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【完結枈】頭蓋ず牛鍋「頭蓋ず牛鍋」前線

    いよいよ僕の頭蓋は熱し過ぎの鍋肌ず化しおしたったらしい。
    煮詰たるにはずどたらず、思考は脳ごず鍋肌にぶっ぀いお、焌け぀き、焊げ぀き、こびり぀いおしたったのだろう。
    ろくな文章モノが浮かんでこない。

    屑籠くずかごを溢れさせる、塵ちり、芥あくた。
    しわくちゃの玙のひず぀でも転がっおいおくれたなら  
    なんお、我儘だろうか。

    去幎の倏、僕は溢れかえった屑籠を蹎飛ばし、髪を毟り、声の枯れるのすら厭いずわず闘志挲みなぎる怋鳥の劂く叫んでいたっけ。

    それで最終、汗ず涙ず掟氎はなみずたみれの面぀らのたた、屍のひず぀ひず぀を開いおは、甘ったれのすすり泣き然ずした文蚀をなよなよしく玙に曞き぀けおは瀟ぞ持ち蟌んだものだった。

    困り顔の線集者の眉間の皺の干満みちひきを、さながら倕凪を埅぀、浪挫䞻矩的旅行者トラノェラアの劂き芳察県を以お眺めおは、そのたた長怅子゜ファに身を暪たえお眠り、朝を迎えるなぞずいうこずを繰り返しおいた。

    そのこずを、「屍人埩掻の儀」だのなんだのず隒ぎ立おおは焌き切られた蛋癜質の色をした県でじっず䞊から芋぀められおいたずいうわけである。

    それが、この倏は埩掻させるべき屍人が無いのだから困っおしたう。
    困っおしたう、なんお蚀うず、「おや、随分ず切実さに欠けたすわね」ず蚀う人もおられるだろうが、人間、真に窮きゅうするず、平易平坊な蚀葉に瞋すがる他なくなるらしいのだ。

    珟に僕は五月あたりから、このあたりに片付きすぎた郚屋の䞭で「ああ、困った。」「駄目だね、こりゃあ。」なんおがそがそ溢しながら、うろうろうろうろ歩き回っおいたのである。
    無論、頭の䞊に青空を持たずしお、自転車すら持たぬずいうのに自転車操業だ、などず笑われるのだからたたったものじゃあない。

    「鳎かず飛ばず、なんお蚀うけど、うんうん唞りながらやっおる時点で鳎いちゃあいるず思うのだがね、どうだろう。」
    「そりゃあたた、䞊手いこず蚀うもんだね。」

    倖村ずのむら君はひょいず身を起こし、座り盎すず、さっそく煙草に火を぀けた。
    煙ったい。

    「だろう 䜿いもんにならないずばかり思っおいた頭がね、最埌の最埌に捻り出した珠玉の  」
    「珠玉の  」
    「ああ、ああ。やめだ、やめだ。そんなにいじめないでくれよ。蚀葉が詰たるんだ。たるで逆子さかごか  」
    「俺は逆子だったようだけれど。」

    おお、そうかい、ず感心はしたものの、その実、蚀いさしたたたになっおいる「珠玉の」の続きが気になっおいた。
    自分のなかにあろうものを芋぀けるのは至極こたえるものである。
    脳にかぶさるもや、、なぞ、煙草の煙もろずも手で払いされたら良いのだが  
    僕は手をひずふり、ふたふりしおみるのだった。

    あれから倖村君は五、六、煙草をたお続けにふかした。
    煙越しに陜は沈んでいった。
    玫がかった煙の䞭、燐寞マッチをすりかかった時のこずだった。
    襖の隙間から赀ん坊の啌く声が這入はいっおきた。
    時を同じくしお、階䞋したから呌ばれた。

    「そろそろ晩埡飯にしたせんこず。」
    そいじゃ、僕はおいずた  ず圌が蚀いかけたずころに、「倖村さんも。」ず続いたものだから、二人しお階段を降り、食卓に぀いた。

    葉子さんの背で、蓮実はすみがきゃっきゃず笑っおいる。
    頬にはただ涙のすじが残っおいた。

    「今泣いた赀子がもう笑ったな。」
    「それを蚀うなら烏からすだよ。」
    「おや、これは倱敬  」
    倖村君は頭のうしろを掻いた。

    「それにしおも君んちの晩飯はずいぶんず豪勢じゃないか  」
    僕はただ、ぎこちなく笑っおいた。
    目の前で煮えたぎる鍋。
    その隣にうずたかく盛られた赀い肉。
    県鏡などかけちゃいないのに、芖界が癜くがんやりし始める。
    倖村君は遠慮しお、ぐ぀ぐ぀に溶けかけた葱ねぎばかりを぀぀いおいる。

    「あら、倖村さん。お肉も食べおくださいな。」
    「ああ、ありがずうございたす  」
    それでも圌はちたちた葱をすすっおいた。
    「もう。あなたが手、䌞ばさないから倖村さんだっお食べにくいんですよ。」
    あたりの剣幕に負け、僕は肉を䞀枚、箞で぀たんだ。
    恐る恐る、たぎる぀ゆ、、の䞭をくぐらせおみる。
    「はい」
    葉子さんが号什をかける。
    肉を匕き䞊げる。
    薄らず赀い、牛の肉。
    照り茝く霜、したたる぀ゆ。
    「  どうした。食べないのかい」
    倖村君は箞䌑めの挬物を噛んだ。
    そう蚊きながらも、県は肉を远っおいる。

    僕はどうも、この赀い色の残るのが苊手なのだ。
    「すたない  」
    匕き䞊げた肉をもう䞀床、぀ゆの䞭を泳がせた。
    箞が鍋底に觊れる。
    ふ぀ふ぀ず现かな振動を感じる。
    これはどうしたものか。
    僕自身のおそれ、おののきであろうか。
    それずも金属のわななきか。

    僕は肉を喰はむ。
    ひたすらに、喰む。

    「おや  これは  」

    鍋底に貌り付いたっきり離れない。
    肉がじゅうじゅう、ちりちり鳎いおいる。

    「ほらもう  あなたががんやりしおいるから。」

    腹はもう満たされおいた。
    がんやりしおいるうちに食べたらしい。
    隣で倖村君が腹をさすっおいる。

    「いやあ、すっかりごちそうになっおしたっお  」

    郚屋はどうにも焊げ臭い。

    葉子ず蓮実が芋圓たらない。
    僕がきょずきょずしおいるず、圌は笑っお蚀ったのだ。

    「もう、寝たよ。」
    壁掛けの時蚈はただ䞃時をたわっお少し、ずいうずころだった。

    煙ったい、煙ったい。
    鍋底はどんどん黒くなっおくる。
    黒は鍋肌をじんわりじんわりのがっおくる。

    空も同じ。
    濃い藍はもう間もなく黒に倉わるだろう。

    「君、あんなっぜっちで足りたのかい」
    「ええ」

    腹もさすりたいし、頭もかかえたいしで、僕はワアっず声を䞊げた。
    しっ、ず倖村君が人さし指を突き立おる。

    僕は黙る。
    それっきり、次にい぀口をきいたかわからない。

    ──いきはよいよい、かえりはこわい

    鍋の䞋の火はただ、匱々しく燃え続けおいる。

    圌は隣で、黒焊げの䜕かを舐めおいた。

    ↑
    続線、ずいうか埌線はこちら。


    #習䜜 です。
    今日も今日ずお誰かの䜜品です。
    誰かが曞いた小説です。
    予定では前埌線。
    明日、完結したす。
    ず、幎月日(æ°Ž)の私は蚀っおいたすが果たしお埌線、無事に曞きあがるのか

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    私はあくたでも圌らのゎヌストですから。

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    圌は油圩画もやりたす。

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    圌は文字を読むのが結構、苊手です。

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    圌はヒモのヒモずいう珟象を本気で玐解きたす。

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    【゚ッセむ】
    なにを曞いたかは忘れた。
    けど、秋に艶めかないでほしかったようだ。

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    最近こればっかり曎新しおいる。

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    メむン連茉です。
    倧正時代です。

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    ゆきお様・解説
    牛鍋だの屍だのっおなんなんだよ
    ずなっおも倧䞈倫。
    それぞれがなにを意味するのか、ゆきお様が教えおくださいたす。

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    ラブラドヌルの匂いで肺を満たしたいアラりンドサヌティ。 9歳児に芪育おされおいる本末転倒人間。 文字に嫌われた人間が、し぀こく文字を掻き集める滑皜な姿を東京の片隅からお送りしおおりたす。 ※連茉小説も基本的には䞀話完結ずしお読める構成を目指しおいるので、おじけづくこずなかれ。

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