メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【マンガ業界Newsまとめ】2025年度期初、セール・キャンペーン・新人賞、取組等が目白押し、版元経営者個人投稿多数 など|4/6-194

    マンガ業界ニュースの週1まとめです。
    マンガ・アニメの業界カンファレンスIMARTの主催やIP市場調査を行うMANGA総研運営する筆者が、マンガ・Webtoon関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。

    ―――

    2025年度期初、セール・キャンペーン・新人賞、取組等が目白押し

    年度の代わり端ということだからか、今週はいつもに増してキャンペーン(CP)や取組、新人賞などの発表が相次ぎました。

    LINEマンガの12周年CPや、集英社・講談社の春の大型CP、周年に関わる取組など多数です。

    --CP

    LINEマンガ12周年!

    --各種取組

    「小学一年生」100周年と

    「花とゆめ」50周年と

    究極のひとり編集者雑誌「楽園」15周年

    シーモアの「電子書店×テレビ」企画

    電子書店の取組による「ゲーム配信」、Webtoon制作会社がIP展開としてゲームを出しているという経緯の連携のようです。新機軸だなと。

    アニメイトが万博に出るとのこと。インバウンド観光客も見込まれますし、確かにぴったりの取組ですね。

    アニメ映画との連携でしょうね。複製原画の額装がラグジュアリです。

    学研から、これアニメのコミックなんですね。

    --漫画賞・新人賞など

    伝統ある高知の漫画甲子園でタテスク部門が発足。KADOKAWAとジャンプTOONの合同選考とのこと。なるほどー。


    版元経営者個人投稿多数

    これは年度区切りが関係あるのかないのか定かではないですが、出版社やコンテンツプロバイダーなど、いわゆる版元の経営者の記事投稿が目立つ週でもありました。皆さん、年度で振り返るんですかね。

    スタートアップ界隈だと、こうした記事はおおよそ採用活動の一環みたいな位置付のものが多いのですが、そうとも限らないなぁという味わい深いものが多いので順に紹介させていただきます。

    メディアドゥグループ日本文芸社の代表取締役、竹村響さんのnote第2弾です。コーポレートのオウンドメディア記事と2階建てで始まったこの記事ですが、1度目に続き今回も大変に良い意味で泥臭い記事でした。

    言われたら理屈は判るけども、そうは言っても難しいよねということを、でもやっぱり何とかやらないとダメなんだよねという、もう読むだけで内臓にこみ上げてきそうな正論です。発注する側だからこそ大変なんすよね。

    個人的には「コアミックさん以外。」というところには笑ってしまいました。激しく同意します 笑 味わい深い投稿です。


    taskeyの創業経営者大石ロミーさんの投稿です。

    Webtoonスタジオブームの頃、市場として先行する韓国の有力スタジオは、クリエイターが代表として開始する企業が多い中、日本のスタジオは起業家などが代表となるケースが多く、「韓国とは違う動き」というような声もありました。

    そんな中で、このtaskeyの大石ロミーさんは、自身がクリエイターとして原作を作る方でありながら、プラットフォームやスタジオを運営する経営者であり、韓国寄りということでもないのですが、異彩を放っていました。

    そうした印象もあり、クリエイティブな内容の記事かなと思いきや、自社作品がヒット続きであることから始まり、抽象度の高い経営論が展開されていまして、普通にしっかりした若き経営者の「振り返り」でした。

    なんというか、凄くちゃんとしてるなと思いましたし、社内向けのブーメラン効果としても採用としても効きそうな投稿ですね。


    1LDK/LOCKER ROOM代表の朝岡さんの投稿です。

    エンタメ業界の起業家などを集めたイベント、『Entertainment-Preneurs-Summit』を通して昨年を振りかえる記事です。何ですかこの面白そうなイベントは、私も参加したいです。

    スタートアップと老舗等の考え方の違いの件は、私も正にその現場に身を置き続けておりまして、このブリッジの意義はよくわかります。このことについては私も自著で言語化を試みましたが、朝岡さんが他の登壇者の方と言語化している内容は首肯するものが多いというか、普段からその通りだと思っていることばかりです。

    私の視点は最早、出版サイドからの目線が基本になってしまっていますが、ここで登壇している朝岡さん達の視点は、新たな参入プレイヤーとしての視点があって、より鮮明に表現されているのではないかなと思いました。なんというか、周りに人が集まって来そうな投稿ですね。


    ほぼ漫画業界コラム231
    【漫画バブルは崩壊するのか】

    大阪に向かっています。娘とユニバに行くのです。楽しみ。とはいえ、新幹線の中ではコラムでも書こう、…

    — 石橋和章 /Zoo (@mikunikko) April 5, 2025

    こちらはもうxではお馴染みZooの石橋和章さんのコラムです。

    今回のワンテーマが、トランプによる混乱後のマンガ業界の未来です。
    いやもう、出来れば楽観的なことのほうで進んで欲しいなと思います。

    そういえば先日とあるアメリカ人のエンタメ通の方と話していたとき、今回の選挙でアメリカは大きく分断したけども、不思議と日本アニメ(エンタメ全般)は、どちらの陣営の人もその人たちなりに、自分たちの苦しみや悩み、カタルシスに寄り添うものとして支持を得ている不思議さがある。と、教えてくれました。

    ここでいう楽観的シナリオなら良いなぁと。未来に思いをはせたくなる投稿でした。


    新興出版社のBookbase代表オタペンさんの投稿です。

    最早王道ともいえる、小説コミカライズ(なろうコミカライズというか)について、その問題点と解決策の整理です。ありそうなことだなーと思いながら読みました。昔は、原作者と作画担当は基本的には会わせないのが編集者の仕事みたいな話がありましたが、時代が変わっても課題は色々ありましょうね。良く揉め事のニュースもありますし、水面下には何倍もあるでしょう。

    これは、採用というより作家・編集者募集に紐づく内容と言えましょうか。作家さんにとって良い環境で作品がどんどん出来れば良いなぁと、しみじみ思いました。


    ということで、ちょうど1週間に重なった5つの経営者投稿をご紹介しましたが、これらはしっかり読むと、ちょっとグッとくる重みがありました。読まれるときは少し時間を取ってゆっくり読まれるのが良いかもしれません。


    告知:IMART2025春の国際商談会参加者募集中です。5/28-30

    開催まであと2か月、マッチング情報提供が本格化します

    IMART2025春の国際商談会は、引き続き参加募集中です。

    昨年、海外は9の国と地域から20社、国内は40社ほどが参加したこのマンガ・Webtoon特化の国際商談会ですが、開催2か月前ということで、そろそろ商談のマッチングなどが開始いたします。春開催は、交流会参加権付1.8万円/人のチケットや、商談用の席 1万円/day など、前回に比べてお気軽に参加しやすくなっております。

    今回の国際商談会に関する説明動画です。英語ですが、日本語をご希望の方はYoutube上で字幕を設定いただけると、簡単に字幕を設定可能です。

    これから、例年恒例にしてまいります。是非ご参加ください。


    国内News

    3月期の紙コミックの売上が、前年超えとのこと。強い作品の発売が多かったようです。


    日本文芸社はもともと、Webゴラクということで、紙漫画誌「漫画ゴラク」とは別ラインの作品も掲載しておりましたが、今回新設した「ゴラクうぇぶ!」にて、いくつか作品を集約して連載するようです。

    ビュアーの見た目だけで見るとはてなのGigaViewerっぽいかなと思ったんですが、DADANが出してるDEDENというシステムが関わっているようです。


    ブシロードワークスの「コミックグロウル」が大幅リニューアルです。
    『魔法使いの嫁』など、読み放題部が広がっているようです。
    システムは、コミチ+ですね。


    中国などでは、マンガよりむしろ小説の課金システムは難しいと言われてきましたが、カクヨムの小説サブスクは大成功中とのこと。「毎月、新刊1冊分の印税相当の金額を、4,5人に渡している」とのことで、スタート時点としてはなかなかの成果ではないでしょうか。

    新たな文芸誌みたいになれば良いですね。


    2020年頃、私はとらのあなでお仕事をさせていただいておまして、この年はちょうど、同社が創業25周年にして、秋葉原の本店を含めたほとんどのリアル店舗を閉じるという歴史的タイミングでした。

    通販やfantiaなどに事業がDXしていくなか、同時に始まったのがこの「とらのあな出張所」という取組で、他社書店に間借りして紙の同人誌を販売するというなかなかチャレンジングな(主に売り場構成的に)取組で、当時1店舗目の事例が出た所でした。

    このプレスリリースでは、ついに25店目のサテライトショップとのことで、これだけ拡がるからには上手く行っているのだと思います。新しい形でリアル店舗代替の取組が確立しつつあるのかなと思いました。


    最近は、アシスタント経験を経てプロ漫画家になるというルートが、標準的な新人作家の道ということではなくなってきているようです。そんな中で、アシスタント不足や、その技術不足みたいなことが起きており、結果的に漫画家に関わるアシはプロアシスタントが増えるみたいなことがあるのかなと思います。

    電子コミックで作家が潤うことも増え、必然報酬は上がるという筋は、まぁありそうですね。


    私も文化部の記者さんに取材いただいたのですが、NHKでも海外漫画家を日本の版元が開拓することを取り上げました。

    ちょうど、昨年12月にスペインで開催されたマンガバルセロナというイベントにモーニング編集部が出張編集部で参加したことを捉えて記事にされたようです。同時に、長く行われているコアミックスの取組も紹介されています。


    個人的に、今年のエイプリルフールで一番面白かった記事なのですが、いつも楽しい虚構ニュースを発信している「虚構新聞」が、毎年エイプリルフールに限り本当のニュースを出すという企画です。

    そこになんと荒川弘先生が本当に降臨し、しかも「SNSで発信しない選択」を語るという、何段に渡って面白い記事でした。これは普通に読んでください。


    バロン吉元先生のご令嬢、エ☆ミリー吉元さんのマンガです。
    エミリーさんは、御大のご令嬢で、トーチ編集部の編集者で、漫画家にもなっちゃったという情報量が渋滞している方です。

    このマンガは、漫画家漫画ならぬ漫画家家族漫画なのですが、原稿保存という大変難しい問題に、ポップな漫画で挑んでらっしゃいます。連載先がほぼ日というのもいいですね。


    鳥嶋さんの新刊、その名も「ボツ」予約開始してますね。

    ドラゴンボールをどうやって作るか?は、業界の永遠の課題ですが、一端が見れそう。
    私の本とセットでどうぞw

    ボツ 『少年ジャンプ』伝説の編集長の“嫌われる”仕事術 https://t.co/ykPtdWH5rT

    — 菊池健 - MANGA総研 (@t_kikuchi) April 1, 2025

    面白そうです。


    Webtoon・ショート動画関連

    タイトル訳:CloverWorks が 7Fates: Chakho、The Star Seekers ウェブトゥーン向けのアニメ短編を制作

    海外ニュースか、ショート動画かと微妙なところですが、「SPY×FAMILY」などを制作する日本のアニメ制作会社CloverWorksが、HYBEのWebtoon作品を2本、短編アニメとして配信開始とのこと。この形で日本のエース級アニメ制作会社が関わるのは珍しいですね。


    「恋するワンピース」のショートアニメ、回が進んでますね。展開が想定外で面白いです。
    まずは海賊王になりたくないルフィとナミからとかw


    海外News

    海外の漫画ファン向けの取組。世界中の漫画ファンが推薦するマンガとのことですが、割と穏当なラインナップになっております。ユニーク部門をのぞき。


    タイトル訳:AniMoon PublishingがMangaMoon出版社を設立

    ドイツでアニメBDを販売する企業が、マンガ出版を開始するとのこと。ドイツでもマンガ出版の動きが出ているようです。


    根本的な話として、日本人にとってチリの情報が入るのはだいたいサッカーぐらいじゃないかなと思うのですが、貴重なレポートです。物理的にも南米西海岸の玄関口っぽいですものね。ちなみに牛肉料理が美味しいお国柄だとか。


    libroさんの北米エンタメニュースまとめです。
    このしかし「白雪姫」の件は、なんとも言えない気持ちになりますねぇ。


    タイトル訳:日本のマンガの未来をつくる「LINEマンガ」|LINE Digital Frontier キム・シンベ共同代表

    韓国目線で日本市場をどう見るかという意味で、興味深い記事でした。


    AI・画像生成関連

    この話題、記事が続きました。
    7億枚画像がつくられたとか、大変なことですね。


    https://www.animenewsnetwork.com/news/2025-03-29/korea-fair-trade-commission-uses-ai-tools-to-make-webtoon-for-public-outreach/.222886

    タイトル訳:韓国公正取引委員会、AIツールを活用して国民に啓発するウェブトゥーンを制作

    これは、日本では受け入れられなさそうな。どうなんでしょ。


    記事のみ紹介


    【📢マンガ業界Newsまとめ🆕】4/6-194
    ・2025年度期初、Sale/CP、新人賞、取組等目白押し🎉
    ・版元経営者個人投稿多数🖊️
    ・IMART2025春の国際商談会あと2か月🗓️
    ・ゴラクうぇぶ!/コミックグロウル🎊
    ・カクヨムネクストの成功📈
    ・とらのあな出張所25店目📚
    などhttps://t.co/RWgtrcKjOu

    — 菊池健 - MANGA総研 (@t_kikuchi) April 6, 2025

    今週も読了ありがとうございます。
    よろしければ、xのRP、いいねを何卒お願いします。


    告知関連

    【速報】
    これも学習マンガだ!展2025 開催決定🎉
    会期:4/25~7/6
    会場:トキワ荘通り昭和レトロ館 1F多目的室1

    人生の学びにつながるマンガを紹介する「これも学習マンガだ!」の企画展として、2020年以降に注目を集めた計11作品を展示します。https://t.co/MuTuPThNrg

    — マンガ×学びの拠点【マンガピット】【これも学習マンガだ!】 (@mng_edutainment) April 3, 2025

    MANGA総研は、マンガ・アニメIP市場調査を行いました。

    JEPA(日本電子出版協会)セミナーでのIP調査と筆者書籍の紹介

    筆者単著「漫画ビジネス」クロスメディアパブリッシングより発売中です!

    ―――
    毎週原則日曜(週初めの平日の前日)に更新しています。
    マガジンかx(ex-Twitter)のフォローお願いします。
    ご所属組織のSlackへのRSS登録大歓迎です。

    筆者やMANGA総研へお問い合わせ、お仕事・執筆のオファーなどは以下


    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ