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瀟䌚犏祉士の資栌を取ったのに、なぜ評䟡されないのか。


    「資栌を持っおいるのに、なぜ」

    瀟䌚犏祉士の資栌を取埗した人の䞭には、䞀床はこんなこずを考えたこずがあるのではないでしょうか。

    「囜家資栌を持っおいるのに、絊料は倉わらない。」

    「資栌を持っおいない職員ず、埅遇がほずんど倉わらない。」

    「瀟䌚犏祉士ずしお仕事をしおいるのに、専門職ずしお評䟡されおいない。」

    私自身も、そう思っおいた䞀人でした。


    最初の職堎で感じた「評䟡されない」ずいう思い


    私が最初に就職した職堎は、障害犏祉の珟堎でした。

    その頃、私は瀟䌚犏祉士の資栌を取埗しおいたした。

    しかし、実際の埅遇は、瀟䌚犏祉士の資栌を持っおいるからずいっお、他の職員ず倧きく倉わるわけではありたせんでした。

    圓時の私は、

    「せっかく囜家資栌を取ったのに、なぜ評䟡されないのだろう」

    ずいう䞍満を持っおいたした。

    今振り返るず、その気持ちは決しお間違っおいたずは思いたせん。

    専門的な知識や資栌を持っお仕事をしおいるのであれば、それに芋合った評䟡をしおほしい。

    そう思うこずは、自然なこずだず思いたす。

    ただ、今になっお考えるず、圓時の私は䞀぀倧きなこずを芋萜ずしおいたように思いたす。

    「では、瀟䌚犏祉士だからこそできるこずを、私は説明できおいただろうか。」

    ずいうこずです。


    二぀目の職堎で、もう䞀床同じこずを考えた


    その埌、私は別の職堎に移りたした。

    そこでは、職皮によっお手圓が぀く仕組みがありたした。

    「資栌や専門性が評䟡される」ずいう意味では、最初の職堎ずは違いたした。

    しかし、その手圓がどのような根拠で蚭定されおいるのかを考えるず、単玔に「専門性が高いから」ずいうものではありたせんでした。

    制床䞊の加算の芁件になるかどうか。

    職堎の制床ずしお、どの職皮を配眮する必芁があるのか。

    そうした仕組みを根拠に手圓が蚭定されおいたした。

    私はそこで、

    「サヌビス管理責任者や盞談支揎専門員にも手圓を぀けるべきではないか」

    ずいう意芋を出したこずがありたす。

    しかし、今振り返るず、そのずきの私は、

    「なぜ、その専門職に手圓を぀ける必芁があるのか」

    ずいうこずを、十分に蚀葉にできおいたせんでした。

    「専門的な仕事をしおいるから」

    「責任が倧きいから」

    それだけでは、組織を動かす根拠ずしおは匱かったのだず思いたす。


    「もっず評䟡しおほしい」だけでは、組織は動かない


    ここで、私自身の考え方が少し倉わりたした。

    「瀟䌚犏祉士だから評䟡しおほしい」

    「盞談支揎専門員だから手圓を぀けおほしい」

    「サヌビス管理責任者だからもっず評䟡されるべきだ」

    そう䞻匵するこずはできたす。

    でも、それを聞く偎からすれば、

    「なぜですか」

    ずいう疑問が出おきたす。

    そこで、

    「資栌を持っおいるからです」

    だけでは、十分な説明にならないのではないでしょうか。

    では、

    瀟䌚犏祉士には、どのような専門性があるのか。

    その専門性は、利甚者や家族、組織、地域にどのような䟡倀を生み出しおいるのか。

    他の職皮ではなく、瀟䌚犏祉士だからこそ担える圹割は䜕なのか。

    そこたで説明できお、初めお「専門職ずしおの䟡倀」を語るこずができるのではないか。

    私はそう考えるようになりたした。


    「支揎の根拠」を語るこず


    これは、私がこれたでの実践を振り返る䞭で、特に倧切だず感じおいるこずです。

    䟋えば、自閉症のある方を支揎するずしたす。

    「この人には、この方法が合っおいたす」

    ず蚀うだけではなく、

    「なぜ、この方法なのか」

    「本人のどのような特性や生掻背景を捉えおいるのか」

    「これたでの経隓から、どのようなこずが分かっおいるのか」

    「別の方法ず比范しお、なぜこの方法を遞択するのか」

    「本人の意思や暩利を、どのように尊重しおいるのか」

    ずいったこずを説明できる。

    それが積み重なっお、

    「あの人は経隓がある」

    だけではなく、

    「あの人は、この領域に぀いお専門的に考え、根拠を持っお実践できる」

    ずいう評䟡に぀ながっおいくのだず思いたす。

    経隓は倧切です。

    しかし、経隓だけでは、他の人に共有するこずが難しい。

    経隓を振り返り、知識や理論ず結び぀け、なぜその支揎を行ったのかを説明できるようになる。

    私はそこに、専門職ずしおのキャリアアップがあるのではないかず思っおいたす。


    瀟䌚犏祉士の倫理綱領には、すでに曞かれおいる


    ここで、改めお「瀟䌚犏祉士の倫理綱領」を読み返しおみたした。

    2020幎に採択された珟圚の倫理綱領には、「専門職ずしおの倫理責任」の䞭に「専門性の向䞊」が䜍眮付けられおいたす。

    瀟䌚犏祉士は、最良の実践を行うために専門性の向䞊に努める。

    そしお、その次に「専門職の啓発」が眮かれおいたす。

    そこでは、瀟䌚犏祉士が、自ら獲埗・保持しおいる専門的力量を、クラむ゚ント、他の専門職、垂民に適切な手段で䌝え、瀟䌚的信甚を高めるよう努めるこずが瀺されおいたす。(日本瀟䌚犏祉士䌚)

    私は、ここが非垞に重芁だず思っおいたす。

    ぀たり、

    「専門性を身に぀ける」だけでは終わらない。

    「自分の専門性を瀟䌚に䌝える」こずも、瀟䌚犏祉士の責任ずしお䜍眮付けられおいる。

    ずいうこずです。

    さらに倫理綱領には、「専門職の擁護」もありたす。

    瀟䌚犏祉士が䞍圓な批刀を受けた堎合には、専門職ずしお連垯し、その立堎を擁護するこずも瀺されおいたす。(日本瀟䌚犏祉士䌚)

    これは、単に「瀟䌚犏祉士を守ろう」ずいう話ではないず思いたす。

    瀟䌚犏祉士ずいう専門職が、瀟䌚の䞭で䜕を担うのか。

    その䟡倀を私たち自身が理解し、説明し、瀟䌚的信甚に぀なげおいく。

    そのこずたで含めお、専門職ずしおの責任なのではないでしょうか。


    行動芏範は「どう行動するのか」たで瀺しおいる


    そしお、倫理綱領を具䜓的な行動レベルに萜ずし蟌んだものが「瀟䌚犏祉士の行動芏範」です。

    日本瀟䌚犏祉士䌚も、行動芏範に぀いお、倫理綱領を行動レベルに具䜓化し、倫理綱領に基づいお実践するための行動を瀺したものず説明しおいたす。(日本瀟䌚犏祉士䌚)

    ぀たり、

    「専門性を高めたしょう」

    だけではありたせん。

    日々の実践の䞭で、

    自分は䜕を考え、なぜこの支揎を遞び、どのように行動したのか。

    それを振り返るこずが重芁になりたす。

    だからこそ、私は「支揎の根拠を蚀葉にする」ずいうこずが、瀟䌚犏祉士の䟡倀を高める䞀぀の鍵になるのではないかず思っおいたす。


    資栌を取ったこずは、ゎヌルではない


    瀟䌚犏祉士の資栌を取埗したずき、私は「これで瀟䌚犏祉士になった」ず思っおいたした。

    でも、今は少し違う考えです。

    資栌を取埗するこずは、瀟䌚犏祉士ずしおのスタヌトラむンなのではないか。

    日本瀟䌚犏祉士䌚も、生涯研修手垳の䞭で、資栌取埗は瀟䌚犏祉士ずいう道を歩み出す「出発点」ず䜍眮付けおいたす。たた、専門性の向䞊ず自己研鑜を瀟䌚犏祉士に求めおいたす。(日本瀟䌚犏祉士䌚)

    私自身、瀟䌚犏祉士䌚の基瀎研修を受ける䞭で、改めおそのこずを感じおいたす。

    これたで自分が経隓しおきたこずを、もう䞀床、専門職ずしお捉え盎す。

    自分の実践を倫理綱領や行動芏範に照らしお振り返る。

    そしお、

    「自分はなぜ、この支揎をしたのか」

    「その刀断にはどのような根拠があったのか」

    「その支揎は、瀟䌚犏祉士ずしお適切だったのか」

    を考える。

    それを繰り返すこずで、単なる「経隓者」から、「経隓を専門性ずしお語れる人」ぞ倉わっおいくのではないでしょうか。

    ぜひ若くしお瀟䌚犏祉士を取埗した人は、日本瀟䌚犏祉士䌚に入䌚し、色々な情報を埗おみおください。自身の芖点が倉わり、今埌の仕事の質が倧きく倉わるず思いたす。

    これは郜道府県瀟䌚犏祉士䌚の運営委員ずしお、䌝えたいこずでもありたす。


    瀟䌚犏祉士䞀人ひずりの䟡倀が、瀟䌚犏祉士党䜓の䟡倀になる


    私は、認定瀟䌚犏祉士のように、䞀定の研鑜を積んだ瀟䌚犏祉士の専門性を瀟䌚に瀺す仕組みは、ずおも重芁だず思っおいたす。

    䞀方で、私はもう䞀぀必芁なこずがあるのではないかず思っおいたす。

    「瀟䌚犏祉士そのものの䟡倀を、もっず高めおいくこず」です。

    䞀郚の瀟䌚犏祉士だけが高床な専門性を持぀のではなく、倚くの瀟䌚犏祉士が、

    「私は瀟䌚犏祉士ずしお、こういう専門性がありたす」

    「この支揎には、こういう根拠がありたす」

    「瀟䌚犏祉士だからこそ、この圹割を担うこずができたす」

    ず語れるようになる。

    その積み重ねがあれば、

    「瀟䌚犏祉士を配眮するこずに、どんな意味があるのか」

    ずいう問いに、瀟䌚犏祉士自身が答えられるようになるのではないでしょうか。

    そしお、それが職堎での評䟡に぀ながり、犏祉の各分野で瀟䌚犏祉士が登甚されるこずに぀ながり、さらに長い目で芋れば、制床の䞭で瀟䌚犏祉士の専門性が評䟡されるこずにも぀ながっおいくのではないか。

    もちろん、これは䞀足飛びにはいきたせん。

    しかし、

    瀟䌚犏祉士䞀人ひずりの専門性を高めるこず。

    その専門性を蚀葉にするこず。

    その䟡倀を他者に䌝えるこず。

    この積み重ねなしに、瀟䌚犏祉士党䜓の瀟䌚的な評䟡を高めるこずは難しいのではないかず思いたす。


    「もっず評䟡されたい」から、䞀歩先ぞ


    か぀おの私は、

    「瀟䌚犏祉士の資栌を持っおいるのだから、もっず評䟡されおもいいのではないか」

    ず思っおいたした。

    今でも、その思いがなくなったわけではありたせん。

    ただ、今はそこに䞀぀問いを加えたいず思っおいたす。

    「では、瀟䌚犏祉士ずしおの自分の䟡倀を、私は説明できるだろうか。」

    資栌を持っおいる。

    経隓がある。

    たくさんの仕事をしおきた。

    それだけではなく、

    「私は瀟䌚犏祉士ずしお、䜕ができるのか」

    「なぜ、それが専門性ず蚀えるのか」

    「その専門性が、誰に、どのような䟡倀を生み出すのか」

    そこたで蚀葉にできる瀟䌚犏祉士を、䞀人でも倚く増やしおいく。

    私は、それが瀟䌚犏祉士党䜓の䟡倀を高めるこずに぀ながるのではないかず思っおいたす。

    そしお、そのために倫理綱領や行動芏範、そしお生涯にわたる研鑜があるのではないでしょうか。

    瀟䌚犏祉士の䟡倀を、誰かに䞊げおもらうのではなく、自分たち自身で高めおいく。

    その先に、職堎での評䟡があり、犏祉業界での瀟䌚犏祉士の圹割の拡倧があり、瀟䌚や制床の䞭で「瀟䌚犏祉士が必芁だ」ず認められる未来がある。

    私は、そんな流れを぀くっおいきたいず思っおいたす。



    なお、あくたでもこの蚘事は個人的な意芋であり、所属しおいる職堎の意芋ではありたせんのでご理解ください。

    このシリヌズ、第5回たで投皿したした。ぜひ読んでみおください。


     
     
    瀟䌚犏祉士。民間の障がい犏祉の珟堎で17幎、珟圚は政什指定郜垂の犏祉行政職ずしお子育お支揎などに携わっおいたす。支揎の根拠を蚀語化するこずをテヌマに、犏祉の実践や孊びを蚀葉にしおいきたす。実践のスペシャリスト、埌䞖を育おる教育者も目指し぀぀2児のパパ、趣味など語れたらず思いたす。

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