
バッドランズ国立公園で草原の中に現れる地層を見る サウスダコタ州旅行記#2
前回に引き続き,サウスダコタ州の旅行記をお届けする。
Badlands National Park
この日は朝からバッドランズ国立公園へと向かった。
バッドランズ国立公園は,Rapid City の東にある,地層の露出した荒々しい地形が見られる国立公園である。バッドランズ国立公園のまわりは一面の草原に覆われており,その中に突如として荒んだ地形が現れるのが面白い。


早速地層の露出した荒んだ地形が見られた
国立公園に入ったらまずはビジターセンターに寄り情報収集をした。バッドランズ国立公園の見どころは北部に集中しており,短いトレイルはビジターセンター周辺にある。南部は展望所も少なく,南部にあるビジターセンターはネイティブアメリカンの歴史に関する展示がメインとの事で,景色を楽しみたい今回は北部の展望所をまわり,最後に戻ってきてトレイルを軽く歩くこととした。







荒んだ地形のある場所から道路を挟んだ向かいには一面の草原が広がる


しばらくは赤褐色の地層が続くが,西に進んで行くと黄色く彩られた地層が現れる。この地層は Yellow Mounds と呼ばれるより古い地層で,土壌から溶け出した成分が空気に曝され黄色く色づいたのだとか。






さらに西に進むと,より高く尖った地層の見られる Pinnacles というエリアに辿り着く。ここから西の道路は未舗装であるが,普通の車でも通れる道であるので,さらに先へと進んで行く。


未舗装路を進んだ先には Prairie Dog Town という場所がある。その名の通りプレーリードッグの見られる場所だが,草原の上に出ているプレーリードッグは少なかった。実際,前日に訪れたウインドケーブ国立公園のほうがより多く見られた。

顔を出しているプレーリードッグは少なかった


Prairie Dog Town の先に進むと道は地層のあるエリアから離れ,草原に囲まれた中を進む。その先で北に行く道があるので,そこから国立公園の北にあるフリーウェイに入り,周回する形でビジターセンター手前のトレイルがある駐車場まで戻ってトレイルを歩く。

最初に歩いたのは Notch Trail である。途中で不安定な梯子を上るトレイルということで,梯子の手前で引き返そうと思っていた。しかし実際に梯子を見ると好奇心が勝ち梯子を上ったが,意外と余裕だと思ったものの下りるのは少し怖かった。

行きはよいよい帰りは怖いであった

なんとか梯子を下りて戻り,次に Window Trail と Door Trail を歩いた。どちらも片道 200 m ほどの短い遊歩道であるが,トレイルの終端からはその先に広がる荒々しい地形を見ることができた。





地層の露出が見られる国立公園は他にも Petrified Forest などがあるが,それらはまわりに荒涼とした大地が広がり地層の露出があるべくしてあるといった感じなのに対し,バッドランズは草原の広がる中に地層の露出があるのが面白かった。
Pierre
バッドランズを離れたら東に進んでサウスダコタ州のど真ん中にある州都の Pierre へ向かい,サウスダコタ州の州会議事堂を訪れた。
サウスダコタ州は州内で時差があり,Pierreから東が異なるタイムゾーンになっている。そのため,バッドランズからの所要時間は2時間だが,Pierre に着く頃には時間が3時間進むことになる。州会議事堂には閉まる10分前に到着したが,なんとか中にも入ることができた。



サウスダコタ州の州会議事堂は,銅のドームを持つシックな見た目が美しく,個人的に好みのデザインであった。
Devils Tower National Monument
翌日は,前日までにサウスダコタ州内で行きたいと思っていた場所に全て行けたので,西に進んで州境を越えワイオミング州にある Devils Tower National Monument を訪れた。
国立公園に準ずる場所とされる National Monument だが,この Devils Tower がアメリカで最初の National Monument である。
ここでは立派に佇む柱状節理の塔が見られる。複数の塔が聳える Monument Valley と異なり,ここでは塔が1個だけ立派に佇んでいるのが不思議な光景である。


Devils Tower に到着したらビジターセンターからトレイルを歩いた。Devils Tower の麓には塔のまわりにトレイルがあり,2 km ほどで舗装もされているため,1時間弱で一周できる。





Fly back
そして空港に戻り帰路についたが,ここで最後の最後にトラブルが発生する。デンバーの空港の混雑の影響で,帰りの飛行機が出発できないという。最初は1時間遅れるとの事であったが,その後も出発できず,結局2時間半以上遅れて出発した。
2時間半も遅れるとさすがに乗継便には間に合わず,デンバーの空港で一夜を過ごして翌朝の帰宅となった。デンバーでは遅延が常態化しているとは聞いていたが,まさかここまでとは思わなかった。



最後は大遅延に巻き込まれてしまったが,それでもあの有名な大統領の顔の彫刻を自分の目で実際に見ることができ,サウスダコタ州の洞窟や地層といった他にはない大自然も見られて,とても楽しい充実した旅であった。