
お家でビール造り #01 | 一次発酵(初期発酵)の仕込み
前回整理した内容をもとに、実際のビール造りの記録をつらつらと残していこうと思います!
整地した内容 を確認したい方はこちら↓↓↓
大まかな流れ
⚠️【重要】日本の酒税法について
日本では酒税法により、免許を持たない個人がアルコール度数1%以上のお酒を製造することは禁止されています。
ホームブリューイングを楽しむ際は、必ずアルコール度数が1%未満になるよう、原料の分量やレシピを調整してください。本ノートの内容も、この範囲内で仕込むことを前提としています。
準備:
醸造容器に製造量分の線を引く
水を入れ、それを目安に線を引くと良い
消毒
「酵母の袋を切るハサミの刃」「袋の表面全体の殺菌」など、酵母菌が触れる可能性のあるものは全て消毒する!!!
保冷バッグ
酵母の活動温度に調節
工程:
鍋で水を沸騰させる
火を止めたら、キット缶と砂糖を入れ溶かす
発酵容器(バケツ)に上記を移す
発酵容器に水を投入(製造量に達するまで)
容器内の温度を酵母の活動温度に調節する
イーストを振りかけ、発酵容器にエアーロックを設置し密閉
初期発酵
ペットボトルに移し二次発酵
ペットボトルがカチカチになったら完了!!!
ポイント:
“モルト缶”の説明に合わせる(分量の中心にする)
缶毎に配合内容が異なるため
夏の液体の温度調整には一工夫必要
夏は水を入れても酵母の活動温度に下がらない(水がぬるいため)
氷や、あらかじめ冷蔵庫で冷やした水を使用すると良い(冷まし過ぎに注意!常温の水と調整すること)
実際の流れ
使用するバケツと付属品の用意

売っていた中で1番小さい(10ℓ用)& 本格的過ぎずシンプルなものを購入!
まずはね….初めからがっつり投資しがちな性格ですが、前職の影響(アジャイル開発)? で考え方が変わったかも 笑
でも人生を振り返ると、長く続けてて伸びたものほど初期投資がプロ仕様だったんだよなーと気づき、両親に感謝だなと思いました。自分で自分に投資するのって難しいですね。
できるとしたら大胆なキャリアチェンジくらいかな、人生を消費して生きていくスタイル!そこはアジャイルだと遠回りだろ!(個人の感想です)
キット缶を別途購入

先ほどの画像を見てお気づきでしょうか?そうです、この時期にラガービールのキットを間違えて買ってしまいました(只今 真夏です)。
ビールの発酵に使用する酵母は大きく3つの種類があります。
上面発酵:エール酵母
比較的高温(15〜25℃前後)で発酵
仮面発酵:ラガー酵母
低温(5〜15℃前後)でゆっくり発酵
自然発酵:野生酵母
今はスルーしてください
専用の保冷器があれば良いのですが、そんなものはなく(場所もなく)、自作した発泡スチロールのなんちゃって保冷器で今回は醸造するため、せいぜい室温マイナス5〜10°が良いところです。
(自作保冷器に関しては、別途執筆中です!)
そこで、キット缶は別途購入しました。
かつ、どうせなら好きなスタイルを作ろうと思いIPAを選択しました(ちなみに1番好きなスタイルはゴーゼ、次いでヘイジーIPAだったりするのですが、最初にお試しで作るには応用編だと思い、まずは基礎から….という範囲で選びました)
ホップは知っているホップを片っ端からカートに入れて購入しました。とにかく現物を見て匂いを嗅ぎたかった…..!(二次発酵の時にこの辺は触れますね)
Step1:メモリの追加と消毒

1番小さいサイズ(10ℓ)と言えど、それでも多いと感じたので、半分の5ℓに線を引きました。
実際に5ℓの水を入れることで測定しています(アバウトですね)。アルコール度数1%未満を守るために、少なめよりは多めをイメージして線を引いています。
線を引き終わったら、水を捨て、バケツの付属品(蛇口)もバラし、消毒をしていきます。ビールは発酵食品ですから、最も重要な工程と言えるのではないでしょうか。
なぜなら麦汁は雑菌にとって「最高のごちそう」だからです。糖分・アミノ酸・ミネラルなど、微生物が育つための栄養がぎっしり。酵母にとって理想的な環境であると同時に、雑菌や野生酵母にとっても最高の環境なんですよね。
麦汁は煮沸で一度無菌になりますが、そのあと冷却〜酵母投入〜発酵〜瓶詰めの全工程で外気・器具・手等に触れます。この時に触れるもの全てを清潔に保つ必要があるのです。

消毒には「ドーパー パストリーゼ77」を使用します。一般的な食品用アルコール消毒スプレーに比べてややお値段が高いですが、以下の観点からこちらに決めました。
拭き取りや洗い流しが不要(食品にもそのまま吹きかけられる優れもの!)
アルコール濃度の高さ(野生酵母や雑菌の混入を徹底的に防ぐ)
柑橘由来でない(ビールに余計な香りが含まれる恐れがあるため)
個人的には、製菓業界向けの洋酒を取り扱う会社の商品というのも好感ポイントでした。アルコールってそう考えると幅広いよなぁと(アルコール大好き!)。
Step2:キット缶を溶かす

1ℓ程度の水を鍋に入れ、沸騰させます。沸騰を確認したら火を止めましょう。

火を止めた鍋にキット缶(麦汁、ホップ、糖などがあらかじめ適切に配合された便利なもの)を投入します。
炎天下においておいたキャラメルのようなドロっと感で、重たく、注ぐのに少し苦労します。分量を測る関係でカップを使用していたので、カップにへばり付いてしまい、お湯を注いで溶かしながら入れました。
余談ですが、キット缶を使用することで、ビール造りの工程をいくつかスキップすることができています。初心者におすすめです。料理で言うCookDoみたいな感じ!
ちなみに、気になったので味見をしてみましたが……
舌に触れた瞬間「あ”ま”っ」「に”か”っ」と言う感じ & めちゃくちゃ濃厚で、目が醒める味でした!

キット缶が溶けたら、プライミングシュガーを投入しゆっくりと混ぜます。
この時点でキッチンはビールの香りに包まれました(幸せ♡)。
Step3:バケツに移して水 & 酵母を投入
Step2で作った液体をバケツに移します。当然5ℓには満たない状態です。ここへ5ℓ目指して水を投入します。

次はいよいよ酵母の投入ですが、ここで注意が必要です。投入前に、酵母が活動しやすい温度に液体を調整しなければいけません。
説明書には水で調整….とありましたが、現在は真夏。水道水がぬる過ぎます。そこで、あらかじめ冷蔵庫で水を冷やしておき、水道水と割りながら温度を調整しました。
☝️ Point: 夏は水を入れても温度が下がらない
水ではなく氷や、あらかじめ冷蔵庫で冷やした水を使用すると良い(冷まし過ぎに注意!常温の水と調整すること)

26〜28℃程度に下がったら酵母を投入します。
ちなみに、シールタイプの温度計は、最も鮮やかな色(緑)が今の温度です。この写真ではわかりにくいですが、26が青、28が緑になっているので、26〜28(中でも28より)と言うことが分かります。
また、初め何も考えず見た目だけで縦に温度計を貼り付けていました…..10ℓ醸造する場合は問題ないのですが、今回のように容器の半分程度の量の場合、温度計に半分液体が触れない形となってしまったため、液体の高さにすっぽり収まるように横向きに貼り直しました。
☝️ Point: 温度計は「液体の高さに収まる向き」で貼る
- 容器いっぱいに仕込む場合は縦向きでOK
- 少量仕込みの場合は、液体に温度計全体が触れるよう横向きに貼る
- 空気に触れる部分があると、正確な液温が測れないので注意!(空気の温度を測ってしまう)

酵母を投入します。ぱらぱらぱら〜と全体にふりかけるイメージです。星空の様で綺麗ですね!
うっすら納豆のような?発酵の独特の香りがしました。
Step4: エアーロック

バケツの蓋をして完全に密閉したら、エアーロックを準備します。
エアーロックの役割は、発酵時に中で発生したガスだけを外に逃がすことです。これがないと、発生したガスで容器が破裂してしまいます。かといってバケツに隙間があると雑菌が入り込んでしまうという訳です。

エアーロックにあらかじめ書かれている線の位置まで「水」等を投入します。説明書には「水」と書かれていましたが、自分は以下の理由から「ウィスキー」を投入しました。
逆流事故の保険
温度変化や気圧の関係で、まれにエアーロックの液体が容器内に吸い込まれることがあるらしい….水の場合、雑菌が入り込むリスクになる
虫が入り込みにくい
コバエ(ショウジョウバエ)は麦汁の甘い香りが大好物らしい。水だと誘引された虫がエアーロックに溺れてお互い不幸。アルコールなら匂いで寄せつけにくくなる
香り面のリスクが低い
ウィスキーは大麦由来なのでビールと相性が良い。柑橘系リキュール等は香りが移る可能性があるので避けたい
たまたま余っていた
いくつか高アルコールなお酒はありましたが、明らかに最近飲んでなかったので、余っているなと 笑
Step5: 一次発酵(初期発酵)
無事、仕込みが完了です!酵母に仕事を引き継ぎましょう。
酵母が快適に活動できるように、働く環境を整える必要があります。あらかじめ作成しておいた自作の保冷器へ、バケツをしまいます。

自作の保冷器に関してはこちら↓↓↓
氷は忘れずに、朝と夜に取り替えを行います。
温度にもよりますが、3日〜10日程度で一次発酵が完了するらしいので、毎日見守ります….!!!
〜二次発酵偏に続く〜