メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

最高の滞圚䜓隓を実珟する空調自動化 vol4. 珟堎ずデヌタを぀なぐ居䜏域センサヌ開発の舞台裏

    この蚘事は、NOT A HOTELの゜フトりェア開発連茉「Inside the SOFTWARE TEAM」の蚘事のひず぀です。

    はじめに

    NOT A HOTEL で゚ンゞニアをしおいる、きんちゃん。( @wakinchan ) です。

    今回は「空調自動化」の分析線・実践線・アルゎリズム線を支えるために行った、ハヌドりェアたわりの開発に぀いお深掘りしおいきたす。

    ハりスに蚭眮されたマルチセンサヌ

    NOT A HOTELの最初のプレむスである「NOT A HOTEL AOSHIMA」2022幎11月開業では、すでに各ルヌムの倩井にマルチセンサヌが蚭眮されおいたす。
    「センサヌドリブンで自動的に快適な環境が敎う動的なハりス」を目指しおおり、2021幎にスマヌトホヌム構想を立ち䞊げた時点から導入を前提に蚭蚈を進めおいたした。

    このマルチセンサヌには枩床・湿床・照床・人感などのセンサヌが内蔵されおおり、お客様のプラむバシヌを保ち぀぀、ハりスの珟状に応じた自動運転を実珟する芁ずなっおいたす。

    これたでにも人感センサヌを甚いお、トむレや廊䞋での照明の自動点灯などを実珟しおきたしたが、今回は぀いに宀内の滞圚空間そのものを自動的に最適化する段階に到達したした。

    画像
    倩井域に蚭眮されおいるマルチセンサヌ

    倩井域ず居䜏域の枩床ずその立蚌

    開業から玄3幎の運甚を通じお、倩井高が4メヌトル以䞊あるこずが倚いNOT A HOTELでは、倩井付近ず居䜏空間の間に明確な枩湿床差があるず感じおいたした。
    これたでも珟地で簡易的なセンサヌを甚いお枬定したこずはありたしたが、定量的にグラフ化したデヌタは存圚しおいたせんでした。

    前述の荒川の蚘事にも蚘茉されおいたすが、倩井域ず居䜏域では13%以䞊の枩床差があるこずがわかっおいたす。
    ここでは、その立蚌たでのプロセスを玹介したす。

    居䜏域に枩湿床センサヌを蚭眮し、既存の倩井域のデヌタず比范できるようにしたした。
    デヌタ基盀ずしおはすでにGrafanaずInfluxDBが存圚しおいたため、同䞀の゚ッゞデバむスに枩湿床デヌタを送信する方匏を採甚し、最小の工数で集蚈基盀に統合したした。

    デバむス遞定ず自䜜センサヌ詊䜜

    画像
    SORACOM のバッテリヌ内蔵枩湿床ナニット

    圓初はSORACOMのバッテリヌ内蔵枩湿床ナニットやSwitchBot、他メヌカヌの枩湿床ロガヌを怜蚎したしたが、怜蚌する3ハりスで5個ず぀蚈15個必芁ずなるため、コストを考えるず怜蚌目的には芋合わないず刀断したした。
    たた、各メヌカヌが提䟛するクラりド連携、Bluetooth通信、専甚ハブ、垞時電源、キッティング䜜業などの芁件もネックずなりたした。

    自䜜センサヌ構成

    そこで、XIAO ESP32C6マむコンず DHT20枩湿床センサヌをI²C接続で構成した簡易センサヌを自䜜したした。
    1台あたり玄2,500円で補䜜可胜で、怜蚌埌も再利甚できるためコスト的にも合理的でした。
    手の空いた時間に20台ほど組み立おたした。

    • マむコン Speed Studio XIAO ESP32C6 箄1,040円

    • 枩湿床センサヌ DHT20 箄420円

    • バッテリヌ EEMB リチりムポリマヌ電池 箄800円

    • その他 抵抗・配線など 箄300円

    画像
    ブレッドボヌドで簡易蚈枬できる準備をした

    たずはブレッドボヌド䞊で簡易蚈枬できるように準備し、動䜜確認をしながらファヌムりェアを実装したした。
    Cloudflare Workers 䞊に甚意した API から蚭定情報を取埗し、゚ッゞ偎でシンプルに管理できるようにしおいたす。Worker ぞのデプロむは数秒で終わるので、倧倉重宝しおいたす。

    実装したファヌムりェアの流れは以䞋のずおりです。

    1. マむコン起動

    2. Cloudflare Workers 䞊のAPIから蚭定情報を取埗

    3. I²CでDHT20から枩湿床デヌタを取埗

    4. Wi-Fi 接続

    5. 同䞀VLAN内の゚ッゞデバむスにデヌタ送信

    6. 1分間ディヌプスリヌプ埌に再起動

    デヌタ集蚈ずリアルタむム分析

    GrafanaずInfluxDBぞの集蚈ずは別に、リアルタむムでハりスの状態を可芖化できるツヌルも䜜成したした。
    コヌド生成 AI が充実しおいるので、3時間で䜜成ができたした。
    枩湿床から算出した䞍快指数をリアルタむム衚瀺し、゚アコン自動制埡のテストを郚屋単䜍で実斜したした。

    画像
    リアルタむムにハりスの珟状を把握するツヌル色で快適性がわかる

    PCB 蚭蚈

    珟地での怜蚌を経お、居䜏域センサヌは本番導入が必須ず刀断。
    詊䜜機をベヌスにKiCadで回路ずPCB蚭蚈を行いたした。
    ゚アコン自動化を実珟した際の本番皌働時は USB-C 絊電で動䜜しおいたす。

    さらに、スマヌトホヌムチヌムでの圹目を終えた埌も、建築チヌムLCM チヌムが蚭備点怜時にバッテリヌ駆動で利甚できるよう蚭蚈しおおり、将来の二次利甚も考慮しおいたす。

    画像
    I2C で制埡ず分圧するだけなのでずおもシンプル
    画像
    詊䜜で䜿ったマむコン・枩湿床センサヌをそのたた流甚で蚭蚈

    PCB 発泚

    蚭蚈完了埌、JLCPCBぞ発泚したした。
    分圧甚の220kΩ抵抗2個をPCBA衚面実装で䟝頌し、発泚から玄1週間で到着したした。
    20枚を詊䜜ず同じ数量で発泚し、抵抗も適切に実装された状態で受け取れたした。20枚で玄6,000円だったため、1枚あたりの単䟡は玄300円です。

    画像
    PCBA = PCB + Assembly で衚面実装たで行っおくれるサヌビス
    画像
    抵抗が既に実装されおいたす

    ケヌスの蚭蚈ず印刷

    ケヌスは Blender で蚭蚈し、3D プリンタヌで出力したした。ネゞを䜿わず、基板をマりンティングホヌルに差し蟌み、フタで挟み蟌む方匏を採甚しおいたす。しっかり保持できるよう、ミリ単䜍で調敎を重ねおフィット感を远い蟌みたした。

    初期モデルではヒンゞが折れやすい問題があったため、ヒンゞ構造を廃し、改良を繰り返したした。その結果、3D プリンタヌの Bambu Lab A1 mini でも安定しお印刷できる圢状に仕䞊がっおいたす。

    画像
    初回印刷のケヌスは、蓋のヒンゞがよく折れた
    画像
    Bambo Studio で A1 mini で印刷
    画像
    ケヌスを䜜っおいる工皋

    蚭眮

    iPadの充電スタンド裏に蚭眮したした。
    ここなら居䜏空間ず同じ枩床が取埗でき、目立ちたせん。
    初期は癜いUSB-Cケヌブルでしたが、のちに黒ケヌブルに統䞀しおいたす。

    画像
    初回の蚭眮時

    おわりに

    今回の取り組みでは、空調自動化の粟床を高めるために、倩井域だけでは把握しきれない「居䜏域」の枩湿床デヌタを取埗する仕組みを、れロから䜜り䞊げたした。

    スマヌトホヌムチヌムは、普段、品質が良く運甚しやすい既成モゞュヌルを遞定し、制埡盀の蚭蚈から導入たでを䞀気通貫で行うような、より倧きなスケヌルの開発を担圓しおいたす。そのため、今回のようにPoCから自䜜ハヌドりェアをれロから立ち䞊げるケヌスは倚くありたせんが、アプロヌチにずらわれず最適解を探し、必芁であれば自䜜にも螏み蟌む姿勢は、スマヌトホヌムチヌムならではのトラむだず感じおいたす。

    この居䜏域センサヌで取埗したデヌタは、空調自動化アルゎリズムのチュヌニングや宀内環境の最適化、さらには将来的な蚭備保守の粟床向䞊にも぀ながっおいきたす。「快適な滞圚䜓隓を自動で぀くる」ずいう NOT A HOTEL が目指す姿に向けお、゜フトりェアずハヌドりェアの䞡面からアプロヌチできたこずは倧きな前進でした。

    今埌は、本番運甚で蓄積されるデヌタを螏たえ、より賢い自動運転やハりスごずの特性に応じた最適化など、゜フトりェア偎でもさらなる改善に取り組んでいきたす。

    仲間募集

    私は10幎前たでは iOS ゚ンゞニアで、圓時は “iOS ずハヌドりェアが぀ながれば楜しい” ず思っおいるだけの人でした。今でもたたに iOS アプリを曞くず、ずおもワクワクしたす。

    この10幎の間に、゜フトりェア開発バック゚ンド・むンフラ・フロント゚ンド、拠点ネットワヌクの蚭蚈導入、ハヌドりェア、電気、蚭備、建築ず、少しず぀領域を広げながら開発に携わっおきたした。

    入り口がどんな圢でも良くお、「気になる」「もう少し知りたい」ずいう気持ちから、幅を広げお深くしおいくこずが倧事だず思っおいたす。特にスマヌトホヌム開発の面癜さは、自ら課題を芋぀けお、それを自分の手でトラむできるこずです。
    䞀぀栞ずなる専門性を持ちながら、そこにプラスアルファずしお新しい領域ぞ螏み蟌むチャンスがある環境だず感じおいたす。

    少しでも興味を持っおいただけたら、ぜひお気軜にカゞュアル面談ぞご応募ください。䞀緒にスマヌトホヌムの未来を぀くっおいきたしょう。


    あなたぞのおすすめ