
お家でビール造り #03 | 完成・テイスティング
全9種類のビールが完成しました!!!
今回は実際に試飲しながら初醸造の結果について書いていきたいと思います。

前回まで
前回のnoteでは、二次発酵の仕込みに関して書きました。そこから3日ほど経って、ついに完成しました!!!
完成の判定 — ペットボトルの様子

写真だと伝わりませんが、ペットボトルが破裂せんばかりにカチカチになっていました。

おり(酵母や余分な糖、ホップなどの沈殿物)も、寝かせる前より多く見られます。
二次発酵で追加した砂糖(副原料の糖分等)を酵母が食べ、二酸化炭素とアルコールに分解します。逃げ場のないペットボトル内に二酸化炭素がどんどん溜まっていくことで、指で押してもびくともしない硬さになります。
さらに底に おり(酵母や糖の残り、ホップのカスなどの沈殿物) が増えるのは、酵母がひと仕事終えて沈殿しているためです。
これは完成と見て良いと考え、冷蔵庫に入れました。テイスティングの時間が取れるタイミングまで、冷蔵庫に避難です。
一次発酵と二次発酵の比較
まず初めに、一次発酵後すぐに冷蔵庫に保管しておいたビールと、二時発酵まで完了したビールを飲み比べてみます。

見た目は全く変わりませんね。グラスに注いでみます・・・

注ぐと、違いが見え始めました。
右側のビールには上部に泡立ちが残っています。これは二次発酵により発酵がさらに進んだことで、二酸化炭素(炭酸)が増えたためです。
実際に飲んでみます・・・
一次発酵のみのビールに比べ二次発酵済みのビールの方が、味も香りも、甘くてよりフルーティーで余韻もちゃんと残ります。特に苦味がしっかりと残ります。
不思議とキット缶(モルト缶)を舐めた時の味わいに似ているのは二次発酵後のビール。モルトの風味がしっかりと感じられます。色の通りブロンドエールの様な印象。
IPAらしさで言うと、ホップの香りはあまり感じられない。強いて言えば後味の苦味がそれっぽい程度。今時のアメリカンなパンチのあるIPAと言うよりは、昔ながらのモルティなIPAといった感じ。
こうやって飲み比べると、やはり一次発酵までのものは麦ジュースって感じでした(試飲した当初は感動しましたが 笑)。
モルトの甘味も酵母のフルーティーさも弱い。代わりに高カカオチョコのような苦味の中に酸味がほのかに感じられ、後味がスッキリとしています。

テイスティング準備
いよいよ!!!
二次発酵まで完了したビールを実際に試飲してみたいと思います!

こし器(粉ふるい)
プラカップ
水(味覚をリセットする用)
記録するツール(notionを利用。表を作成し記録)
こし器について・・・
ペットボトル内の固形物を濾すために使用します。
あらかじめティーバッグに入れて仕込めば、そのまま注ぐこともできるので、お好みで選択してください。
グラスに被せるようにセットすると安定し、ハンズフリーで注げます。

こし器の上から注いでいきます。

こうすることで、ホップのカスなどが入ることを防ぎました。
プラカップについて・・・
グラスでも問題ありませんが、比較のため同じ形、同じサイズ感、無色のものが望ましいです。理由は以下です。
形:
香りの感じ方や、熱の伝わり方も変わる。形状や温度による差分なのか、レシピによる差なのかがわかりにくくなってしまうサイズ:
注がれている量によって、色の見え方が変わるため色:
グラスの色がビールの色の見え方に影響するため
テイスティング結果
見た目に関して

まず見た目に関してですが、二次発酵時に副原料を追加したものは全て濁りのある色に変化しています。(一番左のものはレシピ通りなので透明度が高くなっています)
きちんとした醸造施設ではないので、フィルターで完全にカスを除去できていない点や、そもそもの醸造技術が影響していると考えられます。
やや緑がかっているのはホップペレットの他に、ミントやセージといった植物を追加したものです。
赤っぽいものはスイカジュースの色ですね。これは色も可愛くて美味しそう。見た目は良い走りだし….!
テイスティングノート(総合評価)

テイスティングノートは、以下を踏まえてご覧ください。
星の数:
マックス5つ甘さ・苦味・酸味:
比較のための星数であり「美味しさ」とは関係ない香りの評価:
香りの良さだけでなく、強い〜弱い も評価軸に入っている(”弱い”と星は減る)風味の評価:
”マックスの星5=お金出して飲んでも良い” という主観で検討
テイスティングノートに関しては私が独自で作成したものなので、業界的に一般的なものかはわかりませんが、参考までに楽しんでいただけたら嬉しいです。
ランキング / 良い出来だったビール
中でも「良い線いった!」「今後も改良して造っていこう!」と思ったビールを紹介します。
🥇 1st . Mint IPA(番号 2)

😆 良かった点
カスケード×シトラの柑橘感とミント10枚の清涼感がきれいに調和し、香りの甘さに反して口に含むとスッキリ飲める仕上がりに。グレフルを思わせる心地よい苦味と、香り・風味ともに⭐4のバランスが高評価でした。
🤔 改良ポイント
ミントの葉をもっとたっぷり入れて、ミント感をもっと前面に出したい(輪郭をはっきりさせたい)。苦味を少し抑えつつ、甘い風味を持つホップと組み合わせれば、ミントの清涼感がさらに際立つはず。
🥈 2nd . SUIKA IPA(番号 3)

😆 良かった点
スイカの甘い香りがしっかり立ちながら、懸念していた甘ったるさは上手く抑えられ、ミントの清涼感が後味をスッキリまとめてくれました。苦味・酸味ともに控えめで、瓜特有の爽やかさを楽しめるバランスの取れた夏らしい一杯に。
🤔 改良ポイント
瓜特有の青臭さがやや目立ち、人を選ぶ味わいに。スイカの分量やホップとの配合を見直しつつ、青さを和らげる副原料の組み合わせを探っていきたい。
🥉 3rd . Hopping IPA(番号 5)

😆 良かった点
5種のホップが重なり合い、香りは⭐5。カスケードの柑橘感、シムコーのベリー感、ザーツの深みが融合し、爽やかでキリッとした苦味と柑橘の余韻でフードフレンドリーに。「これはIPAです」と出しても納得してもらえるくらい、普段飲んでいるIPAの味に近い完成度でした。
🤔 改良ポイント
今回はホップを均等に配合したシンプルなレシピだったため、個性は控えめ。ここを基準に、アロマ/フレーバーの役割を意識して配合を複雑化していけば、より個性的で美味しい一杯に育てられそう。
🎖️ 4th . Sage IPA(番号 4)

😆 良かった点
セージの華やかで清涼感ある香りが印象的で、ホップと合わさることでシナモンっぽさや甘い香りが加わり、まろやかで深みのある味わいに。香り⭐5・苦味⭐5とインパクトも十分で、ソーセージやポークグリルなど豚肉料理とのペアリングは間違いなく最高。
🤔 改良ポイント
セージがガツンと効きすぎて、クセの強さで人を選ぶ仕上がりに(セージ紅茶が好きな私にはもってこいだが)。セージの分量を控えめにし、ホップやモルトとのバランスを整えることで、より飲みやすく、もう少しクセを抑えた飲みやすい一杯を目指したい。
次回予告
初めてのホームブリューイングでしたが、無事ちゃんと発酵しビールが出来上がって良かったです….!!!
次回のnoteは、今回の初めてのクラフトビール造りを振り返っていきたいと思います。感想回になります。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。
感想回もよろしければ、ぜひ!