
セコイア国立公園で人間の小ささを知る ヨセミテ・セコイア旅行記#2
前回に引き続き,2年前の短期留学の際にその存在を知って以来ずっと行きたかった,カリフォルニア州の東部に聳えるシエラネバダ山脈にあり大自然が広がる,ヨセミテ国立公園やセコイア国立公園に行ってきた旅行記をお届けする。
Kings Canyon National Park
前回訪れたヨセミテ国立公園の南には,キングスキャニオン国立公園とセコイア国立公園の2つの国立公園がある。これら2つの国立公園は Sequoia and Kings Canyon National Parks として一緒に管理されている。
3日目には,まずはこれら2つの国立公園のうち北側にあるキングスキャニオン国立公園を訪れた。
General Grant Tree
キングスキャニオン国立公園は間にセコイア国有林を挟んで東西に分かれている。最初に訪れたのは西側にあるジャイアントセコイアの森である。この旅で3箇所目のジャイアントセコイアの森だが,こちらも倒木のトンネルなどがあり面白かった。その中でも General Grant Tree という木は世界で2番目に大きい木だそうで,アメリカのクリスマスツリーに指定されている。





アメリカのクリスマスツリーに指定されている

Cedar Grove
セコイア国有林を通り東側の Cedar Grove と呼ばれるエリアに向かった。こちらは国立公園の名前の通り美しい渓谷美の広がるエリアであり,Roaring River と呼ばれる川が織りなす景色を愉しめた。


木々が多くあまり開けた景色は見られなかった

小さな滝だが勢いが強かった



川の横に湿原の広がる景色が美しい


道路の終点の先にあるこの場所からは透き通った美しい川が見られ,釣りを楽しんでいる人たちもいた。

Panoramic Point
そして途中の展望所に立ち寄りながら道を戻って南に進み,セコイア国立公園に向かった。その道中で通るセコイア国有林内にある展望所からは壮大な渓谷美が見られた。正直,キングスキャニオン国立公園の他の場所よりも眺めが良い。

その名の通り赤と緑の木々でマーブル模様になっている



セコイア国有林を越え,キングスキャニオン国立公園の西側に戻ってきた。ここからセコイア国立公園に向かう途中にもいくつか展望所がある。Panoramic Point という場所では Hume Lake などのセコイア国有林内に広がる美しい自然が織りなす景色が見られたが,木々が多く眺望が開けていないのが残念であった。



Sequoia National Park
キングスキャニオン国立公園を通り抜けついにセコイア国立公園に入った。

General Sherman Tree
セコイア国立公園に入ると,さすが国立公園の名前がセコイアなだけあり,ヨセミテやキングスキャニオンよりも多くのジャイアントセコイアの木が見られるようになる。Lost Grove と呼ばれる場所では道路の両脇にジャイアントセコイアが生えており,巨大な木に囲まれた中を通って行く。


駐車場が大混雑するセコイア国立公園ではシャトルバスが運行されているため,ビジターセンターに車を止め,シャトルバスで General Sherman Tree という木がある森に向かった。
この森はセコイア国立公園の中でも最も人気がある。というのも,General Sherman Tree という名の付けられたジャイアントセコイアは,世界最大の木(最も体積が大きい木)なのである。その大きさには,人間がいかに小さな存在なのかを思い知らされる。

さすが世界最大の木だけありすごく大きい



こちらもなかなか見応えがある
Giant Forest
再びシャトルバスに乗り,Giant Forest という森にある Moro Rock という岩へ行った。Moro Rock の頂上からは,シエラネバダ山脈の山々を一望できる。階段が長く少しきつかったが,頂上から見る景色は壮大で美しかった。





Moro Rock を下りたら Giant Forest の森の中を散策した。これまでに訪れた森と比べてもジャイアントセコイアの木が多く,大きな木々に囲まれた中の散策は不思議な感覚であった。この森にはトンネルの掘られた倒木や車の載る倒木などもあり,ジャイアントセコイアの巨大さを実感させられる。




倒木にトンネルが掘られている





Crystal Cave

翌朝は Crystal Cave という鍾乳洞を訪れた。セコイア国立公園内にある鍾乳洞である。セコイア国立公園のいちばんの見どころはジャイアントセコイアの森であるが,森だけでなく洞窟も愉しめる。ただし,この鍾乳洞は事前予約限定のガイドツアーでないと入ることができない。
アメリカではすでに Mammoth Cave と Wind Cave を訪れているので,これで3箇所目の洞窟である。この洞窟は主に Marble (大理石)でできており,他の洞窟ともまた違った光景が見られて面白かった。




下部に写る白い石は光を当てるとキラキラ輝き,それがこの洞窟の名の由来だそう。



多くの鍾乳石が連なる
Crescent Meadow
鍾乳洞のツアーを終えたら前日も訪れた Giant Forest の奥にある Crescent Meadow に向かった。ジャイアントセコイアを含め多くの木々に覆われた Giant Forest だが,この場所にはそんな森の中に草原が広がっている。草原が世界最大の木に囲まれているというのも不思議な光景だった。

ジャイアントセコイアの森の中に草原が広がる

Giant Forest の手前には Giant Forest Museum というビジターセンターがある。前日は森から戻った時点で閉館時間で行けなかったので,この日に立ち寄った。展示は小規模だったが,ジャイアントセコイアの生態を学べて面白かった。



Foothills
そしてジャイアントセコイアの森を後に途中の展望所に寄りながら空港のあるフレズノへと戻った。




国立公園の出口近くには Tunnel Rock という岩がある。山の上には木のトンネルがあったがこちらは岩のトンネルである。


Fly back
国立公園は山の上で暑すぎず快適だったがフレズノの街は35度と猛暑であった。ここまで暑いとアイスが食べたくなる。そこでアメリカのサーティワンに立ち寄った。フレーバは日本にもあるコットンキャンディとアメリカでしか見ない TWIX Caramel Crunch にした。コットンキャンディの味は日本のと似ていたが,色が日本は紫とピンクなのに対しこちらは水色とピンクであった。TWIX というお菓子とのコラボであろう TWIX Caramel Crunch は名前に反してキャラメルよりチョコの味がした。

(アメリカではサーティワンとは言わずバスキンロビンス)


そして空港に戻り帰路につく。

飛行機に搭乗し定刻より早く出発できそうだと思っていたら事件が起こった。なんとソフトウェア不具合で少なくとも1時間は出発できないとの事。機材トラブルかと思ったがよくよく聞くとアラスカ航空のシステムの不具合だそう。これによりアメリカ全土の全てのアラスカ航空便が動けなくなっていた。年に1度も起こらないようなトラブルに巻き込まれるとは驚きである。結局,4時間遅れで出発となった。


ジャイアントセコイアは本当に大きく立派で,まるで小人になったかのようにジャイアントセコイアの森の散策を愉しめた。
ずっと行きたいと思っていたヨセミテ国立公園には美しい景色が広がっており,セコイア国立公園では立派なジャイアントセコイアも見られ,とても満足である。