
字には、その人の"気配"が宿る
高校時代、
よく友達に頼まれていたことがありました。
「筆跡鑑定やって〜」
年齢も名前も伏せた誰かの字がまわってきて、
それを見てひと言ふた言。
😁「あ、一見大らかそうに見えて、
実はすごくガードが強いタイプ」
😅「こだわり強すぎて絶対に譲らへんのに、
表に出さんようにしてる?」
😃「天真爛漫で頭の中が忙しい人気者」
🤗「永遠の少年少女。もしこの人が大人やったとしたら
ピュアすぎる感じの人?」
なんて言っては、
「当たりすぎやん!絶対占い師なれるで🤣!」
「なんで知らん人の字やのに分かんの〜?😂」
「他にも感じたこともっと言うて〜🤭」
と、からかわれながら、
なぜか毎回みんなで泣き笑いするほど
盛り上がっていたのを覚えています。
当時は感じたままに話していただけで、
深く考えていなかったのですが、
やはり今でも手書きの文字を見ると、
その人の「本体」が
浮かび上がってくるように感じることがあります。
うまく言い表せないのですが…
佇まいが見えてくるような感覚、
とでも言えばいいでしょうか。
筆圧のかけ方、線の勢いや止まり方、
字形の特徴、その方独自の法則、
こう書いたであろう指先や
連動する筋肉の動き。
筆跡が物語ってくれる「気配」のようなものがあります。
手書きの文字は、
その人が見せている表向きの姿とは別に、
もっと奥にあるものまで
映し出しているような気がしてなりません。
日々のお稽古で生徒さんの筆跡を見ていても、
同じことを感じます。
ふだん見せていない一面を、
ずっと文字からは感じ取っていて、
ある日、
「あ、やっぱりこういう一面あったんだな😀」
と妙に納得する出来事があることも。
うっかり言葉にしてしまうと、
「先生なんで知ってんの⁉」
「誰に聞いたんよ〜!」
と驚いて問い詰められるので(笑)、
最近は、あまり言い当てすぎないように、
その輪郭を見守るような気持ちで
感じ取るようにしています。
あ、決してスピリチュアルな感覚じゃないですよ!
音楽や絵画から何かを感じるような感覚と、
全く同じです。
きっと同じような感覚を持っておられる方は
たくさんいらっしゃると思います。
実はこの感覚、
まったくの思い込みでもないようです。
筆跡と性格の関連については、
これまでも「筆跡心理学」と呼ばれる領域で
研究が行われてきました。
まだ発展途上の分野で、
白黒はっきり言い切れるものではありませんが、
「字にその人が表れる」という感覚は、
私だけの思い込みではなく、
案外多くの方が
同じように持っている感覚なのかもしれません。
私自身の実感としても、
文字が変わることで意識が変わり、
それが定着していくと、
ものの考え方や行動まで
変わっていく姿を何度も見てきました。
実は私自身も、
教える立場になってから大きく字が変わりましたし、
今でも試行錯誤を続けています。
心の成長と手書き文字は、
きっと切っても切れない関係にあるのだと感じています。
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