
来年の創作大賞は、もう始まっている。【週報】
来年の創作大賞は、もう始まっている。
今年の結果が発表されたばかりなのに、私はもう、そんなことを考えています。
悔しさを、次の締め切りまで眠らせたくなかったのかもしれません。
今週は、雨の日が続きました。
朝晩だけでなく、日中も肌寒くなり、秋の入口をゆっくり歩く間もなく、季節が一気に進んだようです。
職場でも、体調不良によるお休みが相次いでいます。
私も、いつも以上に気をつけながら過ごしています。
皆さまも、どうぞご自愛ください。
そんな今週は、本のこと、家族のこと、書くことを、いつもよりたくさん考えた一週間でした。
9月12日には、夫が誕生日を迎えました。
悔しさも、うれしさも、ひとつずつ今週の棚へ並べていきます。
季節の変わり目に
少し前まで夏のなかにいたはずなのに、雨とともに、急に秋がやってきました。
職場でお休みの知らせを聞くたびに、自分も気をつけなくてはと思います。
元気なときには、つい、いつもどおりに動けることを当たり前だと思ってしまう。
けれど、体調を崩しやすい時期だからこそ、少し早く休むことも、自分を守るための大切な予定なのでしょう。
「読書の秋」だから、たくさん読まなくては。
そんなふうには思いません。
一日に一ページだけ開く日があってもいい。
ずっと前に読んだ本を思い出すだけでもいい。
疲れているなら、本を閉じて眠る日があってもいい。
本との距離は、その日の心や身体、暮らしによって変わるものだから。
まずは無理をせず、今の自分にちょうどいい距離から、本をひらいていきたいです。
今週の本|ずっと前に読み終えたのに
今週、あらためて言葉にしたのは、読み終えたばかりの本ではありません。
ずっと前に読み終えたのに、まだ自分のなかでは読み終わっていないような一冊でした。
伊坂幸太郎さんの『アヒルと鴨のコインロッカー』です。
アルロンさんの企画に参加し、私が名著だと思う理由と、アルロンさんにおすすめしたい理由を綴りました。
私はもう、この物語を「何も知らない状態」では読めません。
だからこそ、これから初めて出会える人を、少しうらやましく思います。
新しい本を次々と読むことだけが、読書ではない。
昔読んだ一冊を思い出し、誰かに手渡すための言葉を探すことも、もう一度その本をひらくことなのだと思います。
夫の誕生日と、小さな手
9月12日は、夫の誕生日でした。
娘にもデコレーションを手伝ってもらい、チョコクリームケーキを作りました。
私ひとりで作るケーキではなく、娘の小さな手も加わった、家族のケーキです。
今週は、図書館の本の視点から「手」を描いた掌編小説も書きました。
本が、ページをめくった手を覚えているのなら。
家族もまた、一緒に何かを作った手のぬくもりを、どこかで覚えているのかもしれません。
夫は、ケーキの味を。
娘は、デコレーションをした時間を。
私は、並んだふたりの姿を。
同じ出来事でも、それぞれ違う形で覚えていくのでしょう。
またひとつ、家族の記憶が増えました。
今週投稿した記事
今週も、家族のこと、子育てのこと、本のこと、創作のことを綴りました。
家族のバランスをとっている。
夫と娘のあいだで、いつも通訳をしているような私。
家族は、いつもきれいな三角形でいなくてもいいのかもしれない、と考えました。
本は、手を覚えている。|#ミニカキングダム【掌編小説】
図書館の本が、何世代にもわたって自分を開いた手を覚えている物語です。
今回も、懲りずに創作で挑戦しました。
アルロンさんの本棚へ、名著を一冊。|伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』
できるだけ何も知らないまま読んでほしい。
私がもうできない読み方ごと、アルロンさんへ差し出した一冊です。
迷子になった記憶は、親にしかない。
娘が一歳九か月のとき、アンパンマンミュージアムで姿を見失った日のこと。
娘には残っていない、親ふたりの苦い記憶です。
迷ったら両方。4歳は、迷わず両方
「どっちがいい?」
そう尋ねた私に、娘は自信満々に「両方!」と答えました。
大人になって置いてきた自由を、娘から少し借りたくなりました。
【司書メモ】「何か面白い本ありますか?」に、司書はどう答える?
「面白い」の形は、人によって違う。
司書が一冊をおすすめする前に、どんな対話をしているのかを書きました。
消えたのは、声だけかもしれない。|ようさんの『みどり』をもう一度読む
朗読させていただいた超掌編小説『みどり』を、作者による解説や、しーなさんの解釈を読んだあとに、もう一度考えました。
死を暗示する結末にも読める。
それでも私は、あの声に希望を聴いていたいのです。
月を見上げる九月
今月は、個人企画「#みんなのことば帖4」を開催しています。
今回のお題は、
月を見上げたら、どんなことばが浮かびますか?
締め切りは、9月30日です。
同じ月を見上げても、浮かぶことばはきっと違う。
秋の夜、ふと生まれたことばを置きにきていただけたら嬉しいです。
そして、タイトルに置いた「来年の創作大賞は、もう始まっている」という言葉について。
創作大賞の結果を見て、反省したこと。
それでも、来年は「狙って書きたい」と思ったこと。
ここからは、そんな少し格好の悪い本音を、メンバーの皆さまへお話しします。
ここからは、メンバーシップ限定です。
表ではあまり書かないけれど、応援してくださっている方には話しておきたいことを、今週も置いておきます。
無料部分のみ読んでくださった方のスキも、とても嬉しいです💖
いつも、本当にありがとうございます。