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叀川柳぀れづれ 雷をたねお腹がけやっずさせ 柄井川柳の誹颚柳倚留初篇より①  ぀いでに今たでの「誹颚柳倚留」蚘事目録

     柄井川柳が遞んだ江戞時代の川柳。五䞃五で぀くる昔の川柳を「叀川柳こせんりゅう」ずいう。「誹颚柳倚留」に茉っおいる川柳を以前玹介しおきたが、おもしろい䜜品はただただあるので、残っおいる䜜品玹介をしおいきたい。

     埌半には、今たでに玹介した䜜品を䞊べおいる。

     今回は、最初にわかりやすい挢字衚蚘にしたもの。次に誹颚柳倚留掲茉番号ず原本の挢字衚蚘にしおいる。前句も぀けおいる。
     

    雷かみなりをたねお腹がけや぀ずやっずさせ


    1 かみなりをたねお腹がけや぀ずやっずさせ  こはいこわい事かなこはい事かな

     以前に䞀床玹介しおいるが、解説をしおいなかったので、簡単な玹介を。
     昔は、地震・雷・火事・芪父ず、恐い物の代名詞だった。地震はどうしようもない。地震倧囜日本では特に恐い。火事も、家が密集した江戞の町では、䞀床火が出るず呚りぞ広がっお恐ろしい。芪父も昔は嚁厳をもっおいお、家族にずっおは恐ろしかった。この句の雷も、避雷針もない時代だから避ける方法がなく、雷が鳎るず隠れおじっずするしかない。
     服を着ずに裞で走り回っおいる子どもに「ゎロゎロ」ず雷のたねをしお、「腹巻きをしないず雷様におぞそを取られるよ」ず蚀っお、やっず腹巻きをさせた。ずいう句。雷様がぞそを取るから腹を冷やすなず昔は子どもに蚀っおいた。

     叀川柳は、前句たえくずいう䞃䞃の問題があり、その答えを五䞃五で答える。いい䜜品には賞金を出すずいう遊びだった。䜜者は名もなき䞀般人。この句の前句は「恐いものこはいこずかな」。恐いもの䜕だ。おおっ、雷だ。

    雷かみなりをたねお腹がけや぀ずやっずさせ恐いこずかな恐いこずかな
    ず、五䞃五䞃䞃になる。昔からの和歌の流れが残っおいる。
     川柳には、日垞の䞀コマを五䞃五に切り取る、日垞生掻を詠んだ句も倚い。

     

    子ができお川の字なりに寝る倫婊

    47 子が出来お川の字圢なりに寝る倫婊  はなれこそすれはなれこそすれ

     「川」の字は、䞉人が䞊んでいる圢をしおいる。なんお説明も必芁になっおきた。「川の字」ずいえば䞉人が䞊んで寝るこずだずわかるのは、どの幎代たでだろう。倫婊が二人䞊んで寝おいたのに、子どもができたら、真ん䞭に子どもを寝かせるから、倫婊は「離れるはなれこそすれ」こずになる。狭い家に䜏んでいる庶民の日垞。
     

    囜の母生たれた文ふみを抱き歩き

    120 囜の母生たれた文ふみを抱きあるき  いきみこそすれいきみこそすれ

     故郷を離れお結婚した嚘に子どもが産たれた。すぐに蚪ねおいけるような亀通事情ではない江戞時代。飛脚が出産の知らせの手玙文ふみを届けた。生たれた子どもを抱くように、その手玙を抱き歩きながら喜びをあらわす母芪。子を思う芪の気持ちは、い぀の時代も同じ。
     前句の「いきむいきみこそすれ」は、出産時に力を入れる「いきむ」こずだろうか。

     

    本降りになっお出お行く雚宿りあたやどり

    597 本ぶりに成おなっお出お行いく雚やどり  前句䞍明

     日垞生掻の䞀コマ。雚が降っおきたので雚宿りしおいたけれど、い぀たで埅っおも雚がやたない。「ええい、もう行こう」ず出る時は本降りになっおいた。よくある日垞生掻を切り取っお衚珟する。江戞の昔も今も同じ人間。
     

     文章があんたり長くならないように、A4の1ペヌゞにおさたるようにnoteには曞いおいるので、今回は、ここたで。
     
     

    芋出し画像はぱくたそからお借りしたした。



     今たで叀川柳の玹介蚘事を曞いおきたが、私の江戞時代のマガゞンに入れおいるので、調べにくい。どの句がどこにあるか、誹颚柳倚留の蚘事だけをここでたずめおおく。
     最初の数字は初篇1から十篇10たでの番号。

    誹颚柳倚留たずめ

    1①

    かみなりをたねお腹がけや぀ずさせ子が出来お川の字なりに寝る倫婊歊蔵坊ずかく支床に手間がずれ圹人の子はにぎにぎをよく芚えこれ小刀た぀た䞀晩居おくれろ枅盛の医者ははだかで脈をずり病みぬいたやうに芚える四十䞉道問ぞば䞀床にうごく田怍笠

    1②
    倩人もはだかにされお地もの也恥ずかしさ知぀お女の苊のはじめ男じゃずいはれた疵が雪を知り関ずりの乳のあたりに人だかり車匕女を芋るずいきみ出し飛鳥山毛虫に成お芋かぎられ若埌家にずいきの泪こがさせる寝お居おも団扇のうごく芪心子を抱けば男にものが蚀ひ安し長噺ずんがのずたる鑓の先旅戻り子をさし䞊げお隣たで母おやはも぀たいないがだたしよいはやり颚十䞃屋からひきはじめたおずこを芋出しお恥を倧きくし

    1埒然①
    雷をたねお腹がけやっずさせ子ができお川の字なりに寝る倫婊囜の母生たれた文を抱き歩き本降りになっお出お行く雚宿り

    1埒然②
    ないや぀のくせにそなぞえをでっかくし隣から戞をたたかれる新䞖垯食い朰すや぀に限っお歯をみがきたたごずの䞖垯くづしが甘ぞお来勘圓も初手は手代に送られる

    1埒然③
    圹人の子はにぎにぎをよく芚えこれ小刀たった䞀晩いおくれろ赀ずんが空を流るる竜田川神代にもだたす工面は酒がいり

    1埒然④
    江ノ島を芋お来た嚘自慢をし埡䞀門芋ぬいたやうな銭䜿ひ劙薬をあければ䞭は小刀なり歌かるたにも矎しひ意地があり

    1埒然⑀
    その手代その䞋女昌はもの蚀はず倜蕎麊切ふるぞた声の人だかり病䞊がり母を䜿ふがくせになり䞀人者 内ぞ垰るずうなり出し

    2①

    母の名は芪仁のうでに しなびお居わがものでたばこは人にしいられるあいさ぀に女はむだな笑ひあり改元の日は片蚀を店ぞふれたよい子の芪はしやがれお瀌を蚀ひほうばいがおいしゆ芋るずお寄りたがり本ぶくのびくには結぀おみたく成草の庵朝寝おこせばさるぐ぀わ圹人のほね぀ぜいのは猪牙に乗せ突出しの ひ぀じほど喰う恥ずかしさ

    2②
    添乳しお䜕かおいしゅにかぶり振もろ癜髪たではあぶなき女房也はげあたた胜い分別をさすり出し去り状の跡ぞ玺屋が出かしお来懞り人寝蚀にいふが本の事手習子かぞるず鍋をのぞいお芋ぐち噺おくっお出おも小半時あたりからやかたしくいふ幎に成おふくろはただこっくりを願っお居手の筋を芋るず䞀ず筋けちを぀け尺八にむねのおどろくあら䞖垯

    埒然①
    この郚屋に䞀人寝たすず気をもたせ婿のクセ効が先ぞ芋぀け出したた䞀床手玙を開く枕あお蟻䞀぀嚘盛りを裞にし女房はたず荷が着くず開けたがり

    埒然②
    掛人小さな声で子を叱りお功をよく芋お垰る柊さし兄は蚳知らずに祝ふ小豆飯五右衛門は生煮ぞの時䞀銖詠み着食っお乳母は裞を远い回し

    埒然③
    乳母が手ぞわたるず矜子も二぀䞉぀座頭の坊しごく倧事に芋を食い焌銙を先ぞしたので埌家ず知れ女房になぶられお出る地玙売り吞い付けお煙をいただく野がけ道

    埒然④
    地獄でも目明しをする銖二぀隅田川所の人はかもめなり二十五ず四十二で蟌む枡し舟催促も質屋はゆるりゆるりずしかるたの絵我が敷島の道ならで

    埒然⑀
    穎蔵ぞ気匷い嫁は䞀人降り姑の嫁には氷孫に溶けそば切りの明かりをかする倜はたぐり手の筋を芋るず䞀筋けちを぀けほずずぎす「聞かぬ」ず蚀ぞば恥のやう

    3①

    仲条はむごったらしい蔵をたおふきがらをじうずいわせるちんこ切にぞきらぬ嚘を䌯母ぞずたりがけけいせいは䞀はぢかくずはやり出し料理人たわらぬ舌でほめらるる囜者に聞けば四五人居士に成知れぬ字を砥ぞ曞お聞くちんこ切すっぜんの銖を関守芋お通し

    3②
    麊ばたけざわざわざわず二人逃仲人も倜ふけお呌べば虫をやみ屁をひっおおかしくも無い䞀人者うたた寝も䞊ひんなのは本を持ち䞉床迄産婊ぞ聞いおじれさせる䞉声めのたのみたしょふはぞうり取おいしゅからものを蚀ひ出す朝がぞり瀌もせぬくせに藪医のなんのかのけだもの屋藪いしゃ皋は口をきき麊めしできたぞ盎しお嫁を取

    3③
    朝湯には䞀人か二人通りものわんずはし持っお来やれず壁をぶち文枕たわけな倢を芋る぀もり倜倜䞭二䞉床くるふあら䞖垯女房ぞ乳だ乳だず远っ぀ける母おやもずもにや぀れる物思ひ添ずげおのぞけばこわい枅氎寺傘を半分かしお廻りみち

    3④
    ふけいきずいひいひげいしゃ宿の月その気味ずいふが垫匠のにげ所寝所をぞし折お眮く䞀人者物もふに手間をずらせる真っぱだかにげしなに芚お居ろはたけたや぀尺八はいしやうの胜いがいっち䞋手男の子はだかにするずずかたらず入りもせぬ物の盎をきく雚やどり長屋䞭けんしが枈むず井戞をかぞこん瀌のあしたむすこは芋䞖でおれたた䞀床十䞃八ではいならい

    埒然①
    ものさしで雪を぀っ぀く日蚘づけ女房の留守もなかなかお぀なもの貞本屋䜕を芋せたかどうづかれ女房を持っお朝寝に傷が぀き

    埒然②
    衣川さすが坊䞻の死にどころ傟城の枕䞀぀は恥のうち四癟づ぀折々母はたばかられたぬき汁化かされたのが䞀の客

    埒然③
    女房を恐がるや぀は金が出来垫匠様芪類曞きの䌯父になり湯浄瑠璃着物を着るずけちな声眉毛ぞも女六郚は手を入れず

    埒然④
    来た月を入れおは぀は぀ぐらいなり食いかけお䞋女は返事をしおもらい居続けに初めお芋出す癜あばたころび合おふくろさたのやうに芋ぞ

    埒然⑀
    勘圓を蚱しお口が二぀増え女湯の方ぞはらせる血の薬雚蛙すぐに其角がわきを぀け劖怪の䞭でもぬゑは现工過ぎ

    4①

    女湯ぞおきたおきたずだいお来る麊ばたけ小䞀畳ほどおったおし海あん寺真赀なうその぀き所あいそうも男ぞすれば疵になり芋せもせず無筆は文をもおあたし歊士のけんくわに埌家が二人出来匥陀しゃかの違ひ䞍瞁の元ずなりあの女房すんでにおれがも぀ずころ埡袋のやうだずかげでけちを぀けなりひらのかさをかかぬもふしぎ也ほれたずは女のやぶれかぶれなり

    4②
    金時が行きそうな所らしやう門䞍心䞭五十䞉次ぱっずしれ女の詩歌よりどふかにくらしいわがすかぬ男のふみは母に芋せ仲人の倫婊わらいが䞊手なりこし元のけしやうにきびに手間が取れかかさたがしかるず嚘初おはいひ去り状を取る内幎が䞉぀ふけ四日目は乞食で通る日本ばしおやぶんは氎浅黄迄着た男座頭の坊やっぱりぬいた方ぞにげくどかれお嚘は猫にものをいひ

    埒然①
    十二月人を叱るに日を数え聞き分けもなくたた来おは蚊を入れる銙の物ぞし折っお食ふ䞀人者倜蕎麊売りい぀の間にやら子をでかし

    埒然②
    かの埌家が来たず楜屋の窓で蚀ふ唐蟛子蟛いず蚀ふにそれ芋たか米の飯たで食わせたず泣いおいるけどられた䞋女は嫌みを聞き飜きる

    埒然③
    他人には響かぬ乳の恥ずかしさ女房は途䞭で䌚っおさぞぬもの間男に䞀蚀もない䞖話になりあくる晩女房を叱る旅疲れ

    埒然④
    うるさくおどふもならぬず雛を出し本くじはたた怜校にしょしめられ料理人気のぞるほどにくずを出し女房は客ぞ添乳の申し蚳

    埒然⑀
    玫は石の䞊にもいた女裃の音ばかり聞く綿垜子姑の気に入る嫁は䞖が早し間男が抱くず泣き止む気の毒さ

    5①

    旅あんたはちにさゝれるような針うらやんでぢゞいを起すしうずばゞ船頭も跡のばゝあは矩理で抱きはぞぬのを十六䞃はくろうがりおしいかなひそうの嚘むごん也あいそうに聞く䞉みせんのやかたしさ

    5②
    高砂は今も぀いでに行くずころぞう兵は又来たしたず埌䞉幎信長ぞお囜ものだず申䞊げ雚舎り煙管を出しお叱られる着かぞずに芝居垰りの倜をふかし

    5③
    留守ねらうや぀はあい぀ずあい぀なり近所には居るなず母は匐䞡かし千䞡は壱分かけおも気にかゝりうたゝねの顔ぞ䞀冊やねにふき朝垰り旊那がたけおしづか也あたでらに行぀お我身にしお垰り手玙には狞台には鯉をのせかし本屋是はおよしず䞋ぞ入れ埡぀ゞきが有るかず聞いおわるくいひ

    埒然①
    「気ばかりさ」などず埡隠居酌ぞさし銭のないや぀は窓から銖を出し間男のふんどしをずく旅の留守䞀人者客にしばらく留守をさせ

    埒然②
    病人のみんな芋おおく医者のくせ裃で浄瑠璃よほどひどく酔いぬき足で垰る亭䞻は邪掚なり旅垰り倧きな腹のたたで去り

    埒然③
    四五䞡のおこわを息子倕べ食い雛祭り旊那どこぞぞ行きなさい股ぐらをぱっかり開けおこれが勝ち効の先ぞ片付く気の毒さ

    埒然④
    おさぞればススキ離せばキリギリス気がぞるず小遣垳をやめにする䞉囲の雚は「豊か」の折句なり「倧根皮有」は村でのよい手なり

    埒然⑀
    あいがれの仲人実はたわし者「いくらいりたす」ず質屋はズラリ抜き転ぶからそれで流行るず芞子蚀ひどっからか出しお女房は垯を買い

    6①

    こんじきの男蜆に喰ひあきるなんになりたすず倧工は切぀おやりずむらいのあたたにしおは光り過ぶどう棚な぀たず旊那倧さわぎ麊秋に曞出しを遣るかるい沢小刀ではいやだずにげる぀くし売効の無げいは姉のふらちゆぞ金時は鬌が出ないずねかしもの女にはい぀そ目のある座頭の坊ぞんな日に斗髪ゆひやすむなりおどり子の母くどくのを聞お居る

    6②
    ほれたや぀芋ぐるしい皋぀かわれる子が䞀人出来おそれなりけりになりぬきん出おずなりのじゑきしよ぀お来るうらないにさいなんず出る通りものすゞみ台ぎしりぎしりず人がふゑ浪人は長いものから喰はじめ倫婊づれ女房に先きぞ出やずいううたゝ寝の曞物は颚がく぀お居る出合茶屋あやうい銖が二぀来る雚乞も女はたんず口をきゝ

    6③
    颚呂しきをずくずかけ出す真桑瓜蛙ずぶ池はふかみの折句なりしかられお枕ぞ戻るやみあがり田舎䞍矩ずう䞞籠が二぀出来酔たあす女房のたねるはづかしさ道ならぬ恋に明店匐けん出来為になる間男だからしたずいひ屁をひ぀お嫁は雪隠出にくがり

    6埒然①
    子を抱いお総身のすくむ盞撲取り和尚様苊しいわけは二䞖垯ずびじらみ女房にゆすりぬかれたり女房の聞くやうに読むにせ手玙

    6埒然②
    圢芋分け以埌は音信䞍通なり嫁の留守孫も味方におびきこみ小蚀かず思ぞば女勢揃ぞあくる日は倜蚎ず知らず煀を取り

    6埒然③
    乳母が尻たたいお埡甚憂き目をみ金が続かぬず若埌家地をかせぎ心䞭があるで匷くも叱られず埌の月䞀人䞀人にごみを出し

    6埒然④
    䜕が恥ずかしいものだずころばかし母のない芞子五月たで隠し女房はおふくろよりも邪魔なものはなれ銬よくよく腹の立぀気色

    6埒然⑀
    日本勢人参蔵で぀かみやい読めぬ字を「䜕」ずいふ字に読んでおく締めおいるのが入り婿ぞ恥づかしい「じっずしおいな」ず額の蚊を殺し

    7①

    からか぀たうぞで䞉぀組かしおやり藪いしやぞ断いふお埡やくゑんごふく店倫婊げんくわで行ずころはねの有いひわけ皋はあひるずぶぶん廻しあんたり人の持たぬもの朝垰りそりやはじたるず䞡どなりその方でも぀ずなさいず土匓いひ圓分はひるもたんすのくわんが鳎り

    7②
    立聞に持぀た十胜の火がおこり江戞衆は数がいけぬずかるい沢ど぀さりずざるぞぶち蟌む浅ぎ裏ねかす子をあやしおおいしゆしかられる朝寝する人をおこすは昌ずいふ酢のわけを聞いお酒屋の内矩起き二日酔のんだ所をかんがえる品川の客にんべんのあるずなし

    7③
    おんだされたしたずおいしゆだいお来る小間物屋男に櫛をうりたがり村䞭の嫁入ぞかす無事な銬わるものに成りはじたりはあざを付け狌はさい垃斗を喰ひのこしこね取りはさきをぬらしおさあずいふおやずいふ二字ず無筆の芪はいひりやうり人すずんすずんずおしげなし本堂に䜙぀たが埌家じたん也

    7埒然①
    居酒屋のけんか隙りの方ぞおちあればかり男かず母じゃけんなりほずずぎす二十六字は案じさせ新枕ほどなくごおんごんずいふ

    7埒然②
    もおぬや぀いっそ地口を蚀ひたがり店䞭で知らぬは亭䞻䞀人なり「どふだな」ず隣ぞ芋舞ふ倧晊日数ぞ日は芪のず子のは倧違い

    7埒然③
    くどくや぀吞い぀けながらにじり寄りいっそ蚊のくふもこらぞる匟き語りどこぞ行くもんだず家を぀いず出る嫁の瀌おふくろばかりしゃべりぬき

    7埒然④
    吉原はもみぢ螏み分け行く所うちわでは思ふようにはたたかれず「ぬきみでも぀たりたせぬ」ず䞀人者ぬれ事をたこずにしたで嶋ぞ行き

    7埒然⑀
    晎倩に持もっお通るは借りた傘䞀里塚西瓜の皮ですべるずこあかね裏着るうち䞋女も埋儀なり繁盛な店は裟野の呉服店

    8①

    おやは子の為にかくしお溜めるなり僧はさし歊士は無腰のおもしろさかし本屋無筆な人に぀き合ずちやんころが無いずみゝずを掘お居るかし本屋無筆にかすも持お居る壱人もの店ちんほどは内に居ず銀ぎせるおずした噺䞉床きゝう぀かりずのぞかれもせぬごふく店川どめに手にはを盎す旅日蚘

    8②
    そば切でさぞもおんやは汁ずくな毎幎の事䞇歳をおかしがりおんでんに宿所をかたる雚舎り出されたを出お来たにする里の母旅の留守内ぞもごたのはいが぀き川を越す女壱寞づ぀たくりぬれる倖よい智恵の出ぬ雚舎り

    8③
    通りぬけ無甚で通りぬけが知れ二人しお出すずはけちな出合茶屋又䌯母ずいふかずしかる埌の劻兄匟の䞭ぞ寝るから䞭玍蚀前九幎ひ぀ぱり合お䞀銖よみ足斗掗っお仕廻う関盞撲絵が無いず男女の知れぬ癟人銖小べんをすわ぀おしろずぜげんいひ

    8埒然①
    雛の箱ただ文も芋ず開けたがり我が奜いた男の前を駆け抜ける芋぀かっお怎の実ほどにしお逃げる埗心の嚘うふふんず笑ふなり

    8埒然②
    いやならばいやずいやれはいやみなりどふいふ気だかず赀子に雛を芋せ床をする噂で匟子がみんな匕け甲冑を垯したずこぞ暑気芋舞

    8埒然③
    笑われるたびに田舎の垢がぬけ竹の子は䞀本抜いおたず逃げる「ものもふ」のたびに凧から駆け぀ける桜ほどだらだらされぬ玅葉狩り

    8埒然④
    曞き眮きはめっかりやすいずこぞ眮き江戞の真ん䞭で別れる情けなさ戞塚から五文で来たず埡甚蚀ひ吉原ぞ玅葉をこがす぀むじ颚

    8埒然⑀
    わたしをばばかした気さず内儀蚀ひ愛想のよいのを惚れられたず思ひ朝垰り䞀人しゃべっお静かなり朝垰り回らぬ舌で蚀ひ負ける

    9①

    あの金をどふするのだず息子いふみんみんがなくぞずむす子おこされる束茞の出そうな名也男山筆ためは名迄せいしやうなごんなり手の墚を掗ふをしかる枡し守人は人なぜ垰らぬずおやぢいひ金魚うり是か是かずお぀かけるおくさたのよぶおどり子はおどる也

    9②
    日ぐれからかこわれぞ来るよ入道癟人の䞭ぞ䞀声ほずずぎす歌がるた芋物をするはづかしさ茶ののめる庵はみやこの蟰巳也

    9③
    ふり袖の倩呜を知る吉田䞁匟のけしようはあねのわるさなり思ふむねあ぀お時政ちゝくらせ人圢を鑓のかわりに胜぀かい色色にからだのかわるばくちうちぬゑ皋にさわぐをきけば毛虫なりはだかの子おもしろが぀おにげる也戞を明けおおやおやおやず雪の朝

    9埒然①
    女客亭䞻愛想に二人抱きあくせくず塗っおも埌家は拭いお出る十䞉日ふだんの顔は䞍粟者幞村は生きる気でない王所

    9埒然②
    攟れ銬倧手を広げおは逃げる江の島は名残を惜しむ旅でなし倜出すずこなたのせいず嫁ぞ蚀ひ朚の䞋にむき捚おおある瓜の皮

    9埒然③
    あい぀らは長生きをしお食べたする垳面に鯛鯛鎚ずいそがしさ来は来たが話し盞手のない埐犏こけおどしにも詩は少し぀くりたし

    9埒然④
    芪のすね今を盛りずかぢるなりた぀すぐに癜状をする五月目䞍快だず嫁を䌚はせぬにくいこず釣り竿をした぀お呚の代を始め

    9埒然⑀
    勘圓をずふずふ母はしそこないうたそうに䜕やら煮ぞる雚やどり「すべお女ずいふもの」ずそこらを芋屋圢船姿を倉ぞお䞀かせぎ

    10①

    死ぬず倀がするず画曞をむごい評逅の有る内はなたける壱人者さり状を曞くず入聟おん出されはたちにもたらないたねを埌家やどし戞぀かだず思぀た晩にず぀かたりあたでらは男の意地を぀ぶす所き぀いやがどろがうらしく匕ぱられ矎しひ神子打わらのやうに成

    10②
    旅のるす䜕をしよふずたゝな事政宗ではなはだもめるかたみわけ町人でしち屋を出るはひどい事人間の顔でからだはこた぀也芪の気になれずは無理なしかりやう成皋ずい぀お又芋る遠めがね歌がるた子の刻迄がかぎり也癟人のか぀えぬやうによみはじめ

    10③
    鎌倉に鰹もくわず䞉ずせ居る二床目には嚘で通るわたし舟歀花を折るなだろうず石碑芋る初か぀ほ片身ずなりぞなすり付人来るずきんば぀いずわきぞのき内矩同士けんくわねの有る事ず芋ぞ本性に成るず蟻番いけんする高いよず初おにおどかす初鰹ど぀こいずおどり子たたをお぀ぷさぎ

    10埒然①
    䞀歩でもあるうち息子ずかたらず぀かたった時分は嚘空財垃藪医そのくせにうるさく倚蚀なり焌き魚団扇を読んで叱られる

    10埒然②
    飲たぬや぀䞀日拝む花の山しよせんなく桜ぞ登り降りられず枝豆で぀っぱっおくる重のふた蚀ひ蚳を聞かぬは闇ず月倜なり

    10埒然③

    歌がるた奜いた男を入れたがり「い぀もお若い」ずは埌家ぞあおこすり宿近く草履をはいた人に䌚いたいく぀の䞭を流るる富士の雪

    10埒然④
    歌がるた仲間ぞ息子たぎれこみ倧道ぞ二汁五菜を吐いおゐるふき味噌を子になめさせお叱られる倒れ者おずずい剃った医者にかけ

    10埒然⑀
    矎しひ顔をくづしお子をあいしおそろしきものの食いたき雪の空番頭は柱で肩をもんでゐる玍っおから竹光をさしはじめ

    各巻混合

    九郎介ぞ代句だらけの絵銬をあげ母芪は居続けたでも「かさ」ずかけ傟城は䞀恥かくず流行りだし

    江戞町ぞ戻れば初手の顔はなし二䞉分が買うずうるさいほどはなしこれ小刀たった䞀晩いおくれろ倧門をそっずのぞいお嚑婆を芋る

    宵立の客は䜕やら聞きかじり十八の暮れに倧事の客が切れ新造も芋よう芋たねにたげにやり

    町人はがうがうずしお幎を取り倜そば切り ふるえた声の人だかり倜そば切きり立ち聞きをしお䞉声よびはやり颚十䞃屋からひきはじめ

    あんたずりいびきをきくず手ぬきをししきみうり䞀本出しおふりを぀け暜ひろい さしもの乳母を蚀いたかし

    良い嚘 幎貢すたしお旅ぞ立ち四郎兵衛をおそろしがるがおそろしいしかられた犿たんすぞ寄りかかり

    深川の文には二文添えおやり煮売り屋で飲たせお垰す文䜿いたいこ持ち がっかりずしお嫁に䌚い

    取り次ぎに出る顔のないすす払いすす掃きの顔を掗えば知った人たな板をたばこの時にけずらせるわがものでたばこは人にしいられる母の手をにぎっおこた぀したわれる嫁の顔めがねの倖でじろりず芋

    四五人の芪ずは芋えぬ舞の袖芳町で幎増のぶんは二圹し䞞山でかかずの無いもたれに産み花守の生たれかわりか奥家老初雪に雀眠ずは恥知らず婚瀌を笑っお延ばす䜿者を立お仲人ぞ四五日のばす䜎い声

    かみなりをたねお腹がけやっずさせ「そこかいお」ずはいやらしい倫婊仲「しばらく」の声なかりせば非業の死桟敷から出るず男を先ぞたお別圓は銬や狐で茶をわかし小䟍くもず䞋氎で日をくらし劖怪の䞭でもぬゑは现工過ぎわが䜜の立ち聞きをする門巊衛門

    店賃たなちんで蚀ひいこめられる論語ろんご読み人圢ず同じ瞞した着る傀儡垫かいらいし八柄鉊やからがねただ芋お通るものでなし

    埡兞薬ごおんやく陳皮ちんぎも安く芋ぞえぬなり銖くびくくり富ずみの札ふだなど持っおいる暜たるひろい匂ひにおいをかいでこれが酢すさ

    米぀きの明るみぞ出る䞀぀かみ舌平目したびらめ埡乳母おうばはふおお食わぬなりめづらしいうちはきふりきゅうりも皿さらぞ盛もり狐き぀ね぀り思ひいがけない鳶ずびを぀り矎しひい顔で楊貎劃ようきひ豚ぶたを食い

    すががきの䞭を手代おだいは出お垰りどこでどう習なろうおきたか埌家ごけの拳けん倩井おんじょうを男の芋るはふがいなしうらやんで爺じじいを起こす姑婆しゅうずばばさ぀きうさっきゅうな䞋女前だれを胞むねぞ䞊げ

    千䞡は䞀分ぶかけおも気にかかりだずいっお今癟䞡は出されたい瞁遠えんどおひい嚘䜓からだに぀くりあき奥のチン朚綿もめん者ものさぞえ芋るず吠ぞえやみやみず座頭ざずうぞ枡る町屋敷たちやしき

    人は歊士なぜ町人になっお来る二ふた぀䞉み぀ふ぀おふっお火なわを猪牙ちょきぞ入れ女房にょうがうに髪かみをゆわせる気の匱り聞きわけもなくたた来おは蚊かをいれる垰るたで笑ひい぀づける女䞭客

    ふり袖そででたびたび䞊かみの句くをくずしく぀わ虫寝ねしなに䞀぀ゆすぶられ歊蔵坊むさしがうあ぀たらあったらこずに䞊蚀葉かみこずばもちっずのこずで鮎あゆたで皆殺みなごろし

    おさたらぬものだず店みせで嫁よめのこずあの女房にょうがうすんでにおれがも぀ずころ芪たちは井戞いどず銖くびずで婿むこを取り玠人しろうずに成なったがさいごそのしわさ



    叀川柳玹介は、ずりあえずここたで。


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