
近傍検索:ゆでるおと補遺②
NDL Ngram Viewerのこととあわせて、国立国会図書館デジタルコレクションの全文検索では、複数の単語がX文字以内にある場合のみヒットさせる、近傍検索ができることも教えてもらいました。
教えられるばかりなのがくやしかったので目をそむけていたのですけど、これを使えば、シチューを煮沸している人を発見できるにちがいありません。
(これまで、煮沸音と沸騰音のどちらが正しいかを出現頻度や語義をもとにかんがえた記録は「ゆでるおと」、友達に出現頻度のもっと簡単なビジュアル化を教えられたのは「えぬぐらむ」です。)
詳細検索画面で、「複数語は○文字以内にある場合のみヒット」にチェックを入れて検索します。

本文は読めないのですけど、検索語の前後が表示されるので、今回もじゅうぶん目的が果たせます。

「シチューの原料用煮沸牛肉」「煮沸牛シチュー」といった、煮沸消毒した牛肉をシチューに使うという用例が見あたりますけれど、いずれも原料であって、シチューそのものは煮沸されていません。
「食器類も大型のシチュー鍋で煮沸消毒する」も、シチュー鍋を使って食器を煮沸消毒しているだけで、シチューを煮沸消毒しているわけではありません。
そして、「水を加えて〔毛糸の〕煮沸を始めた。夕食のシチュー鍋が隣でコトコト湯気を立てている」とか「シチュー用のコンロ、煮沸用のコンロ」のような文章は、シチューと煮沸が結びつかず、むしろ別物であることをはっきりと示しています。
レトルトのシチューを煮沸するという記述ならありましたから、実はレトルト食品でごまかしてました? さすがにそんなことはないですね。
ちなみに、「煮沸し,チューインガムベースが分離したら」もヒットしていましたから、読点は無視されているようです。
と、いうわけで。
シチューを煮沸している人は少なくともすぐには見つかりませんでした。
また一本釘が打たれました?
※「1.2.1煮沸,とろ火でシチューとする」は、一見シチューの煮沸に見えますけど、その次が「1.2.2蒸し焼き,あぶり焼き」なので、煮沸≠シチューです。蒸し焼き≠あぶり焼きですから。