
【魔王軍ノベルス6】魔王様、音楽革命隊は、異世界を征服できるの?第6話
魔王軍AIラノベ版です。
( ※この記事はフィクションです。)
トトさんの「一行から始まる物語プロンプト」
を利用させていただいてます。

第六話 魔王軍、音楽で包囲される
翌朝。
魔王城の作戦会議室には、いつになく大量の紙が積まれていた。
「……多すぎない?」
ミキが机の上を見て言った。
「多すぎます」
ミーノ参謀が即答した。
昨日のライブを終えたばかりだというのに、各地から届いた手紙が山のように積まれている。
内容は、ほとんど同じだった。
『こちらの街でもライブをしてほしい』
『魔王軍の音楽を聴きたい』
『今度はいつ来ますか?』
『うちの店でも演奏してくれませんか?』
そして、その中には妙なものも混ざっていた。

「これは……」
ノアが一枚の紙を持ち上げる。
『魔王軍音楽革命隊のみなさまへ』
そこまでは普通だった。
だが、その下に書かれていた文字を見て、ノアの眉が動いた。
「……『魔王軍を歓迎する音楽祭を開催します』?」
「歓迎されてますね」
「我々は征服しに行っているはずなんだが」
「征服の定義が変わってきてますね」
ミーノ参謀が淡々と言う。
ミキは笑った。
「いいじゃん!」
「何がだ」
「だって、向こうから呼んでくれるんだよ?」
「それが問題なのだ」
ノアは腕を組んだ。
「最初は我々が街へ行った。次は招待された。その次は、向こうが音楽祭まで開こうとしている」
「うん」
「このままでは……」
ノアは深刻な顔をした。
「魔王軍が、人気者になってしまう」
一瞬、部屋が静かになった。
「……それ、悪いこと?」
ミキが首を傾げる。
「魔王軍とは恐れられる存在である…」
「でも、怖がられるより、音を聴きたいって思ってもらうほうがいいじゃん」
「……」
ノアは答えなかった。
代わりに、一枚の紙を机へ置く。
「次の遠征先だ」
そこには大きな街の名前が書かれていた。
『アステリア』
ミーノ参謀が目を細める。
「王都に近い大都市ですね」
「そうだ。人口も多い。商業も盛んだ」
ノアは地図を広げた。

「そして、ここは魔王軍に対する反感が強い」
ミキの表情が少し変わった。
「……ライブ、できるの?」
「まだ分からん」
ノアは地図の一点を指した。
「だが、先ほど届いた手紙にはこう書かれている」
紙には短い一文だけがあった。
『魔王軍の音楽を、王都の人々にも聴かせてほしい』
「誰が書いたの?」
「差出人の名はない」
「怪しいなぁ」
「当然だ」
ノアは立ち上がった。
「だからこそ行く」
「え?」
「音楽革命隊、次の遠征先はアステリアだ」
ミキの顔が一気に明るくなる。
「よしっ!」
その瞬間、扉が勢いよく開いた。
「魔王様!」
兵士が駆け込んでくる。
「何事だ」
「城門前に……人が!」
「敵か?」
「いえ!」
兵士は息を整えながら答えた。
「楽器を持った人間たちです!」
「……楽器?」
ミキが立ち上がる。
魔王城の城門へ向かうと、そこには十数人の人々が集まっていた。
ギター。
笛。
太鼓。
古びた鍵盤楽器。
そして、一人の少女が小さな弦楽器を抱えて立っていた。
ミキが近づくと、少女は少し震えながら頭を下げた。

「私たち……アステリアから来ました」
「アステリア?」
「はい」
少女は楽器を抱きしめた。
「私たちも……貴方たちのような音楽をやりたいんです」
ミキは黙って少女を見る。
「でも、街では魔王軍の音楽なんて危険だって言われています」
「……」
「だから、お願いです」
少女が顔を上げた。
「私たちにも、あなたたちの音を教えてください」
ミキはゆっくり笑った。
「教えるんじゃないよ」
「え?」
「一緒に鳴らそう」
その言葉に、少女の目が大きく開いた。
後ろではノアが腕を組んでいた。
「……また人数が増えたな」
ミーノ参謀が小さく笑う。
「魔王様」
「なんだ」
「征服が進んでおります」
「……そうだな」
ノアは遠くを見た。
剣も振っていない。
城も落としていない。
それなのに、魔王軍の周りには少しずつ人が集まり始めている。
そして誰かが、楽器を持ってやって来る。
それは、これまでの魔王軍にはなかった光景だった。
ミキがベースケースを開く。
「じゃあ、アステリアの音を出そう!いっしょに!」
少女たちが楽器を構える。
最初の音が鳴った。
小さな音だった。
けれど、その音は魔王城の石壁を抜け、城門の外へ響いていった。
そして誰かが、その音を聴いて足を止めた。
また一人。
さらに一人。
魔王軍の周囲に、人が集まり始める。

ノアはその光景を見ながら、ぼそりと言った。
「……これでは、包囲されているのは我々のほうではないか」
ミキが笑った。
「いいじゃん。音楽で包囲するより、音楽で包囲されるほうが!」
魔王は、ほんの少しだけ口元を緩めた。
――異世界征服は、どうやら予定より騒がしい。
――第六話・完

《続きを読みますか?》
「あとがき」
今回の挿入曲『音よ拡がれ!』は、アステリアの音楽難民の少女たちが音楽革命隊と一緒に演奏し歌っているという設定の曲になります。
自らの声・楽器の音が拡がっていく歓びが表現できているでしょうか。
挿入曲『音よ拡がれ!』の「歌詞」です
作詞/作曲:アステリア民楽隊 / 魔王軍音楽革命隊 (ChatGPT/Suno)
補作詞:mino
誰かが言った やめとけと
魔王の歌は 危険だと
だけど風に乗って 聞こえてきた音は
みんなを笑顔に 変えるという
古びたギター 抱きしめて
震える足で ドアを開けた
同じ気持ちの 誰かがいた
楽器を背負って 待っていた
上手くなくても いいのかな
間違えたって いいのかな
その答えを 探しながら
大きな門まで 歩いてきた
鳴らそう! 小さくても
届けよう! この想いを
一人じゃ消える この音も
重なれば 歌になる
鳴らそう! 怖がらないで
響かせよう! 空の向こうへ
誰かの許し 待つよりも
今ここで 音を出そう!
黒い城の門 赤くなびく旗
目の前に立つ 魔王のチカラ
逃げ出したくて 俯いたとき
あなたが笑って 近づいてきた
「教えるんじゃない、一緒に鳴らそう」
その一言で こころが開く
私がずっと 焦がれていたのは
人に習う音 じゃなかった
震える指で 弦を弾(はじ)く
隣でギターが 応えてくれた
ドラムが鳴って 笛が歌う
そして ベースが 背中を押した
鳴らそう! 僕らの音を
届けよう! 街の向こうへ
名前も知らない仲間たちと
同じ空で 歌いたい
鳴らそう! もう 止まらない
響かせよう! この世界へ
小さな勇気が集まれば
新しい歌が 生まれる!
ああ みんな、
ただ一度でいい
この音を 聴いてほしいんだ
だけど今は、
あなたの音が 聴きたいんだ
鳴らそう! 小さな音を
届けよう! この想いを
一人じゃ消えちゃう この音も
重なれば 歌になる
鳴らそう! 世界の果てへ
響かせよう! 明日の街へ
決め事なんて 知らないけれど
この音なら 信じられる!
あの日 部屋の隅で鳴らした
小さな小さな 私の音
今はこんなに 大きくなった
ねえ、聴こえる?
これが――
私たちの音。
今回の使用プロンプトを配布している、トトさんの記事です。⬇️
トトさんの楽しいプロンプト集です。⬇️
【新版:魔王軍音楽革命隊シリーズ】
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