
【パワーカップル】手痛い敗戦を経て、ファミリーが辿り着いた「二次取得」の最適解【中央区内陸】
↑(記事参照)↑
一目惚れしたマンションを、買付を入れる際にチキってしまい、キャッシュ勢にさらわれ、呆然としたあの日から、はや2週間。
40年も生きていると、このくらいの悔しさには慣れている。中年になると、傷をかさぶたに変え、人生を前に進めていくしかないのだ。
とここまで書いた瞬間、かたわらの0歳児が、パソコン作業を邪魔してきた。アーアー,ウーッ…って、なにを伝えたいんだ。あれ、いつの間にお前はつかまり立ち→横移動ができるようになっているのだ・・ついこの間まで、ずり這いから、ハイハイに移行したばかりじゃなかったのか。この分じゃ歩くまで、まさか、もう少し・・なのか…?0歳児の、まるで夏の庭に生えた雑草並みの成長速度は、40代の想像を超える(もちろん嬉しい)。
もう、切り替えるしかない。グズる手を跳ね除け、泣き声も聞こえないふりをしつつ、新着物件を貪るように見る。ごめんよ、広いLDに引っ越して、存分にハイハイさせてやるから。
ただ、ぼんやり見ているだけでは、正解に辿り着けない。
闇雲に内見を繰り返し、疲弊していくカップルは、営業マン時代に、イヤと言うほど見てきた。
改めて、我が家の家探し、思考の棚卸しからしてみよう。
40代:都内出身の私と、30代:神奈川県出身の妻、0歳児(暴君)の3人家族。
4年前に購入した現在の住まいは、街にもマンションにも、愛着がある。だが、数年暮らしてみて、また家族構成の変化から発生した「若干のストレス」は、否定できなくなってきた。
不動産営業の現場でもそうだが、「今の不満・改善したい点」から逆算するのが、迷いのない近道であり、正解への糸口になるのだ。
我が家が解決したい「3つのリアル」
1. 「リビングイン」からの脱却と、静寂の確保
現在の住まいは、70平米弱の2LDK。リビングから直接2つの個室に入る、いわゆる「リビングイン」の間取りだ。
2人暮らしだと、それぞれに個室があり、リモートワークもしやすいなど、快適だった。大人同士のカップルだから、音を出さないなどの配慮さえすれば、廊下がなくとも、プライバシー性は確保できる。
そんなリビングインの間取りだが、0歳児のいる暮らしには難しい。
夜、ようやく寝静まったあと、寝室を出てトイレに行くだけで、ドアの開閉音や足音に、赤子がビクッと反応する。抜き足差し足でリビングを横切る生活。プライバシー性も音の抜けも、どうしても気になってしまう。
また、広さに決定的な不満があるわけではないが、あと少しゆとりが欲しい(せっかくだからね…)。
これらから導き出される解は、以下の通り。
・「70平米台の3LDK」
・「独立した廊下から各部屋にアクセスできる間取り」
・エリアは変えたくない。
2. 築20年超の経年変化と、住民層のゆらぎ
今のマンションも施工は素晴らしく、コミュニティの質も高くて気に入っている。ただ、築20年を超えてくると、徐々に劣化が見えてくる。営繕や修繕はしっかりしているが、もともとの修繕積立金が安かったこともあり、徐々にランニングコストは値上がっているのが現実だ。
同時に、住民の高齢化もじわりと進んでいるように思う。
これから子どもが育っていく環境を考えると、もう少し築浅で、若い世代の活気があるマンションのほうが、心理的な安心感がある。
3. 駐車場問題と「後売り」の猶予
現在、我が家は国産の中型車(マツダCX-30)をマンションの敷地内駐車場に停めている。無いなら無いでなんとかなるが、いちど手にすると、その便利さから、人は逃れられない。古くはウォッシュレット、今のディスポーザーや、タワマンの各階ゴミ置き場と同じだ。

もっとも、駐車場空きありのマンションは、都心部においては少ない。
そこで我が家は、現居を「後売り(新居引き渡し後に売却)」にする作戦を立てている。新居で駐車場の空き待ちをする数ヶ月間、猶予期間として(所有権者であるので)今のマンションに車を停め続けさせてもらい、順番を待つ。このあたりの段取りを組めるのも、住み替えならではの知恵だ。
敗戦で痛感した「相場の真実」と「1.7億円の壁」
前回の敗戦から、私は二つの教訓を得た。
一つは、現在のような弱含みのマーケットでも「上位10%に入るようなプレミアム住戸」は、2億円強でも決まるということ。需要が蒸発したわけではなく、一握りの物件に富裕層のマネーが集中しているのだ。
そしてもう一つ。
2億オーバーは予算的に厳しい。何を今さら、ではあるが、現実である。
手元資金を、大きく切り崩すのは避けたい。できるなら手出しは、手付金程度に抑えたい。
そうなると、現実的なターゲットは「1.7億円台」に収斂してくる。
昨今の金利上昇は凄まじい。この1年ほどで空気が一気に変わったのを肌で感じる。「トランプが悪い。戦争を止めろ!バラマキを止めろ!」と吠えたところで、金利は無常にも上昇を続け、情勢は厳しくなる一方だ。
仮に1.6億円を35年ローン・金利1.5%で引いたとしよう。それだけで毎月の返済額は、管理費等を含めると、50万円を超えてくる。これは心理的ハードルが高い。
だって数年前、1人暮らしをしていた時は、10万円もあれば、それなりのマンションに住めてたんだもん(突然の幼児化)。
毎月50万円超の固定費という重圧。
1.7億〜1.8億円のレンジには、一般の実需層が越えられない「壁」が存在するのだ。贅沢な話ではあるが、良くも悪くも、我が家もこの壁にぶつかっている。

日本橋マンション@無敵の人への引用リツイート:@ZqZG3oalUqyFZR7
話を戻そう。
上記をまとめると、我が家のターゲットスペックは明確になった。
マスト条件
築10年程度/中規模以上/3LDK・70平米以上/1.7億円台/現居周辺
ベター条件
駐車場空きあり/ブランド/内廊下/ディスポーザー/眺望・日当り
ここから改めて物件を検索し、グズる0歳児を抱っこ紐で抱え、小雨の降り注ぐ9月の週末、内見した。
買付を入れました。
諸条件はあるので、売主様が首を縦に振ってくれるか、全くの未知数だ。こればかりは交渉ごとなので、縁があるか否かでしかない。
いまの住まいに決定的な不満があるわけでもなく、何らかのタイムリミットに追い詰められているわけでもない。「この指値で通ればご縁だし、通らなければ仕方ない」と、どこか腹を括れている。
思えば、こうしてある種の余裕を持って、1億円を軽くオーバーするリングに立てているのは、2022年に一次取得を済ませておいたおかげだ。
結果論ではあるが、この期間で生まれた含み益というクッションがあるからこそ、仮に二次取得で月々の支払いが跳ね上がったとしても、決済時に手元に残る数千万円のキャッシュをストックとして補填に回すことができる。この点ばかりは、4年前の自分を褒めてやりたい(その時期に買った方、ナイスチャレンジでした)。
一般的に、「一次取得(1軒目)」は難易度が高い。資産背景もない中で、何千万、億という借金を背負う恐怖と戦わなければならない。不透明な未来に、自らの実力を武器に、人生ごとベットする、そんなチャレンジだ。
しかし一方で、「二次取得(買い替え)」には別の難しさがある。年齢を重ね、家族が増え、仕事の責任も重くなり、日々の育児に追われ、物理的に「家探しに割ける時間と脳のメモリ」が減っている状態だからだ。
日々の生活に忙殺されながら、電卓を叩き、夜な夜なポータルサイトを徘徊する世の共働き夫婦たち、我が家もその一員である。
さて、家購入を果たせるのか、それとも再び撃沈するのか。0歳児が広々とハイハイをできるLDKを、我が家はゲットできるのか。
続く・・