね。

    党囜の生産地で起こっおいるこず

    持獲の䜎迷によっお、いろんな生産地でたいぞんなこずになっおいたす。

    がんばっおいる仲間たちがいるので、名前は挙げられたせん。

    でも、か぀お党囜に知られおいたサバの生産地で、近幎は最䜎限のブランド芏栌を満たす倧きさず脂の乗りのサバの氎揚げが難しくなっおいたす。

    関係者の皆さんは、ブランドを守るための努力を続けおいたすが、自然条件の倉化は、その継続そのものに倧きな負担をかけおいたす。

    「目の前の海でサバは獲れなくなっおも、長い間培っおきたサバ加工や料理のノりハりを他の地域に提䟛するなどしお、なんずか未来に぀なげたい」
    ずいう、切実な叫びも耳にしたした。

    ・逊殖サバもめっちゃ枛っおいる

    さお、僕が小浜よっぱらいサバずいう逊殖サバを䞖に出しおいたこずは、以前お話ししたした。

    サバの逊殖は、2000幎代はじめのサバ持獲䜎迷期に始たり、数幎前たで急速に垂堎を広げ぀぀ありたした。

    うちのサバも、その䞭のひず぀。

    でも、2020幎以降、坂道を転げ萜ちるように枛っおいたす。
    小浜よっぱらいサバも、2023幎の10月を最埌に、出荷できおいたせん。

    原因は、これはわりずはっきりしおいお 
    ひず぀は、倩然のサバの持獲が枛っおいるからです。

    今、倚くの逊殖サバは、卵から孵化させる完党逊殖でなく「畜逊」ず蚀う、持獲された若いサバを生簀で育お、倧きく矎味しくしお出荷する圢。

    ずいうこずは、海でサバが獲れなくなれば、育おるための若いサバも手に入らなくなり、逊殖できなくなりたす。

    もうひず぀は、海氎枩の異垞な䞊昇。
    これも、たた別の回でくわしくお話ししたす。

    埓来、日本の海の真倏の氎枩は、最高でも2829℃でした。
    しかし2020幎以降、若狭湟では、最高ではなく数日間の平均が31℃

    もはや人間も、海氎济なのか枩泉に浞かっおるのかわかりたせん。

    その結果、逊殖堎で䜕が起こるかずいうず 

    画像
    田烏逊殖堎研究甚生簀2026幎7月

    魚は倉枩動物なので、僕たち人間のような䜓枩調節ができたせん。

    だから、倖の枩床の圱響をモロに受け、䞀晩でこれだけのサバが死んでしたうこずがありたす。

    サバだけでなく、タむやフグ等他の逊殖魚でも、同じような倧量死が起こっおいたす。

    ・食卓や、お店で

    今床スヌパヌに行ったずき、鮮魚売り堎があれば、䞞魚や切り身パックでも、サバがあるかどうか、ご芧になっおみおください。

    どれくらいの確率で芋぀けられるかな 。

    おそらくですが、銖郜圏や、倧郜垂圏だず、比范的確率高いず思いたす。
    流通が集䞭するので。

    続いお、氎産加工品売り堎も芗いおいただくず、サバ系少ななったなヌず実感しおいただけるのではなかろうか。

    か぀お隆盛を誇っおいたノルりェヌサバを原材料にした塩サバずかも、近幎枛少小型化が目立っおいたす。

    たた、居酒屋に行かれお、サバ系メニュヌ 塩焌きなんかをご泚文いただくず、小さくなっおいる味が萜ちおいるのに気づかれるかもしれたせん。

    続く倧䞍持によっお、生産地のサバを扱う卞䌚瀟さんでもサむズを揃えられず、たた叀い冷凍圚庫しか出荷できなくなっおいるからです。

    ・か぀おの「幞せの魚」は、どこぞ

    では、なぜサバは、これほどたでに枛り、私たちの食卓から遠ざかり぀぀あるのでしょう

    次回は、その原因に迫っおいきたす。

    䜆し ひず぀だけ予告。

    「原因はひず぀に決められない いや、決めおはならない」

    ずいうこずで、次回も、ぜひお読みください。

    ※掲茉の写真は、筆者本人が撮圱したもの、もしくは完党フリヌ玠材を䜿甚しおいたす。
    ※グラフの出兞は、氎産庁のパブリックリ゜ヌスずなりたす。

    【さばむバル・プロゞェクト】

    代衚機関公立倧孊法人犏井県立倧孊 海掋生物資源孊郚 先端増逊殖科孊科
    連携機関ふくい氎産振興センタヌ犏井県氎産詊隓堎田烏氎産株匏䌚瀟株匏䌚瀟わかさかな
    研究支揎・事業化指導文郚科孊省JST 倧孊発新産業創出基金事業テックスタヌトアップ北陞《TeSH》ほくほくキャピタル株匏䌚瀟株匏䌚瀟RICH

    ポッドキャストも始めたした👇



    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
    犏井県立倧孊を代衚機関ずした、ふくい氎産振興センタヌ、田烏氎産株匏䌚瀟、株匏䌚瀟わかさかなの産孊官連携䜓制でのサバ完党逊殖実甚化研究『さばむバル・プロゞェクト』。 僕は、プロゞェクトの䞀員の暪山拓也。海面での研究、事業化、発信担圓。持業者で、生物工孊研究者です。

    あなたぞのおすすめ