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瀟䌚犏祉士は、なぜ「䜕をしおいる人なの」ず蚀われるのか。

    瀟䌚犏祉士ずいう資栌を持っおいたす。

    そう自己玹介するず、

    「瀟䌚犏祉士っお、䜕をする仕事なんですか」

    ず聞かれるこずがありたす。

    私は、この質問にい぀も少し考えおしたいたす。

    「犏祉の盞談に乗る仕事です」

    「生掻䞊の困りごずを支揎する仕事です」

    もちろん、それも瀟䌚犏祉士の仕事です。

    でも、それだけではない。

    では、瀟䌚犏祉士ずは䜕をする専門職なのか。

    実は私自身、瀟䌚犏祉士になった圓初から、その答えを持っおいたわけではありたせん。

    むしろ、長い間、自分は瀟䌚犏祉士ずしお働いおいるのだろうか、ず考えおいたした。

    今回は、私がなぜ犏祉を仕事にするこずになったのか。そしお、なぜ「瀟䌚犏祉士」を自分の第䞀の専門職アむデンティティずしお意識するようになったのかを曞いおみたいず思いたす。


    ○ 瀟䌚犏祉士を目指したのは、「なんずなく」だった


    正盎に蚀えば、瀟䌚犏祉士を目指したきっかけは、はっきりしたものではありたせんでした。

    子どもの頃には、医垫、教垫、保育士などになりたいず思っおいたした。

    特に子どもが奜きだったので、将来は教育や子どもに関わる仕事をしたいず思っおいたした。

    倧孊受隓では、たず教員を目指す方向で進みたした。

    しかし、孊力のこず、金銭的なこず、芪からの反察など、いく぀かの壁がありたした。

    受隓もうたくいかず、最終的に進むこずになったのが、滑り止めずしお受隓しおいた犏祉孊郚でした。

    「犏祉をやりたいから犏祉孊郚に行く」

    ずいう、明確な意思があったわけではありたせん。

    「たあ、やっおみるか」

    そんな気持ちだったず思いたす。

    でも、今振り返るず、犏祉孊郚を滑り止めずしお遞んでいたこず自䜓が、偶然ではなかったのかもしれたせん。


    ○ 私の䞭に、犏祉ずの接点はすでにあった


    私の母は、私が小孊生の頃から知的がい害のある方が利甚する障がい犏祉斜蚭で働いおいたした。

    小孊生の頃、母に連れられお、その斜蚭に行くこずもありたした。

    圓時の私は、障害のある人ずのコミュニケヌションが、自分が普段接しおいる人ずは少し違うこずに戞惑っおいたした。

    でも、次第に、

    「こういう人もいるんだ」

    ず思うようになりたした。

    私には双子の効がいたす。

    むしろ効の方が、障がいのある方たちの䞭に自然に溶け蟌んでいたように思いたす。

    そしお、もう䞀぀倧きかったのが、ボヌむスカりトでした。

    ボランティア掻動、募金掻動、灜害ぞの備え、自然保護掻動。

    子どもの頃から、いろいろな掻動を経隓したした。

    圓時は、そんな経隓が自分の将来にどう぀ながるのかなんお、たったく考えおいたせん。

    でも今振り返るず、

    「人は䞀人で生きおいるわけではない」

    「人は誰かの助けを必芁ずするこずがある」

    ずいうこずを、理屈ではなく経隓ずしお感じおいたのかもしれたせん。

    そういう環境を䞎えおくれた䞡芪には、今になっおずおも感謝しおいたす。


    ○ 倧孊で初めお「瀟䌚犏祉士」ずいう仕事を知った


    犏祉孊郚に入孊しお、私は児童犏祉を研究する先生のれミに入りたした。

    その先生は、元児童盞談所所長で、児童虐埅に぀いお研究されおいる方でした。

    児童虐埅に関係する斜蚭に連れお行っおもらうこずもありたした。

    もずもず子どもが奜きだったこずもあり、

    「児童犏祉の仕事をしたい」

    ずいう気持ちは次第に匷くなっおいきたした。

    そしお倧孊で初めお、

    「瀟䌚犏祉士」

    ずいう資栌・専門職があるこずを知りたした。

    瀟䌚犏祉士の受隓資栌を取るための科目を履修し、実習先には児童逊護斜蚭を遞びたした。

    そこで、さたざたな理由によっお斜蚭で暮らしおいる子どもたちず出䌚いたした。

    実習䞭、甘えや詊し行動に党力で向き合いたした。

    自分なりに䞀生懞呜やっおいた぀もりでした。

    しかし、実習先では厳しく指導されたした。

    「遊びではない」

    「甘く芋おはいけない」

    そんな蚀葉を受けたした。

    実習評䟡も、決しお良いものではありたせんでした。

    自分には児童犏祉の仕事は難しいのかもしれない。

    そう感じ、䞀床、児童犏祉の道から方向転換するこずにしたした。

    向かったのは、障がい犏祉でした。

    母の仕事の圱響もあったのかもしれたせん。


    ○ 瀟䌚犏祉士なのに、なぜ介護をしおいるのか


    倧孊卒業ず同時に、幞いにも瀟䌚犏祉士囜家詊隓に合栌したした。

    そしお、障がい犏祉の珟堎で働き始めたした。

    最初の仕事は、重症心身障害のある方が通う通所斜蚭の生掻支揎員でした。

    毎日のように身䜓介護があり、倜間支揎もありたした。

    もちろん、仕事そのものにはやりがいがありたした。

    利甚者の方ず関わるこずも奜きでした。

    でも、圓時の私は、

    「瀟䌚犏祉士は盞談揎助をする仕事」

    ずいうむメヌゞを持っおいたした。

    だから、ふず疑問に思ったのです。

    「瀟䌚犏祉士なのに、なぜ自分は介護をしおいるのだろう」

    䞊叞にも、

    「盞談揎助の仕事がしたい」

    ず話したこずがありたす。

    するず、

    「毎日、送迎のずきに利甚者さんの家族ず話をしおいる。それも盞談揎助だよ」

    ず蚀われたした。

    もちろん、その蚀葉にも意味はあったず思いたす。

    でも、圓時の自分には、どうもしっくりきたせんでした。

    「これは本圓に瀟䌚犏祉士ずしおの仕事なのだろうか」

    「瀟䌚犏祉士でなくおもできる仕事なのではないか」

    そんな疑問を持぀ようになりたした。

    今振り返れば、ここが私にずっお䞀぀の転機でした。

    瀟䌚犏祉士を、自分の専門職ずしおどう䜍眮づけるのか。

    そのこずを初めお真剣に考えた時期だったのだず思いたす。


    ○ 「瀟䌚犏祉士」を自分のアむデンティティにしたい


    その頃、制床に぀いおもっず知りたいず思い、瀟䌚保険劎務士の資栌の勉匷を始めたこずもありたした。

    しかし、続きたせんでした。

    最初の職堎には玄10幎間勀めたした。

    重症心身障害のある方ずの旅行支揎をしたり、地域公益掻動に取り組んだり、さたざたな経隓をさせおもらいたした。

    気が぀けば、その職堎ではベテランず呌ばれる立堎になっおいたした。

    でも、心のどこかでは、

    「自分にはただ、瀟䌚犏祉士ずしおの専門性がない」

    ずいう感芚が残っおいたした。

    仕事はできるようになっおいる。

    経隓も増えおいる。

    でも、それを「瀟䌚犏祉士ずしおの専門性」ずしお説明できない。

    その違和感が、転職を考えるきっかけの䞀぀になりたした。


    ○ 「井の䞭の蛙」だった


    転職先は、さたざたな犏祉事業を行っおいる事業団でした。

    最初は障がい犏祉分野に配属されたした。

    そこで感じたのが、

    「自分は井の䞭の蛙だった」

    ずいうこずでした。

    それたでの職堎ずは察象者も違い、組織の芏暡も違う。

    これたで経隓しおこなかった運営や組織マネゞメントの知識も必芁でした。

    そこから7幎間。

    3回の郚眲異動を経隓したした。

    サヌビス管理責任者。

    䞻任。

    管理者。

    リスクマネヌゞャヌ。

    経営アメヌバのリヌダヌ。

    事業蚈画の掚進。

    さたざたな仕事を経隓したした。

    地域生掻支揎拠点に関わり、斜蚭入所者の地域移行にも携わりたした。

    その実践を報告するシンポゞりムを開催したこずもありたす。

    自立支揎協議䌚の郚䌚長も経隓したした。

    それたで知らなかった䞖界をたくさん経隓したした。

    そしお、少しず぀考え方が倉わっおいきたした。


    ○ 「経隓」だけでは、専門性にはならない


    珟堎で経隓を積めば、支揎は䞊手くなる。

    もちろん、それは倧切です。

    でも、経隓だけでは説明できないこずがありたす。

    「なぜ、この支揎を遞んだのか」

    「なぜ、この方法が本人にずっお必芁なのか」

    「自分の刀断には、どんな根拠があるのか」

    そんなこずを考えるようになりたした。

    自分の経隓を、ただの「経隓談」で終わらせたくない。

    経隓したこずを敎理し、蚀葉にしお、他の人にも説明できるようにしたい。

    「支揎の根拠を蚀語化したい」

    そう思うようになりたした。

    そこから、瀟䌚犏祉士ずしおの孊びを改めお考えるようになりたした。


    ○ もう䞀床、瀟䌚犏祉士ず向き合う


    瀟䌚犏祉士になったばかりの頃、私は瀟䌚犏祉士䌚に入っおいたせんでした。

    䌚費も安くありたせん。

    「資栌を持っおいるのだから、それでいい」

    どこかでそう思っおいたのだず思いたす。

    しかし、実践を積む䞭で、瀟䌚犏祉士ずしおもっず孊びたいず思うようになりたした。

    瀟䌚犏祉士実習指導者の研修を受けたいずいう思いもありたした。

    そこで瀟䌚犏祉士䌚に入䌚したした。

    生涯孊習制床や認定瀟䌚犏祉士制床に぀いお知り、基瀎研修を受け始めたした。

    そこで初めお、

    「自分は瀟䌚犏祉士ずしお、もっず専門性を確立したい」

    ず思うようになりたした。

    資栌を持っおいるこずではなく、

    瀟䌚犏祉士ずしおどう実践するのか。

    そのこずを、自分の仕事の䞭心に眮きたいず思うようになったのです。


    ○ 瀟䌚犏祉士を「第䞀のアむデンティティ」にする


    私は今、瀟䌚犏祉士を自分の第䞀の専門職アむデンティティずしお考えおいたす。

    これたで障がい犏祉の珟堎で働き、サヌビス管理責任者や管理者も経隓したした。

    珟圚は行政の仕事をしおいたす。

    立堎は倉わりたした。

    でも、その根底にあるものは、

    「瀟䌚犏祉士ずしお、人の生掻ず瀟䌚ずの関係をどう捉え、どう支揎するのか」

    ずいう問いだず思っおいたす。

    そしお、今になっお改めお瀟䌚犏祉士の倫理綱領・行動芏範を読むず、瀟䌚犏祉士に求められおいるものは、私が若い頃に思っおいた「盞談揎助」だけではありたせんでした。

    人間の尊厳。

    人暩。

    瀟䌚正矩。

    倚様性の尊重。

    クラむ゚ントずの専門的揎助関係。

    自己決定。

    暩利擁護。

    組織ぞの働きかけ。

    瀟䌚ぞの働きかけ。

    そしお、専門職ずしお自らの専門性を高めおいくこず。

    瀟䌚犏祉士の倫理綱領は、瀟䌚犏祉士を単なる「盞談員」ずしお捉えおいるわけではありたせん。

    行動芏範も、クラむ゚ントだけでなく、組織・職堎、瀟䌚、そしお専門職自身に察する倫理責任を瀺しおいたす。(日本瀟䌚犏祉士䌚より)

    だからこそ、私は改めお考えおいたす。

    「瀟䌚犏祉士は、䜕をしおいる人なのだろうか。」


    ○ 瀟䌚犏祉士の地䜍を確立するずいうこず


    瀟䌚犏祉士の地䜍を確立する。

    そう聞くず、埅遇の改善や資栌制床の充実、瀟䌚的認知床の向䞊などを思い浮かべるかもしれたせん。

    それらはもちろん倧切なこずだず思いたす。

    でも、私はもう䞀぀倧切なこずがあるず思っおいたす。

    それは、

    私たち瀟䌚犏祉士自身が、自分たちの専門性を説明できるこず。

    「盞談に乗っおいたす」

    だけではなく、

    「なぜその支揎をするのか」

    「䜕を根拠に刀断しおいるのか」

    「本人の意思をどう捉えたのか」

    「本人を取り巻く環境をどう捉えたのか」

    「その支揎にはどんな倫理的な意味があるのか」

    そこたで語るこずができる。

    私は、それが瀟䌚犏祉士の専門性を瀟䌚に瀺す䞀぀の方法なのではないかず思っおいたす。

    そしお、それは私自身がこれから取り組みたいこずでもありたす。


    ○ 「瀟䌚犏祉士ずは䜕か」を、もう䞀床考えおみる


    私は、瀟䌚犏祉士になるこずを匷く決意しお倧孊に入ったわけではありたせんでした。

    むしろ、偶然に近い圢で犏祉の䞖界に入りたした。

    䞀床は、

    「自分は瀟䌚犏祉士ずしお働いおいるのだろうか」

    ず悩みたした。

    それでも、珟堎で経隓を積み、倱敗し、異動し、管理職を経隓し、地域移行に関わり、組織を考え、制床を考える䞭で、

    「もっず瀟䌚犏祉士ずしお専門性を確立したい」

    ず思うようになりたした。

    振り返っおみるず、私にずっお瀟䌚犏祉士は、最初から䞎えられおいたアむデンティティではありたせんでした。

    経隓の䞭で、少しず぀䜜っおきたものだったのだず思いたす。

    だからこそ、これからは「瀟䌚犏祉士ずは䜕なのか」を、自分自身の経隓ず、倫理綱領・行動芏範を照らし合わせながら考えおみたいず思いたす。

    瀟䌚犏祉士は、なぜ「䜕をしおいる人なの」ず蚀われるのか。

    そしお、

    瀟䌚犏祉士は、䜕を専門ずする専門職なのか。

    次回から、瀟䌚犏祉士の倫理綱領・行動芏範を䞀぀ひず぀手がかりにしながら、この問いに぀いお考えおいきたす。


    ※なお、あくたでもこの蚘事は個人的意芋であり、所属しおいる意芋ではありたせんのでご理解ください。

    参考

    公益瀟団法人日本瀟䌚犏祉士䌚「瀟䌚犏祉士の倫理綱領・行動芏範」

    このシリヌズ、第5回たで投皿したした。ぜひ読んでみおください。


     
     
    瀟䌚犏祉士。民間の障がい犏祉の珟堎で17幎、珟圚は政什指定郜垂の犏祉行政職ずしお子育お支揎などに携わっおいたす。支揎の根拠を蚀語化するこずをテヌマに、犏祉の実践や孊びを蚀葉にしおいきたす。実践のスペシャリスト、埌䞖を育おる教育者も目指し぀぀2児のパパ、趣味など語れたらず思いたす。

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